今日の発見🔍 リスクマネジメント
うどん県OTのだんです。
日々の臨床現場の中で見つけたことや再確認したことなどをまとめていく「今日の発見🔍」シリーズです。
主に経験則なので、エビデンスなどがあるわけではありませんのであしからず。
リスクマネジメント
今日は通所リハでの発見です。
台風10号
みなさんのところでも多くの被害をもたらしたかと思います。
通所リハをおこなっていると、やはり、天候・災害には気を使うものです。
そして、当院の通所リハは様々な背景を持った方が関わっています。
登場人物は主に3名。
この3名全ての思惑が異なっていて、それぞれの立場を客観的に見るととても面白かったので共有したいと思います
1.実務者A氏(セラピスト歴ん十年)
2.ドライバーB氏(工場出身)
3.管理者C氏(営業出身)
さて、どうなることやら。
発端はドライバーのB氏から「台風で風が強くなってきているので通所リハは中止にしたほうが良いのでは。」との提案。
それに対して
実務者A氏は「これくらいなら大丈夫なので、中止にはしないでおきましょう。」
管理者C氏は「A氏はいつも中止を訴えて心配性だな。これくらいなら大丈夫だよ。」
私の私感
A氏→
これくらいの雨・風なら腋窩からの軽介助歩行で対応できるという判断だろうな。
セラピストならではの判断ですね。
何かあっても対応できる能力はサスガ!
しかし、送迎の現場を知らないのかもしれないな。
自宅の玄関から車までの距離、地面の状況、屋根の有無などなど。
ドア to ドアといえども意外と問題は山積みなんだけどね。
B氏→
介護をしたことない方からしたら、転倒に対する対応が難しいんだろうな。
介助なんてしたこともないだろうし、他者に触るなんて慣れてないだろう。
そして、咄嗟の対応なんてできないんだろうな。
そして、工場出身者なので、リスクに対する考え方が違うんだろうな。
工場ではミス=外傷、最悪の場合「死」
それを回避するためのリスク管理を徹底されているからこその安全マージンを取っているんだろうな。
C氏→
現場を見ているのだろうか?
人(利用者さん・実務者・ドライバー)
環境(自宅⇔車⇔病院)
課題(強風・突風の中での歩行)
リスク(強風・突風による転倒、雨による足元の不安定性による転倒、職員の移動によるリスク)
費用対効果(休業に対する収益の低下)
さあ、どれが最優先事項なのでしょう?
A氏 → 利用者さんのリハビリ
B氏 → 利用者さんと自身の安全
C氏 → 費用対効果
はたしてどれが良いのでしょう?
悩みどころですね。
どれも大切なことですね。
A氏 → 利用者さんの生活を再建するためにリハビリテーションを遂行する
B氏 → 利用者さんだけでなく、自身の安全にも配慮
C氏 → 職員の生活を守るために収益を維持
どれが正解とかはありません。
その職場によって違うでしょうし、こうやって考えることも大切ですね。
人を守る、リスク管理を心がけていきたいものです。
あらためて勉強です📚
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