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映画のアフタートークの「有害な男性らしさ」対策

Twitterで炎上している、大阪アジアン映画祭の無礼な中高年男性客の行い。質疑応答コーナーで若い女性の監督に「最近の若いもんは」的な持論を長々と喋り、作品を批判したうんぬん。詳しくは検索してください。
この男の行いは、ラーメン屋で食べてる客がたくさんいる店内で「ここのラーメンはスープが薄いのうワレ!」などと叫ぶヤカラと同レベルの社会性の無さです。全映画館、出禁でいいぞ。

実際、事件に言及されてるツイートを読んで、作り手の末席にいるものとして、ものすごく心を抉られてしまった。もし客席にいたら絶対声をあげてた。なぜ質疑応答の時間に、質問もせず作品批判を長々と他のお客もいるなかで喋るのか。ほんとに許せん行為。監督は頭のおかしな人にぶつかってしまっただけで気にしないでほしい。大阪にはもっといい人もいいところもあると知ってほしい。

こういう人物のせいで中高年男性の映画ファンはイメージが悪い。僕も含めて『心ある中高年男性の映画ファン』は断固として無礼な同族を軽蔑し、マナーアップにつとめ、地に落ちつつある中高年男性の地位と信頼を回復していきたいと願う。

あと、映画やその他の作品などを見聞きして、「俺の知ってる◯◯はこうじゃない」「俺の期待してる◯◯はこうじゃない」ってマウント取るの、止めましょう我々中高年は。
もう感性やノリや時代性を「自分が受け取れてない可能性」があるんだ。新しいものを読み取ろうとするのをやめたら、そこで感受性終了ですよ。


ちなみに他人事じゃないと映画館の人と話していた対応案。
『お客様からの質疑応答の時間とさせていただきます。ただし、質問に限らせていただきます。批判的な感想など他のお客様の気分を害する行為はこの場ではおやめください。』というアナウンスをする。

形から入るの大事。まずは簡単にできることでマニュアル化する。すると司会力の個人差とは関係なく、日常的に運用できるし、これを言われてまで持論を述べる人は異常者扱いできる。女性専用車両と同じ。

どんな分野も予算が削られてる世の中で、映画祭や映画館の司会は外注じゃなく運営スタッフさんがやることが増えた。トラブル対処力に個人差はある。困惑笑いで固まってしまうこともあるだろう。だから「形」は運用のためにも大事なのだ。

とにかく、自分も含めて中高年映画ファンはお互い声かけあって自浄していこう。


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