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個人的に好きなアルバムジャケット5選

引っ越しをしてすぐに
レコードプレーヤーを買った。

YouTubeでもサブスクでも手軽に音楽が聴ける時代に逆走するようだが、
生活を豊かにするためにはあえての一手間が重要だと思っている。

あえて豆からコーヒーを挽いてみる。
あえて餃子を自分で包んで焼いてみる。
あえてレコードで音楽を聴いてみる。

音楽アルバムにとって、ジャケットはとても重要だと思う。
名ジャケといわれるものは、中身も優れていることが多い気がする。
飾って見栄えがするのもレコードの良いところ。

ということで美術3の私が
好きなアルバムジャケット5選、やってみた。

Led Zeppelin 『Houses of the Holy』

1973年 ヒプノシスによる作品。
アイルランドのジャイアンツ・コーズウェーという場所で撮られたものに、裸体の子供のモデルと着色をして作られた。
オレンジ色の空と岩場を登る子供が妖精のように見えて幻想的。

RPGだと絶対にほこらがあって、古代の民の鎧とかがあるエリア。

ツェッペリンの作品の中でもブライトで多様性がある作品。
No Quarterが1番好きだ。

John Lennon 『ジョンの魂』

ビートルズ解散後に出したジョンの最高傑作の一つ。ジョンの感情の吐露が生々しい。
ロンドン郊外のティッテンハースト・パークにて撮影。

精神的な重圧や緊張から解放されたような安らぎを感じる。
見ているこちらも心穏やかになる。

IsolationやLook at meを聴きながら見ると引き込まれる。
裏ジャケにはジョンの幼少期の写真があり、My mummy's dead(母の死)と合わせて聞くといつも泣いてしまう。

Pink Floyd 『More』

夕暮れの寂寥感を感じさせるヒプノシスによる作品。
橙色の空でぐっと惹きつけられて、地面の深い青の吸い込まれるような色が好きだ。

文学は全然分からないが、風車に向かって槍を構えているのはドン・キホーテのパロディ?か

原子心母の牛や、狂気、炎はよく取り上げられるものの、このアルバムはあまり話題にならない気がする。
牧歌的なGreen Is The Colourなど良曲もある。

Carole King 『Tapestry』

女性ボーカルが昔からなぜか苦手だった。
アイドルのキラキラした声やいわゆる歌姫の伸びのある美しい声がどうも好きになれないのだが

キャロルキングの声は本当にいい声だと思う。
しっかりと地に足をつけた包容力のある歌声を象徴するかのような落ち着いたジャケットだ。

光と暗闇の間に素足でくつろいで座るキャロルキングの微笑も良い。

60年代から活躍してきたが、ソロとしての二作目。
ちなみに名曲You've Got a Friend(君の友達)が中3の英語の教科書に載っている(渋い)

このアルバムの中では『Home Again』が1番好きだ。2:29の短い曲だが、シンプルなバンド構成にキャロルの柔らかでありながら、タッチの強いピアノが美しい。

いつかこの曲を弾いて歌ってみたい。

Elton John 『Goodbye Yellow Brick Road』

ベタすぎるが入れないわけにはいかない。
3歳か4歳のころ、父に聞かせてもらったのを覚えている。

当時、父に聞かされたのだが
人間がいつか死ぬこと
太陽が膨張して地球が飲み込まれること
にとても怯えていた。

幼稚園の友達に「いつか太陽が膨らんでみんな死んじゃうんだよ」と触れて回っていた頭のいかれた幼稚園児だった。
1人だけ「一緒に地球を守ろう!氷の入った水を何度もかければ大丈夫だよ!」と賛同者がいてくれた。

その時、地球が滅亡する日が来たらその前に
父の棺にこのアルバムを入れてあげようと思った。
あれから数十年。父は今も元気だが、いつかやってくるその日にはこのアルバムを入れてあげようと思う。
子どもの私にくれた思い出と一緒に。

その幼少期の恐怖感や切なさをひっくるめて、懐かしさとしてこのアルバムは思い出させてくれる。

裏面のくまのぬいぐるみが子どもの頃好きだった。

あんまり読まれなくて寂しいので
過去記事。

全体的に橙色の系統が好きらしい。

おわり

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