同期との再会にこころ躍る京都たび
私が新卒で会社に入社した時、同期は全国に24人いた。
入社したて、東京で全員そろって研修を受けた。なんだか似た匂いがする、同期24人。仲良くなれそうな気がした。
店舗勤務だった為、研修以外ではなかなか関わり合いが出来ず、別々の場所で3年必死に働いた。私は初めの研修で仲良くなった同期になかなか会えないことが寂しかった。
そして私は4年目の春、会社を辞めた。
辞めてから真っ先に思い浮かんだのが、地方にいる同期の顔。
最後の研修おわりで食事をしていた際、彼女が流していた涙が心に引っかかっていた。
私は空いた期間を利用して、彼女に会いに行った。
7時間のバスで到着したのは、京都。
中学校の修学旅行以来の訪問だ。
到着した日の夕日がとても美しく、新しい街に来たことのわくわく感で胸がいっぱいになった。
2日目に彼女と会う約束をしていた為、次の日はひとり京都を楽しんだ。
1日目訪れた場所は宇治。目的地は平等院鳳凰堂だ。
お寺を眺めながら、「どんなに偉い人でも死ぬのは怖かったんだな」と感じた。
その後は宇治川を散歩したり
うさぎのおみくじを引いたり
抹茶ラテを飲んだりした。
久しぶりのひとり旅が楽しくてがっつり観光してしまった。ちょっと暑い日だったけど、楽しかった。
2日目は朝から同期と待ち合わせ。
彼女とは実に3年ぶりの再会だった。
駅で会った瞬間懐かしすぎて、ちょっと泣きそうになった。
その日は本当にあっという間で3年ぶりとは思えないほどずっと喋っていた。
同期が過ごしている京都を案内してもらった。
うさぎの神社に行ったり
九条ラーメンを食べたり
何故かクリームソーダを飲んだ。
会社を辞めた境遇が似ていた為、鴨川のほとりのスタバで話し込んだ。
「増田さんは頑張ったよ」
何度も励ましてくれた同期の言葉が心に染み込んだ。
仕事のこと、将来について、恋愛について‥。
1日では話足りなかった。
わざわざバス停まで送ってくれた同期。
バスから全力で手を振ってくれている姿を目に焼き付けた。
「ご縁を繋ぐ」
会社の同期とは研修で仲良くなるもその後なかなか関わり合いが無かった。
どうして会社は会う機会を作ってくれないんだとずっと不満に思っていた。
でも、
そもそも会う努力を私はしていなかったのかもしれない。
今回勇気を出して連絡をしてみたら、同期は大変喜んでくれた。
せっかくいただいたご縁。もっと大切にしていきたい。
そのために私は繋ぐ努力をしたいと思う。
本当に同期に会いに行って良かった。彼女のおかげでとても楽しい京都旅になった。
また会いましょう!それまでお元気で過ごして下さい。私も頑張ります。
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