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【宇宙戦艦ティラミスⅡ 〜蟹・自分でむけますか〜】を観てきた話

 好きな役者さんが主演を務めるこちらの舞台、2作目を観てきました。

 内容は、ポスター見ていただけたらわかるように、端から端までコメディです。親子愛ですとかそういった要素もありますが、コメディです。ひどくコメディです。

 一つの長編コント、という感じなので、人を選ぶと思います。人を選ばない舞台作品はないと思いますが、固まる人は確実に固まる。ネタとアドリブだらけだし時に下ネタもありますが、ただ、誰かを貶して笑いを取るタイプのものはなく、すごく安心して観られました。
 
 前作も観に行っていまして、そのときも役者さんたちが自由にアドリブをしていたのですが、今作はさらに自由度が上がっていた!役者陣がどこまで好きにやれるのか感覚がわかってきて、ギリギリを攻めてきているような印象です(笑)演出も、流行を取り入れた(各方面から怒られるのを覚悟した)飽きさせないものでした。

 磯貝龍乎さんを自由にさせたらこうなるんだなって、本当によくわかりました。褒めています。何も怖いものないんだろうなという、堂々たる振る舞い。共演してたらハラハラなんだろうけども、見ている分にはむしろ安心感しかありませんでした。よく笑わせていただきました。舞台の上が好きなのだと判る方でした。10ヶ月ぶりに観たのですが、あー好きだなぁと感じた。

 生協の人の三浦海里さんと出会えたことがこの舞台を観た一番の収穫かもしれません。演じているけど演じていないように感じられる役者さんというのが時折いて(あくまでも私個人の中で。)、そのような方を知れたときに幸せを感じるタイプなのですけれども、そういう役者さんでした。『そこに在る』というお芝居ができる人。作り物の世界の中で、作り物だというのとを一瞬忘れさせてくれる人。高笑いが鮮やかにわたしの胸を穿いていきましたとさ。他の作品も絶対観たい。

 大好きな推し役者さんについては、歌が上手くなったなぁということと、座長としての貫禄が前作よりも強くなったような気がして、まっすぐまっすぐ『演技の世界』でやってきたことが伝わってきました。安定して好きでした。これまでも好きでしたし、これからもきっと好きでしょう。

 冒頭にも書きましたが、冷める人には冷めてしまって観ているの辛くなると思います。私も何度か乾いた笑いになりましたが、本気で笑ったところも沢山ありました。

 ティラステの魅力は、優しい笑いであること。男子小学生が爆笑するような、あんな感じです。あと、役者さんたちが息切れするほどアドリブしていて、各回それぞれが一回きりの勝負なんだなってことが伝わってくるところ。これぞ舞台でしかできない!!という世界で、互いが互いの予測不能な動きを必死で予測して立ち回る姿が、めちゃめちゃ好きでした。舞台っていいなって、いつもと違う視点から感じさせてくれる作品でした。

催事って書かれていて少し笑ってしまいました。
次回作あったら、行きます!

読んでくださってありがとう!ではまた。


観た日:2019/12/29 昼公演

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