令和に生き残る保育園の特徴
東京都内の待機児童問題が解消され
定員割れする保育園が散見されるようになりました。
いよいよこれから保育園の生き残りかけた戦いになります。
そこで今回は令和の時代に生き残る保育園について
運営スタイル別に書いていきたいと思います。
保育園の運営スタイルには様々なものがありますが
以下の3つタイプで考えたいと思います。
従来の保育園
ニーズ重視型保育園
組織力型保育園
以下で、異なる運営スタイルと不適切な保育の関連性について考察します。
1. 従来の保育園
これまで通り旧態依然とした仕組みのまま運営を行う保育園
特徴
・経験年数や声の大きさで昇進がほぼ決まってしまう
・時間的人的環境的余裕がなくピリピリとした職場
・管理職がマネジメントを理解せず、問題の原因を保育士個人と考える
・やらされる業務が多い
・会議の時間が長いなど、時間管理ができていない
・毎年新人や若手層(中途を含む)が数名辞める
・常に人手不足で採用に苦労している
将来の予想と不適切な保育との繋がり:
変化に対応しない運営スタイルは
慢性的な保育士のモチベーション低下や
職場のストレスを引き起こす可能性があります。
これは、子供たちへの十分な注意が払われない
応答的で暖かな対応から遠ざかるなど
不適切な保育につながるリスクを含んでいます。
2. ニーズ重視型園
行政や保護者からの求めに応じてサービスを拡充する保育園
特徴
・社会貢献という大義名分で現場の負担を顧みない
・駅近、長時間保育を売りにしている
・駅ビルなど、子どもの発達に合わない間取りや園舎
・前残業や後残業で保育士がシフトを調整することが多い
・保育未経験者が園長や経営者
・激務になりがちで体調不良者や人の入れ替わりが激しい
将来の予想と不適切な保育との繋がり:
利益と保護者ニーズを重視する園は
短期的な成功を収めるかもしれませんが
長期的には保育士の過重労働や心理的ストレスが
不適切な保育に繋がる可能性や
子どもたちの個々のニーズが見過ごされる
適切なケアが提供されないなどのリスクが高まります。
3. 組織力型保育園
組織全体の視点で労働環境を積極的に改善している園
特徴
・保育士の働きやすい環境が保育の質と考えている
・経営層と管理職が効率的な組織運営に注力している
・管理職が現場の問題は仕組みの問題と捉えている
・人間関係がよく、現場の職員が新しい試みを積極的に行っている
・求人応募数が多いため、人を選ぶことができる
将来の予想と不適切な保育との繋がり:
このアプローチを採用する園では
保育士が十分なサポートを受けることで
子どもたちに対する適切なケアと教育を提供できる可能性が高まります。
仕組みが整うことで
保育士が保育に集中しやすく
心の余裕が生まれ、チームワーク強化等にも繋がります。
その結果、不適切な保育のリスクを軽減されると考えられます。
番外編
ここでは社会的な流れから考えた
生き残りやすい保育園の特徴についても考察したいと思います。
世の中の流れは
国に尽くす人を増やす社会から
会社に尽くす人を増やす社会を経て
仲間に尽くす人を増やす社会になりつつあります。
SNSやYoutubeが仕事として成立しているのも
これらの流れがあってと思われます。
この仲間主義ともいえる社会では
周囲の評価が大きなカギとなると考えられます。
なぜなら周囲の評判が悪いと仲間に入れてもらえず
仕事にもつけず
個人で事業を立ち上げても
評判が悪いので誰も商品を買ってくれないのです。
Amazonレビューやタベログ★1の物に
わざわざお金を払わないのと同じです。
この考えを保育園で応用した場合どうなるか
個人的な見解は
「親切で温かみのあるいい園アピール」
が上手な園だと考えています。
これはどういうことかというと
・「保育士の休憩室拡充のため改装中」
・「残業時間0のための聞き取り調査開始しました」
・「2歳クラスの○○ちゃん、先生と二人でのんびりデート」
といった職場環境改善に取り組んでいるアピールや
人員が整っていることで子どもへの個別的で質の高い支援ができる
ということを外部に向けて積極的にかつ
さりげなくアピールして評判を得ることが上手な園
ということです。
まとめ
保育園の運営スタイルは
不適切な保育に直接的な影響を与える可能性があります。
組織運営のマネジメント力を高めるアプローチは
保育士の職場満足度を高め
子どもたちに適切なケアを提供する上で最も効果的です。
一方で、旧態依然とした運営スタイルや利益重視のアプローチは
保育士のストレスやモチベーション低下を招き
不適切な保育のリスクを高めることが懸念されます。
保育園の運営においては
子どもたちの福祉と保育士の働きやすさの両方を
考慮するバランスが重要です。
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