「おもてなしガイド」の登場によってスタジアム観戦において解決する問題と浮かび上がる別の問題、そしてDAZN早バレ恐怖症
昨シーズンから段階的に運用されているJリーグの「おもてなしガイド」サービスについて思うことを書きます。
スタジアム実況配信サービス(おもてなしガイド)は使える
最近いくつかのJリーグスタジアムで、現地観戦しながらスマホで実況音声を聞けるという「おもてなしガイド」サービスが行われています。
どういうサービスかというと、試合会場のマッチデープログラムや場内の貼り紙などに表示されているQRコードをスマホのブラウザで読み込むことで、その試合の中継音声(主にDAZNで配信されている実況解説音声)がリアルタイムで聞けるというもの。
この「リアルタイムで」というのが重要。
DAZNをスタジアム内で視聴することなら今まででも出来ますが、DAZNの配信映像は30秒~1分ほど現地とタイムラグがあるわけです。
でもこのサービスで流れる音声は、せいぜい1秒ほどしかタイムラグがない(環境によって違いはあるかもしれません)。
つまり目の前で見ている試合の実況をちゃんと耳で聞ける、ということです。
専用アプリのダウンロードは不要というのも敷居が低くて良いですね。
気になる通信量は一試合90分で80MB(0.08GB)ほど。音楽サブスクやradikoと似たようなもので、そこまでの量ではありません。DAZNのデータセーブモードと比べると10分の1くらいでしょうか。
これは思った以上に使えるサービスです。
現地観戦の理解が深まる
現地の空気を感じるスタジアム観戦は何物にも代えがたいものがありますが、一方で情報量が不足しているというのも事実。
解説者目線で今どんな試合状況なのかとか、どんな狙いで今のプレーが行われたのかとか、そもそもあの選手の今季の成績やその背景は…この試合は両チームにとってどんな意味を持つのか…。
そういう情報を随時供給してもらいながらの現地観戦は、想像以上に理解度の違いを生んでくれます。
というかそもそも、現地観戦してると今誰がゴール決めたのか程度のレベルで分からないこと多いですからね?それがすぐ分かるのが助かります。
ここでちょっと思い出したのは、千田純生先生のこの漫画。
ゴールが分かりづらいところで応援してるコアサポーターにこそ、この「おもてなしガイド」が必要なんじゃない?ということですね…。
もう活用されてるかもしれませんが。
スタジアムの通信状況が時々正直しんどい
とまあ、今のところ良い感じに運用されてる「おもてなしガイド」ですが、ここで突き当たるのが昨今あらゆる地で発生している「人の多いスタジアム、スマホ電波が全然通じない」問題。
まあ試合中はなんとかなることも多いのでしょうが(むしろハーフタイムで全く電波が通じない事象が発生しやすい)、ここら辺はこういうサービスの推進においてなんとか解決していかないといけませんね。
同様に、「チケットのオール電子化」「スタグルの完全キャッシュレス化」もこのスタジアムの電波が貧弱貧弱ゥ!問題にぶちあたりがちな今日この頃です。
スタジアムWi-Fiもだいぶ進化はしているのでしょうけど、しばらくはこの「ままならなさ」と付き合っていかないといけないのでしょうね。スタジアムでのあらゆるスマート化は不可逆な流れでしょうし。
スタジアムでDAZN早バレの心配をしてしまう僕(個人的な話)
最後に、ついでなので自分の関係ない話。
家でDAZN観戦しながらTwitterを見てると、現地で観戦してる人のつぶやきで、DAZNに映っている映像より先の未来を知ってしまうことって結構ありますよね。
さっきも言いましたが30秒とか1分とかのタイムラグがあると、現地の人がコーナーからのゴールを見て「ゴール!」とつぶやき、それが表示される瞬間にはまだDAZNの画面はコーナーキックが蹴られる前だったりするわけです。
また試合終了の際、クラブ公式アカウントが試合結果をツイートするのが早すぎて、緊張感あふれる試合最終盤の中継観戦に水を差されるということも時折ありますよね…。(最近は中継観戦者に配慮してツイートするクラブが大半だと思いますが)
だから緊迫の場面にはTwitterを見ないようにしたりします。
でもそのクセが現地観戦でも抜けず、目の前で試合を見ているはずなのに
「今Twitter見たら、このセットプレーの結果を誰か呟いてるかもしれない」
みたいな恐怖感に襲われることがあるんですよね…僕は。
お前が見てるその光景が一番最新の情報だよ、とその都度言い聞かせたりしますが、ふだんから訓練された脳はなかなかその恐怖を忘れてくれません。
まあそれもこれも含めて、やっぱり観戦は楽しいんですよね。
という話でした。
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