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DQⅩうちの子/よその子二次創作集。

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後でなんかそれっぽい説明書きます。
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記事一覧

【うちの子創作-D002】陽(ひ)の色の髪の乙女に。その2【はたらくアストルティア寄稿…

 カスガは転生者である。  転生する直接の原因となった魔物の首魁(ボス)は倒れ、転生の器と…

春日 大夜
9か月前

【うちの子創作-D002】陽(ひ)の色の髪の乙女に。その1【はたらくアストルティア寄稿…

「スガやんってさぁ、けっこー私生活(プライベート)謎だよね」  二人がけのソファを独り占め…

春日 大夜
9か月前
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【うちの子創作-E001】もらえるチョコは。【バレンタイン短編①】

 こんなことを敢えて言うのは烏滸がましさに溢れているようで地の文であっても羞恥で顔を覆い…

春日 大夜
1年前

【うちの子創作-D024】煮るまで待てない。【その2】

 休憩を終え、洗濯物を取り込み、カスガ宛の手紙を整理する。  一日のルーチンを滞り無く終…

春日 大夜
2年前
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【うちの子創作-D024】煮るまで待てない。【その1】

「――よし、そろそろ頃合いか」  春の日の昼下がり。台所の片隅に置かれた小ぶりなツボの中…

春日 大夜
2年前
1

【うちの子創作-番外】カスガの解説【よその子交流創作用資料】

前作の「此迄之荒筋。」をお読みになりましたらおわかりいただけると思いますが、うちの子の「…

春日 大夜
2年前

【うちの子創作-E000】此迄之荒筋。【その5】

「というのが、大雑把なここ数年の私の生活なわけだが」 「……」  小豆色の髪を綺麗に切りそろえた少女が、微妙に白い目でカスガの顔を見つめている。カスガの話に呆れているのか、それともその内容を疑っているのか……その表情から読み取ることは難しい。  ややあって、少女は口を開いた。 「あの」 「何だい?」 「重たいです」 「だよねぇ!」  カスガはその感想に爆笑した。重たい。確かにそうだ。何人の人生を背負い、そしてそのまま背負い続けてここまできてしまったのだろうか。その荷重は

【うちの子創作-E000】此迄之荒筋。【その4】

 本懐を遂げた後には、だいたい燃え尽き症候群が待っている。  ……とはいうものの、カスガ…

春日 大夜
2年前

【うちの子創作-E000】此迄之荒筋。【その3】

 負の想念・恨みの呪縛から解き放たれ、大幅なパワーアップを遂げたカスガであったが、その道…

春日 大夜
2年前

【うちの子創作-E000】此迄之荒筋。【その2】

 気がつくと、身体は自由になっていた。  自分たちの自由を縛っていたピュージュ一派の束縛…

春日 大夜
2年前
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【うちの子創作-E000】此迄之荒筋。【その1】

 前回までのカスガの冒険譚は――  故郷であるエテーネの村を冥王ネルゲルによって滅ぼされ…

春日 大夜
2年前

【うちの子創作-A003】その目覚め、幽月灯りて。

 凄惨、という言葉の意味は知られているが、それは果たしてどの程度の状況を想定してつくられ…

春日 大夜
2年前
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ミスミさんの出張大作戦!(4/4)

「いい加減、タネを教えておくれよ」  メギストリスでの納品を無事終えて、ミスミの今回の仕…

春日 大夜
3年前
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ミスミさんの出張大作戦!(3/4)

「……ほんっとうに、申し訳ない」 「ははは、それはもう言わない約束ですよミスミさん」  大きな荷物を背負ったカスガと仕事道具の入った鞄を下げたミスミは、それから間もなく車上の人となっていた。  大地の箱舟は軽快に走り続け、今はウェナ諸島の海域を抜けようかというところだ。目指すメギストリス――プクランド大陸までは、もう少し時間がかかる。 「ちゃんとお賃金は前金で頂戴しましたし、こうして駅弁までご馳走していただいて。何の文句もありません」  カスガはそう言いながら、手に持