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一人では変われない。二人でも、もしかしたら変われない? パーソナルトレーナーが悩み続けた、ボディメイクのモチベーション維持について

こんにちは。

ふんどし部代表であり、ミートアップ型のトレーニング「バディトレ」を運営している星野雄三と申します。

高校生のときにアメフト選手として全国大会に出場してから「身体」と「モチベーション」という問題にタックルし続けて15年、そしてパーソナルトレーナーとしてありとあらゆる職業の人々の身体づくりに携わってはや10年経ちました。

人生の半分は身体のことに何かしら関わってきました。20歳の頃から指導を続けていると、プロフェッショナルとしての自信もついていきます
たくさんの人から感謝のことば、実感のことばをいただけて、指導者冥利に尽きる、と思うことはよくあります。

実際、冷静に考えて20代そこらの若者が「先生」と呼ばれながら、諸先輩がたに指導を行っていく、というのはどこか偉そうに感じることもありました。でも同時に自信もあった。パーソナルトレーナーとしてのぼくの次に掲げる信念は、いわば王道であるという認識があったし、今もあるのです。

正しくやれば、人は正しく痩せることができる。しかし、問題は「実際に行う」かどうか

最先端のギアを使わずとも人は正しくやれば正しく痩せます。端的に言えば、

・筋肉量を増やす(筋トレ)
・摂取カロリーを減らす(食事制限)

の2つを行えばいい。

ところが、パーソナルレッスンを繰り返していくうちに、ぼくはひとつの問題を認識しはじめました。

いかにこの王道を「実際に行うか」、これが重要な問題なんです。

近年パーソナルジムが流行っています。広告をガンガン使う大手ジムでも「ーーkg痩せた!」という成功例のみにスポットが当たりますが、僕のところにはそういうところで失敗した人がたくさんきます。

それは、怪我をする、理論的に誤って太る、というケースではないのです。

端的に「続けられなかった」ということが失敗なのです。
そして僕があとを引き受けても、お客さんは必ずしもそこを突破できなかった。

今日はそのことを思い出して、正直に書いてみようと思います。

成果は出たけれど、続けることができなかったある女性。

ふんどし部が現在の「バディトレ」サービスを形にして間も無く、クラウドファンディングなどで支援し続けてくださったとある女性がいます。


彼女は、クリエイティブ系の企業で活躍するエグゼクティブであり、知力、創造力ともに自己管理はカンペキなタイプの方のように感じました。
経営者歴も浅い僕を応援する意味も兼ねてだと思いますが、10万円分のトレーニングチケットを一括購入してくださって、お互いに「よし、変わるぞ!」と発奮したわけです。ここまで信頼してくださったからには、絶対に最高に健康な身体にしてみせるぞと。

週1ペースで3ヶ月弱、パーソナルトレーニングを行いました。

極めて一般的なトレーニングをインストールし、ストレッチポールやフォームローラーを用いた筋膜リリース、流行りの体幹トレ、自重でのインターバルトレーニング、踏み台昇降など心拍数を上げるための有酸素運動、これを「普通に」やりました。

当然ながら、大抵の現代人が抱えるような疲労感や痛みが少しずつ消え、体力も増してきたところでした。

しかし、食事習慣はなかなか変わりません。
忙しい方なので、食事を送って!ともしつこく言っても、さらりと流されてしまうと、こちらとしてもそれ以上踏み込めないのです。

・サプリを摂取する、という慣れていない体験をすること。
・飲み会にて食べられるメニューを選択する。
(ビールや日本酒を飲まない。〆のラーメン、そばなどを食べない)

こうしたことには、厳密な記録と、それを見返してフィードバックする本人の強い決意が必要です。

そこで本来、コーチの出番なのです。多かれ少なかれ、なにかをコーチするということは、擬似的な上下関係をつくることを必要とする場面があります。なにかを嫌でもやってくださいとか、それではだめです、とか強く言わないといけないわけですね。

もちろんそれはパワハラ的な強制ではなくて、本人が本当は超えたいんだけど超えられない壁を超えるための応援であるべきなのですが、目上の人それを行う、ということに僕自身も引け目を感じていたのかもしれません。

限界を超え、コンフォートゾーンを超えさせること。僕はそれをすべきだったんですが、踏み込むときにどうも躊躇してしまった。

ちょうど最後のパーソナルの直前、彼女はふとしたアクシデントで骨折してしまいました。パーソナルトレーニングをただ終えるにはあと一回だけ。だったのですが、最後に、「今後一人でやるには〜〜していきましょう。」、「もし続けるならばこういうプランにしていきましょう。」という対話をするために本人の意識を改め、習慣化するためにとても重要な時間なのです。怪我をした後に、

「また治ったら復帰するね!」

という連絡を彼女からいただいたまま、最後の対話の時間は設けられず、積極的にリハビリもせず、フェードアウトしたのはずいぶん前です。

その後彼女は過労がたたったのかで入院、その後、無事に退院されたと聞きました。今なら、もっと僕にできることもあるのではないか、2019年、バディトレは大分改善されたと自負されましたが、過去を振り返るともっとやれることがあったんじゃないか、そう2018年を振り替えながら昔を思い出してました。

「一人では変われない」、でも「社会」を作れば変われる。

勉強でも、習い事でもそうだと思いますが、どれほど綿密に練られたプランやメソッドがあっても、結局、教師が生徒を見ていられる時間というのは、たかだか1時間や2時間です。

それ以外の自習時間は、その何倍もあって、そこのクオリティが成果に結実する。

しかし、パーソナルトレーニングというのは、比較的、必要なボディメイクの全工程に対して、教師の時間占有率が高いと思います。

週に1回や2回でも、集中的にトレーナーのもとでトレーニングすれば、あとの時間は自分で「自習」をやる必要は必ずしもない。

でも、日々の食事に対する注意は別です。それに、トレーナーのもとに来なくなってしまったら、元も子もないのです。

そうすると、「どうやってモチベーションを保てるか?」ということが、メソッドやテクニックを超えて、いい教師、いいトレーナーの第一条件として、身も蓋もない数字として、現れてくるかもしれない。

そこで僕はいま、10人程度のミートアップ型のトレーニングである「バディトレ」に注力し、多くを学んでいるのです。

もちろん、パーソナル、セミパーソナルの良さというのはあって、それこそがフィットするという方もいらっしゃる。

でも、「わたし」ひとり、あるいは「わたしとあなた」だけではなく、「社会」というか、3人称的なものが生まれたときに、その空間内だったらトレーニングの苦しい局面も超えられる、そういう人もいるのではないかと思うのです。

それが現在、ふんどし部が経営するバディトレの本質だということがこの数カ月で如実にわかってきました。

次に続きます。

【ご興味ある方へ】
バディトレでは、「人生100年時代のライフスタイルをアップデートする」というコンセプトでミートアップ形式で行うトレーニングプログラムです。

2月は1月の投稿に引き続き、僕がパーソナルを1回分追加し、直接指導&カウンセリングを行うことをお約束いたします。

https://buddy-training.com/

カウンセリングは随時、星野が行います。

あなたがこれまでの決意がなぜ続けられないのか、カウンセリングを行っていきます。勿論サービスの案内もありますが、それを抜きにしても、あなたの課題と向き合い解決に向かっていければと思います。 

なお、バディトレは月50回ほどの「ミートアップ」がありますが、各クラスの体験も各回「1名のみ」、体験を受け付けております。

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