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2022年4月29日レコーディング「ジョギングのお供 雨のお供」

レコーディング

間食
ガトーレーズン4 カントリーマアム4 せんべい5 キャラメル1 豆乳フルグラ プロテイン
食事
ご飯 餃子 納豆 おからいり こんにゃくの炒め煮 きゅうりの糠漬け 味噌汁
運動
雨のため休み

最近はよく、ジョギング中にAudibleを聴いています。

個人的には内容を選ぶサービスだな、と思っています。
例えば、岩波文庫で出ている古典。
ジョギング中に聞いていると、言葉が分かりません。
『菜根譚』のような中国の書き下し文が特に辛い。
本で読むときは漢字で内容が予測できます。
でも、耳で聞くと「あれ、この意味は?」となります。
一度疑問を持つとそのまま文章が進んでしまう。
ますます本の内容に置いていかれてしまいます。

だから基本的には現代に近い文章を選びます。
例えば『ユダヤの商人』は面白かった。
著者、藤田田さんの商魂たくましさ。
『銃・病原菌・鉄』のような外国翻訳もいい。
内容を再確認できるのがありがたい。

一方で今日は雨の祝日。
ジョギングもできずずっと家にこもりきり。
久しぶりに『文学界』を読んでいます。

最近、小説はなかなか読む気になれませんでした。
でも、冒頭の作品が面白かった。
おかげで、そのまま読み進めることができています。
自分の小説に対する感性が落ちている。
そんなふうに感じていただけに嬉しい。

そしてふと、Audibleで宮本輝の作品を見つけました。
『蛍川』。
とても好きな作品です。
雨音を聞きながら『蛍川』の音読を聴く。
そんな休日もいいものかな、と。

最高に良かった。
芥川賞という新人賞らしからぬ完成度。
文章が非常に美しい。
美しいから音読も美しい。

友人の死。
当然続くと思った関係が冬の枝のように折れる。
その喪失感の表現が巧すぎる。
息子を失った父の『教養がないがや』の哀しい響き。
これは読む読書では味わえなかったです。
心臓がざわざわとして腰が重くなる感覚。
久々に味わいました。

雨で身動きが取れず。
おやつも食べすぎてしまったけれど良い時間を過ごせました。

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