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オタク達よ、推しはガラルにあり。

受験前なのにも関わらず、私がガラル地方へ旅立ったのは、ひとえに推しに会うためだった。

建前としては、「語学留学」として、だけど。

『ポケットモンスターソード、シールド』(以下剣盾と表記)は、2019年に発売した、ガラル地方を舞台としたポケモンシリーズ第八世代のニンテンドースイッチ向けのゲームソフトである。

ポケモンのスイッチソフトデビューにふさわしい、端正に作り込まれたグラフィックの美しさ、ガラル地方の舞台となったイギリスへの憧れ、そして圧倒的な、

ジムリーダーのビジュの良さ。


推しに会いたい、ただそれだけのため、私はガラルへと旅立った。


ひととおりプレイしてみて、推しポイントはざっとまとめると

1、キャラ沼
2 文化的背景、作り込み
3 言語

だと思う。

1、キャラ沼

これはポケモンシリーズすべてに言えることだが、今作は特に、

キャラクターの作り方、関係性が最高。

キャラクターの人種とか、職業、思想とか、国籍とか、多様性を重視した、幅広いキャラクターづくりができている。誰と並べても配色や人格が邪魔をせず、互いがコントラストとなり、引き立て合える配色、タイプで構成されていることが魅力のひとつだ。

ここではとりあえず、ガラルの成人男性を3人、例としてあげてみる。

ネズ。骨と皮だけの痩せた体にダウナーな雰囲気を纏ったミュージシャン。あくタイプの使い手で、雑な敬語と方言で話すためぶっきらぼうな印象を与える青年だが、地元とファンを大切にし、妹思いの兄という側面も持つ。

ネズ




キバナ。八重歯に垂れ目、褐色の肌に筋肉質で細身の体型。都会的な雰囲気とは対照的に、伝統的ある町のジムリーダーであり、バトル中の荒々しい態度と普段の好青年さとのギャップがある。インフルエンサーとしてSNSも活用しており、次元を越えて人気を博す。



ダンデ。現チャンピオンで主人公の幼なじみの兄。キバナと同じく筋肉質だが、がっしりとして重心が低い。王冠やマントなど、王者の貫禄を感じるデザイン。弟のホップと笑った顔がそっくり。

成人男性を三人挙げてみて、これだけの差別化ができる作品は珍しい。ゲームではあまり主人公とのイベントは多くないが、ネットアニメ「薄明の翼」では、ある日の彼らの様子を見ることができる。

特に英語版”twilight wings”では、英語で話すダンデの声が腹式呼吸官してる感あって日本語よりもしっくりくるような気がするのでオススメ。

【公式】『ポケットモンスター ソード・シールド』オリジナルアニメ「薄明の翼」 全話総集編 - YouTube

Pokémon: Twilight Wings | Episode 1 | Letter - YouTube

2、文化的背景、作り込み

序盤で主人公と幼なじみが家族ぐるみでBBQをしたり、各地に広がる美しいイングリッシュガーデン、登場人物の話すイギリス英語のスラング(例えば、what a cheek! (生意気!)とか)、バグパイプの音の入ったBGMなど、背景を知るともっと楽しめる。

また、人種のサラダボウルと呼ぶに差し支えない多彩な文化が細々とちりばめられていて、端々からうかがえるのも楽しい。

3、英語でプレイすると?

舞台(ガラル地方)がイギリスであることもあって、英語設定にすると、イギリス英語のスラング、方言、文化的背景も楽しめる。
また、ポケモンの名前や地名、技名から単語を学べること(例えばカムカメの英名はcrewtle 、crew(噛む)turtle(カメ)で出来ている)も、知るほど楽しいポイントだと思う。

ご時世的に留学が難しかったこともあり、一通りプレイするとかなり良い勉強になった。

また、推し(トレーナー達)を理解するために必死になれたので、オタクの英語学習にも最適。

以上の理由から、私はガラル留学をおすすめします。ポケットサイズの冒険を、今すぐ始めてみませんか?


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