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後輩にブロックされていた話。

私が高校2年生の頃から仲良くしていた後輩にインスタをブロックされていたことを知った9月。

この事をnoteに書くか迷ったが、結局書いてしまった。かなり前の事で記憶が曖昧になってるけど、どうしても気持ちが溢れてしまって書くことにした。

思い出してみると彼に好きな人が出来た。同じ学校で私と同学年の女の子。なのに私と話しているのが不思議で仕方なくてインスタをブロ解したところまでは覚えている。

それからしばらく疎遠になった。私が久しぶりにインスタのストーリーを更新すると、見るはずのない名前が閲覧者の中にあった。

そこでDMで声をかけたのだ。彼が言うには友達が私のインスタについて話していたから見ただけらしい。そして、「彼女いるのにすみません。」と謝られた。それは、私が前々から彼女や気になる女の子がいるのに、DMや電話をするのは良くないと常々言っていたからだ。

それに加えて、彼女が出来たのは本当だったのかと驚いた。前に友達が、「そういえば、私の友達の話なんだけど、結局あの2年のサッカー部の男子と付き合ったらしいよ。」と教えてくれた。私は少し切ない気持ちになったのを鮮明に覚えている。

そこからまた話し、いつの間にかブロックされていた。

私は彼に対して何か酷い事を言ってしまったのか。無神経な事を言ってしまっていたのだろうか。最近好きな人とお別れした事を話したのがダメだったのだろうか。

自分なりに何度もブロックされた理由を探したが、考えるのに疲れて探すのを辞めた。

多分嫌われたのだろう。何度もインスタをブロ解したり、簡単な相談にも乗れず、無神経で彼を励ましてあげる事も出来ない私に彼はきっと呆れてしまったのだろう。

彼に「よく考えて行動した方がいい。」なんて言われてしまった。その言葉が私の頭から離れない。大袈裟のように聞こえるかもしれないが、呪いのように縛られている。

彼と同じ部活の後輩がインスタのストーリーで集合写真を載せていると、サッカー部の集団を見かけると彼の背番号を一番に探してしまう。

もう少しで11月。私は高校卒業が近づいてきている。2月になるとほとんど学校に行く事は無いらしい。

ひと目でいいからもう一度だけ彼の姿を見たい。欲を言うなら「ごめんね。」と伝えたい。
あいにく私は人脈が無いので、言伝を頼める人はいない。もしかしたらもう会えないかもしれない。

彼の彼女が高校を卒業する時に、同時に私の事を少しでも思い出してくれたりしないだろうか。いや、もしかしたら私の事なんてもう記憶にないのかもしれない。それとも、その彼女ともう別れたりしてしまっているのだろうか。

実は昨日、部活帰りの彼と歩いた道を1人で歩ける機会があった。この話を書き始めたのも、きっと彼と歩いた道の近くまで行く機会があって思い出したからだろう。

でも私はその道を歩く事はしなかった。思い出して泣きそうになるのが嫌で辞めた。

そして、フィルムカメラは処分しよう。私の友達との思い出もあるが、仕方ない。
一緒に歩いた時に撮影した、少し照れてる彼のとびきりの笑顔の写真が入っているからだ。現像したらそれが出てくる。

だからフィルムカメラは苦手なんだ。デジタルカメラやスマホのように気軽に削除する事が出来ないのが鬱陶しい。

初めての後輩。彼と過ごした楽しかった時間。DMも電話もして、たくさん話して一緒に歩いた。とても楽しかった。でもだんだん私の付き合い方が悪い方向に向かって上手くいかなくなった。

そして最後に、「面倒見がいいから後輩と付き合えば?」と言われて少し傷ついた高校3年生の9月。本当は君に好かれたかったよ、ずっと。

君の事を思い出す度に、探してしまう度に「ごめんね。」と言いたいです。もう少し友達として上手く付き合おうと、もっともっと努力すれば良かったと後悔しています。

これが本当のさようならだね。ありがとう、さようなら。


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