気になるニュース ~ HIS「多様性を生み出す 4 つの働き方を導入」

こんにちは。
HISが「多様性を生み出す4つの働き方を導入」という野心的なプレスリリースを発表しました。
グループ全体で、16,000名以上の社員を抱える企業としては、一気呵成に挑戦に出た印象がぬぐえません。「4つの働き方とは何か?」「今後の展望は?」などまとめてみました。

HISの「多様性を生み出す4つの働き方」
1.副業の解禁
2.時短社員へのフレックス制度勤務拡大
3.在宅勤務トライアルの開始
4.再雇用制度の導入


1.副業の解禁
HISは、訪日外国人旅行者と地域の地元ガイドをつなぐマッチングサービス「Travee(トラビー)」を立ち上げています。このサービスを通じて、社員個人が通訳ガイドを行えるようにしたものです。
なお、今回HISが認めた「副業」は、「社員が個人の事業として通訳ガイドを行うことを認める」ことで、「二重就労」を認めたものではありません。

当社内で統制が取れる範囲として上記整理となったと推測しますが、果たして副業をしたい人の何割が利用する仕組みになるか?は未知数です。
今後、部署内・部署間の公募による副業アルバイトなどで、当社内の副業希望者のマーケットが活発になることが期待されます。


2.時短社員へのフレックス制度勤務拡大
当社は、2017年7月より、一部部署にてフレックスタイム制度を導入していました。この対象を時短勤務で働く社員にも広げる、という趣旨です。
フレックスを導入することで、育児や介護など、それぞれのご家庭によりそったワークスタイル・チームマネジメントを行うことができ、より長期の雇用と高いパフォーマンスを期待したものと考えられます。

厚生労働省が発表したフレックス制度のケーススタディーを見ると、フレックスを成立させるためには、「本人の自己管理」「管理者のマネジメント能力」による不断の努力が必要だとわかります。ケーススタディーにあげられた企業は、以下6つの行動指針を発表しています。
(1)最終目標は仕事の成果
(2)社外の人への配慮と尊重を欠かしてはならない
(3)デイリー勤務記録シート記入の徹底
(4)待ちではなく、情報の収集と発信は積極的に
(5)時間を巧く使うことで仕事の価値、自身のキャリアを高める
(6)社会人としての成熟

フレックスやリモートワークという働き方の変容は、「成果を正しく評価する」という可視化の側面を持つといえます。


3.在宅勤務トライアルの開始
一部部署にて在宅勤務をテスト導入するとのことです。
この取り組みは挑戦的です。

・個人情報ならびに人の安全を預かる仕事において、セキュリティーの堅牢さと業務の効率性を両立できるか?
・ハード・ツールの面で十分な業務環境が用意できるか?
・在宅勤務者に、非在宅勤務者が配慮した環境を用意できるか?

など、在宅勤務ができない理由を挙げるのは簡単です。
できない理由を探すのではなく、やれるやり方を探すHISの覚悟を感じます。

ちなみに、私の前職(米国のベンチャーでした)は完全にリモートワークOK。今のチームも申請すればいつでも在宅勤務可能です。
リモートワークってどうやってはじめるの?という方には、入門書として「強いチームはオフィスを捨てる」をオススメします。


4.再雇用制度の導入
退職後5年以内であれば、退職時と同じ待遇での再雇用をするとのことです。一部社員への事実上の定年延長といえます。



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