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好奇心がくすぐられた本パート2です!

好奇心がくすぐられた本パート2です!

あなたの知らない脳

「理性システムと感情システム」について興味深かった。

トロッコのジレンマ
制御不能になったトロッコが走っている。このままでは線路の先にいる5人の作業員がトロッコにひき殺されてしまう。

しかし、ボタンを押せばトロッコの方向がかわる。方向がかわればひき殺されるのは1人となる。

あなたはボタンを押すだろうか?

この場合、スイッチを押す人の方が多い。単純に1人より5人を助けることができるから。

一方で、このシチュエーションはどうか。

トロッコが走っている。このままでは5人がひき殺される。

今度は歩道橋の上にいる。そこには肥満体の男性もいる。
この男性を歩道橋から突き落とせば、この男性は犠牲になる。が、5人は救われる。

あなたは突き落とすだろうか?

この突き落とすパターンだと、突き落とさない人が増える。

脳の視点から読み解くと「突き落とす」というフィジカルな相互作用は、感情システムを活性化するから。論理的に「突き落とした方が犠牲者すくないよね」とは思えない。※あくまで思考実験として!

もし「突き落とす」のではなく、ボタンを押すと「落とし穴が開き男性が落ちる」だと、ボタンを押す人は増えるという。感情への影響が少くなくなるから。

理性がOKで、感情がNGという話ではなくバランスの問題。実際に「歩道橋から突き落とす」ことへの嫌悪感はあった方が良い。

人間の心は民主主義制で、同じ問題に異なる意見を持った感情と理性が競う。だから、私たちは葛藤する。そんな「意識とは何か?」はとても興味をかきたてられますね。 

レオナルド・ダ・ヴィンチ 

まだ上巻までしか読んでませんが、挿絵が豊富でレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた絵やメモが多く載っています。6歳の息子がのぞきこみ「うますぎでしょう!」と驚いていました(笑)そうね、すごくうまいよね!

師匠の絵の中に、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた犬があったんだけど、これも「すごっ!うますぎる!」と6歳児、絶賛してました笑

人を描くとき、輪郭ははっきり描かず、境界線はぼやかすようです。境界線がはっきりした人間はいないからだという。

科学と芸術の境界線もぼやかした。そもそも区別していなかったとも推察される。僕もそんな気がする。広がる好奇心に素直に動いていたのかもしれないですね。

挿絵を見るだけでも「おおっ!うますぎる!」となります。

愛するということ

本屋さんで偶然見つけて手にしました。フロム生誕120年記念版なのかな。読んだのは最近出版された方の本です。フロムに触れたのは、この本がはじめて。

愛は技術。

最初から驚きなメッセージ。愛が技術なんて思ったことなかったので。そもそも愛についてじっくりと考えたことなかった。しかも「技術」って言葉を用いて考えたことなんてないです。

僕は本を読むとき、気なる言葉をメモするのですが、この本はメモが多かった。だから実は読むのにすごく時間がかかりました。立ち止まって、感じたい言葉がたくさんありました。

・愛は技術である
・たいていの人は愛の問題を愛するという問題ではなく、愛されるという問題として捉えている。
・愛とは特定の人間に対する関係ではなく、世界全体に対して人がどうかかわるかを決定する態度であり、性格の方向性である。
・つまり、ある人は愛するが、あの人は愛さないのは愛ではない。

この本ではじめてフロムに触れましたが、今度は「自由からの逃走」も読んでみたい。「自由への逃走」ではなく「からの逃走」。
本来、自由は勝ち取りたいのに「からの逃走」というタイトルに好奇心がわきますね。

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