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北九州・福岡⇄東京 「プチ二拠点生活」のススメ

私が、一昨年より北九州クリエイティブディレクターをやっていることは以前の投稿でも少し触れました。
 
「で、実際どれくらいの頻度で北九州市に行ってるの?」とご質問を頂くことが多いので、今日は私の二拠点生活のご紹介とともに、拠点を増やすメリットについて書いてみます。

「下川流」プチ二拠点生活は、癒しよりも刺激を求めて

私の場合、東京⇄北九州&福岡を月に2回ほど往復し、1回の訪問で3日間は滞在しています。ただ、向こうにも自宅があるわけではないので、「プチ」二拠点生活といったところでしょうか。 
 
なぜ、北九州と福岡なのかは説明するまでもないかもしれませんが、2020年より北九州クリエイティブディレクターに就任したこと、そして福岡は自分が生まれ育った街だからというのが大きな理由です。そしてこの2つの都市は新幹線でたったの15分間で行き来できます。

九州の玄関口となるターミナル駅の「小倉駅」

■拠点を複数持つ3つのメリット

二拠点生活というと、都会の人が自然あふれる土地で、リフレッシュや癒しを求めるというのが一般的なイメージでしょう。しかし、私にとっての北九州や福岡は、リフレッシュや癒しの場というよりは、「刺激」を求めに行く場所です。 現代はさまざまな情報がどこにいても手に入るので情報格差がなくなっていると実感します。一方で、東京だと人口が多すぎて埋もれてしまったり、遠い存在だったりするような尖った人たちがローカルでは活躍しています。福岡や北九州に行くたびに、飲食店のオーナー・アーティスト・ショップの経営者・クリエイティブディレクター・大学生…など個性あふれる面白い人たちに出会い、たくさんの刺激を受けて、私自身の引き出しを増やしています。

1)内と外の視点がビジネスにもいきる

一番のメリットは、内と外の両方の視点をもてることです。東京のことも、北九州や福岡のこともどちらもわかっているからこそ見えるものがあります。
 
例えば、北九州のブランディングでは、中にいる方々がアピールしたいポイントが、外からきた私にはピンとこないということがありました。意外と自分たちのよさが中にいると見えないことって多いですよね。
そんな時に、外から来た私が違う視点でアドバイスをすることが、企画のブラッシュアップにつながっています。
 
逆に北九州や福岡で得た知見、インプットしたことを東京に戻って仕事で活かすことも少なくありません。
 
このように視点が増えて視野が広がることは、仕事の質の向上に大変役立っていると感じます。

北九州市内の学生とまちづくり考えるプラットフォーム「Kitakyu U29」での活動。
地元の起業家とのトークイベントへ登壇。

2)興味関心が広がる

拠点を増やすまで「クリエイティブ系の仕事をする人は、東京に住んだ方が良い」という固定概念をもっていました。
しかし、こうして拠点を増やしてみることで、まだ知らない世界がたくさんあって、もっと視野を広げたいという気持ちが高まっています。
 
プチ二拠点生活をきっかけに、家族で全国へ旅行するようにもなり、まだまだ面白い土地がたくさんあることに気づきました。
将来は国内外関わらず住むところを固定しなくてもいいんじゃないかとさえ考えています。


3)移動時間がリフレッシュ

忙しくしている方には共感していただけるかと思うのですが、移動中の飛行機では強制的にデジタルデトックスができます。
Slackやメールの通知から解放され、読書をしたりじっくり考えごとをしたりする時間は、なかなか普段の生活ではとれません。
この往復の移動時間が脳みそのリフレッシュとなり、仕事にも良い影響を及ぼしています。

■アジアの玄関口北九州・福岡をもう1つの拠点に

北九州や福岡は韓国や台湾にも近く、グローバル企業もたくさんあり、街全体が将来的なアジアとの連携も意識しています。
 
特に福岡 はシェアオフィスも多く二拠点生活をしている人のコミュニティもたくさんあります。また、来る人を拒まないおおらかな風土をもっているので、複数拠点の最初の1つとしては非常におすすめです。

アジアのリーダー都市を目指す福岡市。グローバル企業からも注目されている。

■月に1・2回訪れることから始めてみては

職種や年齢など関係なく、みなさんにおすすめしたい二拠点生活ですが、特にテレワークが中心のビジネスマン・デザイナー・エンジニア・ライターのかたなどは始めやすいのではないでしょうか。二拠点というと、家を借りて長期で滞在するといったハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、まずは月に1・2回訪れるだけでも価値観が変わると思います。
 
 
 
ぜひ、ご自身の生活スタイルの中で無理のない範囲で拠点を増やしてみてはいかがでしょうか?


風力発電関連産業の総合拠点化を環境先進都市・北九州市




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