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25年ぶりにガンプラを作って得た知識と楽しみ

はじめに

こんにちは。最近突然ガンプラ作りにハマり始めました。
なぜ突然ハマったのか?という理由と、最近の面白いガンプラ事情やガンプラ作りの中で得るものが多くありましたので共有させて頂きます。

きっかけ

福岡に実物大νガンダム立像ができた

福岡のららぽーとに実物大νガンダムでできるという噂は建設途中から耳にしており、オープン数日後に見に行く機会を得て行ってきました。
ニューガンダムが登場する「逆襲のシャア」は自分の中でもトップクラスに好きなガンダムシリーズの映像作品で、その実物大が福岡にできるという胸熱な展開に心が弾んだ。

※立像νガンダムは「逆襲のシャア」登場機体と同一(RX-93)ではなく、オリジナル機体(RX-93ff)という設定

立像は昼夜と写真撮影し十分に堪能できたので、同じく施設内にできた「GUNDAM SIDE-F」というガンダムグッズなどを販売しているショップに足を運び、立像ニューガンダムのプラモがそこで販売されていて「せっかくだし、久しぶりにガンプラでも作ってみるかなぁ」と軽い気持ちで手に取ったのがきっかけ。

ここから沼へ突入することになるとは…

もともとプラモが好きだった

振り返りますと、もともとプラモが好きだったという事がありますので、少しその当たりのエピソードを語らせてください。

幼稚園〜小学校低学年時にはガンプラを作ってた記憶があります。
SDガンダムがめちゃくちゃ流行っていて(主にカードダスなど)、その立体物に興味を持ち始めた。
キットは今は懐かしい元祖SDガンダム。
塗装などはできなかったですが接着剤でオリジナル機体を作成していました。
毎回おもちゃコーナーで家族に「買ってくれ」とめちゃくちゃせがんで迷惑かけていた記憶が今思い出され「あぁなんて自分は面倒な子どもだったんだろう…」と今更反省。(余談)

そしていくつか期間を空けて高校生になると、数ヶ月だけプラモサークルに所属させてもらっていた。
中学も卒業し、高校入学までのお休みの期間に友人とプラモ作りに励んでいたら、近所にプラモ屋さんにプラモサークル部員の募集チラシが貼ってあったという連絡があった。おそらくその時のノリだろう。早速入ってみようぜ!という感じで連絡したら快く入部させて頂いた。
この頃、親、先生以外のプライベートでの大人との繋がりはここが一番強かったのかもしれない。ネットもそれほど普及してない中、プラモ作りの楽しみやテクニックの共有、作品の情報交換などとても刺激的だった。
遠い老舗のプラモ屋さんにも連れて行ってもらえたし良い思い出ばかり残っている。
だが「若さゆえの過ち」で他の遊びにも興味が湧き、いつしかプラモサークルにも参加する事も少なくなり、この時期を最後にプラモ作りからも離れることになった。

25年間で変わっていて驚いた事

RG(リアルグレード)の出現

GUNDAM SIDE-Fの店内で商品を見回していると、やはりここの限定品が一番の推しでたくさん縦積みされていた。
手に取ってみた所、見慣れないRGのマークに「ん?1/144だよな?HGじゃなくてRG?こんなのいつの間に?」と思いつつその場はそこまで深く考えずにレジへ。

GUNDAM SIDE-Fで購入したRG 1/144 RX-93ff νガンダム

自宅に帰って色々と調べて行ったがRGとは以下のようなコンセプトのようだ

「本物であること」を追求し、緻密なパーツ構成や質感表現を実現。モビルスーツを作る楽しみと興奮を1/144スケールに凝縮したブランド。

バンダイホビーサイト(https://bandai-hobby.net/brand/rg/)

僕が最後にガンプラを触った時の1/144スケールといえばHG(ハイグレード)が主流だったが、その後にRG(リアルグレード)というより緻密、造りが細かいグレードが出現したらしい。
PG(パーフェクトグレード・1/60スケール)というグレードは知っていたが、これには驚いた。
作成時・完成時に「なるほど確かにすごい緻密だな」と素組みだけでも思わせるクオリティである。

バンダイロゴが赤から青になってた

ちょっとした事だけど、なんかガンプラの箱を見て違和感を感じていた。
「あ!バンダイのロゴの色がなんか違うぞ!」
こちらは比較的最近の話っぽく、2018年4月からガンプラの製造・販売は新会社「バンダイスピリッツ」になったのをきっかけで青に変更されたとの事。

コロナ禍でのガンプラ需要

これは25年間で変わってた事より、コロナ禍で変わってた事ですが、巣篭もり需要が要因の一つとしてガンプラブームとなっているみたいです。
確かに、最近は近所のプラモ屋さんや取扱店に足を運んでみてガンプラコーナーを見てみると軒並み在庫が少ない印象があります。
全国的にも見ても、需要に追いついていない状況で、転売がよく行われているという実態もあります。
「巣篭もり▶︎映像作品を見る▶︎立体物欲しくなる」という流れでしょうか?
確かにSIDE-Fでは入店・購入までの間で3回くらい「転売は禁止しています」とスタッフの方に声をかけられた。

とはいえ、生産体制も強化するらしく、落ち着いてくるのではないだろうか。

制作テクニックの動画共有

当時、雑誌やプラモサークルなどでしか入手できなかった制作テクニックをYouTubeで手軽に見れるようになったのは大きく変わったと思う。
しかも、YouTubeに上がっている動画はどれも制作工程から「魅せる」という事を意識した構成にしており、どれも見応えがある。
単純にやれば地味な制作動画だが、魅せ方を考え抜いていて、カメラワーク、編集カット・ライティングを意識した美しい映像を提供している。
テクニックの共有だけではなくしっかりとコンテンツ化されていて驚いた。
ただただ映像だけでも見ていられる。

おすすめ

ガンプラの楽しみ方

ガンプラ作りにはいくつも楽しむ方法があります。
その一例の自分の楽しみ方をご紹介します。

キット選び

これは映像作品が起点となったり、とりあえずジャケ買い的に箱がかっこいいから選ぶなど、キット選びの際にさまざまな要因があると思います。
僕は映像作品をベースに好みで選んでますので「宇宙世紀」縛りで選んでる事が多いです。
キットを選ぶなかで「どういう仕上がりにしようかな?」など先のことを考えるながら選ぶのも楽しいです。
ガンプラは自由なのでどの仕上がりでも自分が納得すれば最高の造形ですし正解だと思います。

ボックスアートがカッコ良いので飾ってもよし

組み立て

グレードやキットによって作りやすい(簡単)ものや細かいものがあります。作りながら別のものへ完成図を変更することも可能なので、本当に自由に楽しめる事ができます。
僕は特にデカール貼りの時はゾーンに入った感じになり、一点集中できて久しぶりにスマホを手放す時間を得た気がしました。
(なんというかマインドフルネス…)

工程としては以下のような流れでやっています。
パーツの切り出し ▶︎ 組み立て ▶︎ 一部やすりがけ ▶︎ 墨入れ ▶︎ デカール貼り ▶︎ トップコート
基本的に色は塗らずに成形色(キットのカラー)のままで仕上げています。

墨入れ
 時にはやすりがけも
この細かいデカール(シール)をひたすら貼り付ける作業(数時間)やる
墨入れ・デカール貼りが完了

撮影

完成後に棚などに飾って、愛でるのも良いです。ですが、せっかくなので撮影します。
背景はモニターに自分の好きが風景画像を写して、撮影時にぼかしています。こだわりたい背景などはPhotoshopで作成します。

デスク上に撮影ブースを設営

写真加工

せっかく写真も撮ったのだからその先のアウトプットも楽しみます。
撮った写真の色味を変えて楽しんだり、文字を入れてボックスアートっぽく仕上げたり、派手すぎても良いですし、シンプルでもよいです、自由なんですから。

文字を入れてボックスアート風に
色味を変えてみる
現像時に彩度とシャープネス上げてよりクリアパーツをテカテカにする
更にPhotoshopでエフェクトを追加してみる

それぞれ楽しい

こうしてみると購入前から最後までいろんなステップでたくさんの楽しみ方ができますね。それぞれの工程が楽しくて心地よく、ガンプラ沼にハマった要因になるんでしょうか?

プラスチック

ガンプラ作りは楽しいのですが、途中でどうも違和感を感じるようになってしまった。どこで違和感を感じていたのか、それはプラスチックを大量に消費しているという事。
昔はそんな事を考える事はなかったが、登山が好きになりシンプルに自然を大切にする事を意識するようになってからそう意識するようになった。
自分自身で楽しみと矛盾を持ちつつ作業している中で以下の取り組みを知る事ができた。

ガンプラリサイクルプロジェクト

ガンプラを作る際に、大量のランナーがゴミとして出ます。
ランナーとはパーツを切り離した際に残るプラスチックです。こちらの回収などを行なって、リサイクルするという取り組みをバンダイは行なっています。リサイクルしたプラスチックで、エコプラというシリーズで再生品化もしている。
1体製作するだけでも結構なランナー数がでるので、これは影響は大きそうです。後日、ランナーを集めて回収ボックスへ持っていきました。

ランナー回収ボックス
エコプラを使用したキット
回収されたランナーは黒いパーツになる

卵の殻から生まれた素材

石油由来プラスチックに代わる新素材を採用した新しいガンプラの提案なども行なっている。
実際にこちらのキットを購入してみた。

さいごに

25年ぶりにガンプラの世界に入ると、色々な進化が見られ大きな学びを得る事ができた。
新鮮さもありつつ、昔の思い出も蘇り、一つ一つの工程に楽しさを感じる事ができ、とても有意義な時間を過ごす事ができている。

実は個人的に、最近は趣味に没頭できる時間、思考を解放できる時間が日頃の生活の中で薄れていて「仕事で役に立つものを常に学ぶべし」という見えない圧が常にあり、いつの間にはストレスになってたのかもしれない。
そのような見えない圧を感じさせない時間をくれたのが、自分にとってはガンプラだった。

そんな心の解放を行なってくれたガンプラを今後も楽しんでいこうと思う。

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