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【"ほぼ"毎日写経_01】株式会社明治 : 『人生が、ラブストーリーでありますように。』

今日から実験的に新しい企画をスタートします。名付けて「"ほぼ"毎日写経」!!! 恐縮ですが、糸井重里さん率いる「ほぼ日刊イトイ新聞」からネーミングのアイディアを参考にさせていただきました(笑)。

一体全体どんな企画なのか?というと、私の文章力をまさにホッケースティック曲線が如く向上させていくために、世に溢れる数々の名文たちを写経して、その文章の型や雰囲気・流れを盗もうというもの。一日一本、優れた書き手の文章をポストしていければと思います。

それでは、記念すべき初日はこちら!!

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                 【人生が、ラブストーリーでありますように。】

チョコレートは、ふたつに割れない。

どちらかが「大きいほうを取られた」とスネる。
ひとりが「本をよんで」といえば、ひとりは「おにごっこ!」
6歳の姉と4歳の妹との、しあわせな三角関係。
「パパはふたつに割れないよ〜」ささやかな至福の時は、長くは続かない。
やがて不揃いのチョコレートたちは私の膝の上から、それぞれの未来へ巣立っていった。

甘く苦い記憶を残して…。

時が流れた。
バレンタインデー。
まもなく定年を迎える私のもとへ。
懐かしい恋人たちが訪ねてきた。

ひとりは二児の母に。
もうひとりはキャリアを選んだ。

「お父さん、ちょっと子供みてて」
「それより買い物つきあって」
相変わらずのふたり。

姉の作ったトリュフは、ちょっと甘かった。
妹のガトーショコラは、ちょっと苦かった。
「同じように育てたんだけどな」妻が笑う。

いつかのピュアな時間が蘇る。
甘いチョコレートと苦いチョコレートが、
くちの中でひとつにとけた。

チョコレートで、ピュアな気持ちを伝える日。
チョコレートは、明治。

こちらは『物語のある広告コピー シリーズ広告編』(パイインターナショナル』で紹介されている株式会社明治の新聞広告。コピーライター・山田尚武さんの作品です。

私も6歳と3歳の娘をもつ父親ですので、このボディコピーはすごく来るものがありました。切ないですが、娘たちもやがてパパの膝から飛び立っていくんだろうなーって。

写経してみて、「私も限られた娘との時間を大切にしなきゃなー」と思いました!

※よろしければ私の事業への想いもお読みいただけると嬉しいです!


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