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だれも見たことのない景色を、だれかと一緒に見る旅へ

京都での大学院生活が始まって今日で4ヶ月が終わります。いま京都市内のカフェでふりかえりをしています。

自分が今、向かっているのはどこなのか、手書きのノートに書き綴りながら内省をしていました。

私の根底にある思いは「だれも見たことのない景色を、だれかと一緒に見たい」ということだと気づきました。「新しい景色を見たい」という思いが、私を常に突き動かし続けているのだと思いました。

なぜ「新しい景色」にこだわるのか。それは、私が3人兄弟の次男として育ったことが背景にあります。私の先には、常に3歳年上の兄がいました。兄の存在は私にとって大きく、高校時代からは何かと兄と比較するようになりました。

兄が先に見た景色を、私が後から見るような人生を終わりにしたい。35歳の時、兄と同じ新聞記者の職業を辞めたのは、その思いが最も根底にありました。

誰かが先に見た景色ではなく、だれも見たことのない景色を見たい。それなしに、自分の人生を生きたとは言えない。大きな新聞社をやめることは人生最大の決断でしたが、この心の声を押しとどめることはできませんでした。

独立して1年4ヶ月、私はこの道を選んで本当に良かったと思っています。会社員時代はいつも過去を後悔ばかりし続けていましたが、独立してからは一度も後悔したことはありません。自分でもふしぎなことだと感じています。

だれも見たことのない景色をだれかと一緒に見るためにはどうすればいいのでしょうか。その最も確実な道は、新しい景色を、だれかと一緒につくることだと思います。だれかと一緒につくることで、そのプロセス自体すら、新しい景色を見ることになるのではないでしょうか。

4月からの新しい生活で、最も大きい変化は「チームで仕事を始めたこと」です。独立1年目は基本的に一人で仕事をしていました。しかし、自然な流れでチームを組むようになり、仕事への取り組み方は大きく変わりました。

毎週対話をしながら、仕事を進めています。対話の中から新しい道が見え、それを試し、うまくいかないところは修正を重ねていく。この繰り返しです。改善点ばかりですが、このプロセス自体が、まさに「新しい景色」を生きることなのかもしれません。

だれも見たことのない景色を、だれかと一緒に見る旅へ。これからもこの旅を続けていきます。

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