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スタートアップ4年目で見えた"成長が早い人"の4つの特徴


いわゆる大手企業から、株式会社ROXXというスタートアップに転職してきて、もうすぐ4年が経とうとしている。

当時は新卒で入った会社をたった1年で辞めるだけの崇高な理由は持ち合わせておらず、とにかく「このままじゃやばい」という危機感と、「成長したい」という成長の定義もままならない想いだけが先行し、転職を決めたのを覚えている。

あれから4年が経ち、がむしゃらに前だけを見続けていた時期、方向性すら見失うように沈み続けていた時期、フラフラと浮ついていた時期、組織の課題にぶつかった時期、一気に事業が軌道に乗り始め社員が爆増した時期、本当にいろんな時期があった。今では50名以上の事業となり、同じように鼻息荒く、成長を求めて入社していたメンバーの成長と葛藤を間近で見てきた。

そんな中で、「スタートアップで"成長"するためには?」という問いについて、一部だけ言語化できてきた部分があったので、noteに記す。

・成長を求め、これからスタートアップへの転職を考えている方
・スタートアップに転職したものの伸び悩んでいる方
・メンバーの成長に伸び悩んでいるスタートアップマネジメント層
、経営層

このような方々にとって参考になれば幸いです。


視座がとにかく高い

成長が早い人はとにかく視座が高い。「成長」を因数分解したときに、最も大事な要素は「視座」だと思う。そして視座はその人の意識次第で如何様にも変えられる。

視座とはなにかというと、簡易的に言うと、「思考範囲(要素)が拡大すること」と、「思考する時間軸が長期化すること」だと考えている。個人の目標達成よりも、事業全体の売上がどうかだし、事業部の売り上げよりも、事業部の利益だったり、今月の利益よりも3年後の利益だったり、3年後の利益よりも10年後の時価総額だったり、時価総額よりも社会にもたらす影響や価値だったり、と視座が高ければ高いほど、一つの判断や意思決定が大きく変わってくる。

では、なぜ「視座」が上がることが成長において大事なのか。これは、“不足の認知“が成長におけるキードライバーだと考えているから。自分に何が不足しているのかを明確に認識することさえできれば、あとは不足に対して、どのようなアクションを取れば良いのかを言語化して実行するのみ。これ以外に人が成長することはありえないとすら思っている。さらに、成長スピードをあげるには、このサイクルのスピードを上げていくこと意外にない。一見キラキラしているあらゆる領域のTOPプレイヤーほど、影では全員死ぬほど地道な努力を積み重ねている。

“不足“をどれくらい自分で認知できるのか、これが成長の幅を決めるとすると、やはり「視座」という要素は最重要である。理想が高ければ高いほど、現状の自分との「差分」は、大きくなる。


勝手に制限をかけない

「意図的に馬鹿になれる人」とも表現できるかもしれないが、勝手に自分自身に制限をかけない人は成長が早い。

逆に大手から来た人にありがちなのが、勝手に自分自身に制限をかけてしまうパターンだと思う。自分自身もそうだったし、いまだにもっと大胆にやるべきだと言い聞かせている。これは、よく"小さく纏まってる"と表現されることがあるもので、「とりあえずこれくらいで」という言葉に現れる。

大手にいたときに、とにかく様々な制約がかかっていた影響であるはずだが、スタートアップにはこれは必要ない。大手企業の所謂エリート達が何百人で考えて出す以上のアウトプットを、1人で考え抜き、実行し切らなければいけない。そんなときに、その他大勢と同様に小さく物事を思考し、制限をかけてしまっていては成果を残せる可能性は限りなく少なくなってしまう。

だからこそ、大手にいた時よりも大船に乗ったつもりで、一切の思考の制限を取り外し大胆に実行していかなければ、成長もなければ成果も得られない。


自身の"影響の範囲"に集中できる

自分のやるべきことに集中できる人。自分が影響を与えられる変数にコミットできる人は成長が早い。

とにかく不確定要素も多く、未検証の要素に取り囲まれるのがスタートアップである。そんな中で、"自分の影響の範囲外"のことにまでマインドシェアや思考/実行リソースを奪われていては到底時間が足りない。

想定外のことや、多くの問題が起きることは前提として、自分が取り組むことで影響を与えることができる要素(変数)のみに集中し続けることである。常に、今自分が思考している課題は、自分が起こすアクションでどうにか出来るものなのか?という問いを自分自身に問いかけ続け、そうでないものは瞬時に忘れるという能力を身につけなければ成長スピードは上がらない。ある意味、忘れる力、捨てる力みたいなものも重要になってくる。


事業を主語に物事を語れる

最後にもっとも何よりも大事なのは、事業を主語に物事を語れる(事業の成長にフォーカスする)ことだと思う。当たり前だけど、事業が成長しなければ、個人としての成長機会は制限される。個人が成長するから事業が成長するのではなく、事業が成長するから個人が成長する。この因果関係を勘違いしてはいけない。

自分自身も「個人の成長」にフォーカスしていた時は全く成長できていなかった。とにかく"コトに向かう"ことだけを考える。事業の成長や顧客への価値提供にがむしゃらに向き合うこと。これを追求していれば、「個人の成長」という論理で組み立てたアクションの何十倍、何百倍も成長することは、嘘のようで本当の話だと思う。実際、成長している時は実感なんてないもので、ほぼ記憶がないくらい目まぐるしくすぎる日々を一年ほど過ごしてふとしたときに「あぁなんか成長したな」と思うものである。

事業の成長に必要なこと、事業を伸ばすために不足しているアクションを起こす。そのアクションのために不足している知識をインプットする、不足しているスキルを伸ばす。これを繰り返していれば、嘘のようだけど勝手に成長している。


最後に

成長機会に恵まれている時は、自分が出来ないことや分からないことに囲まれている時だ。だから、辛いし不安だし、憂鬱なのは当たり前だと思う。逆に、「毎日気楽に過ごせているなー」という状況で成長することは限りなく難しい。自分自身、いまだに自分の圧倒的な不足感と不甲斐なさに塗れた毎日を送っている。

ただスタートアップの面白いところは、どれだけ事業が成長したり、どれだけ自分のレイヤーが上がったりしても、いつでも圧倒的な不足感に悩まされる毎日を過ごせることだ。そんな毎日でも稀に、その積み重ねを洗い流してくれる一瞬の出来事(事業の成長や顧客やメンバーからの一言)が自分を前に進めてくれる。

もし、少しでも余裕がある毎日を送れるようになってしまったら、それは自分の引き時だとすら思う。しかし、まだまだ理想には程遠く、成し遂げたいことを全く成し遂げられていないなので、そんな日がやってくることは今は全く想像ができないし、これを読んでいる多くの皆様も多分そうだと思う。

自分が信じた理想の世界や実現したいビジョンのために、がむしゃらにそこに向かっていくだけで、ある意味"勝手に成長できる"最高の環境である。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

・成長を求め、これからスタートアップへの転職を考えている方
・スタートアップに転職したものの伸び悩んでいる方
・メンバーの成長に伸び悩んでいるスタートアップマネジメント層、経営層

このような方々が、ここまで読み進めてくださったと思います。
少しでもスタートアップやベンチャーにいる上記のような方々に届いて欲しいと思っているので、もし共感したことが少しでもあれば、ぜひシェアよろしくお願いいたします。

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