Daisuke Ueki

株式会社ROXX 執行役員 COO 日々の試行錯誤から得られる学びを発信していく所存…

Daisuke Ueki

株式会社ROXX 執行役員 COO 日々の試行錯誤から得られる学びを発信していく所存です

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上場企業→スタートアップに転職した男の末路

新卒で入社した上場会社を丸1年で退職し、株式会社ROXX(旧SCOUTER)にジョインしてから、すでに2年がたった。その時はSCOUTERというプロダクトも世の中に出ていなかったので、会社に"売上"というものはまだなかった。前職の上司からは「そんな会社に行って大丈夫か?」と頻繁に心配され、とある上司には「お前の人生終わったな」と言われたのをよく覚えている。 特に大手企業に勤めている若い人たちは、スタートアップに転職しようとした時に、会社の上司や親からは猛反対を受けてしまって

    • "合理の先にあった葛藤の昇華"~事業立ち上げ振り返り~

      こんにちは、新たにROXXのCOOとなりました、植木です。 COOになる前は新規事業責任者として新規事業の立ち上げにコミットしていたことから、今回は事業づくりをテーマとしたnoteを書きます。 コンセプトは、”合理の先にあった葛藤の昇華"です。フレームワークやセオリーに溢れた世の中ですが、事業づくりはフレームワークやセオリーのように美しく進むものではなく、毎日が葛藤だらけでした。その葛藤の中にこそ、これから事業をつくる方にとって少しでもお役に立てることがあるのではないかと

      • 事業責任者の後悔と「ノーススターメトリック」

        過去の事業責任者を務めた時代において「1番の後悔が何か?」と問われると責任者就任時に、ノーススターメトリック(以下NSMと表記)を設定&合意形成した上で、事業を推進をできなかったことだ。 プロダクトを通じて価値を提供し、価値提供の総量が拡大した結果として、売上が成長する、このプロセスを経て事業が成長する。 だが、売上成長のためのKPIを追い続ける日々に変わり、プロダクトの価値向上が二の次になっていることに気づかない。顧客に提供できる価値の総量は変わらないまま、新規獲得AR

        • 良いイシューとは何か

          この問いは、仕事や事業に向き合う人であれば、何度も考え、頭を悩ませたことがある問いだと思います。私自身も、「イシューの質」が、顧客やユーザーに価値提供するために、そして事業を成長するために、つまりは価値ある仕事をするために、最も重要な変数であると気づいてから、「良いイシューとは何か」という問いに向き合ってきました。 イシューの良し悪しは、後から振り返ることが難しく、イシューの質が悪かったのか、もしくは解の質が悪かったのかの答え合わせをすることは難しいからこそ、イシューという

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        上場企業→スタートアップに転職した男の末路

        マガジン

        • SaaS magazine
          1本

        記事

          スタートアップの成長速度を決める"改善サイクル”の教科書

          第二創業期のスタートアップだったROXXにジョインしてから、早5年が経った。解が見えない状況で解を見つけるプロセスは、時には残酷で、時には非常に充実した満足感を得られる。しかし、実行方法を間違えれば、泥沼にハマり抜け出せなくなるばかりか、光すらも見失いアクションを取れなくなってしまう人も多く存在する。 とはいえ、解がない中で解を見出すための改善サイクルは、組織に精度高く根づけば根付くほど、事業成長速度が上がるエンジンのような存在である。(あくまで最低限必要なエンジンであり、

          スタートアップの成長速度を決める"改善サイクル”の教科書

          ここ1年の事業責任者としての失敗を綴る

          怒涛の期が終わり、新たな期が始まった。 この前期の1年間はコロナの影響もあり、本当に怒涛の1年間だった。売り上げ規模としては、前期は昨対比で約2倍の成長を遂げることができ、事業に関わる人たちも50名を超えた。事業全体としては、事業に関わる人たちみんなの多大な努力と成果のおかげで大きく成長することができたが、事業責任者個人としては本当に反省ばかりの1年間だった。この反省を消化して前に進むためにも、久しぶりにnoteに今年1年の失敗に関する文章を書いて、失敗を浄化することで前に

          ここ1年の事業責任者としての失敗を綴る

          スタートアップ4年目で見えた"成長が早い人"の4つの特徴

          いわゆる大手企業から、株式会社ROXXというスタートアップに転職してきて、もうすぐ4年が経とうとしている。 当時は新卒で入った会社をたった1年で辞めるだけの崇高な理由は持ち合わせておらず、とにかく「このままじゃやばい」という危機感と、「成長したい」という成長の定義もままならない想いだけが先行し、転職を決めたのを覚えている。 あれから4年が経ち、がむしゃらに前だけを見続けていた時期、方向性すら見失うように沈み続けていた時期、フラフラと浮ついていた時期、組織の課題にぶつかった

          スタートアップ4年目で見えた"成長が早い人"の4つの特徴

          SaaS界の中心で"NRRの重要性"を叫ぶ

          週刊SaaS magazineの第3弾です。先週まではARR461%成長の裏側と称して、SaaS立ち上げ時に実施すべきことを二週にわたって書きました。 今週はSaaSだからこそ、愛すべき指標であるNRRについて書きたいと思います。タイトルは一昔前に流行した某恋愛映画に掛けてキャッチーさを出したかったのですが、まんまと失敗しました。ただせっかくなので、このままのテイストでNRRについて分解していきます。 SaaSに関わっている、下記のようなすべての方々にとって、少しでも参考

          SaaS界の中心で"NRRの重要性"を叫ぶ

          note初投稿が4万PVを超えたので"バズった要因"を分析してみた。

          バズるnoteには、どんな要素があるのだろうか。 先週の火曜日に初投稿したnoteが、記事単体で40,000PVを超えた。 「この波に乗るしかない」と満を辞して金曜日に続編を公開したのだが、3,000PV程度に留まった。 「1記事目が良かっただけだ」では終りたくない。ただ単に悔しいから。「再現性」がない成果なんて、ただのマグレだ。 「再現性」を持たせるには、振り返り、分析をするしかない。見えてなかった要素を「可視化」し、可視化したものを「分類」して、分類して出てきたデ

          note初投稿が4万PVを超えたので"バズった要因"を分析してみた。