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売上分析:NPOコンサル独立一年目の振り返り

年内の打ち合わせやコンサルティングの予定を12月20日までに詰め込み、21日から少し早めの年末休暇に入りました。長めの休み期間はゆっくりと心と身体を整えたり、これまでやってきたことを振り返って、整理をして、来年以降のさらなる仕事につなげていけたらと考えております。

ということで本記事では、振り返り作業の一環としてフリーランスのNPOコンサルタントとしての独立一年目の仕事について、主に売上という数字の面から分析してみたいと思います。なお、完全に独立をしたのは2019年5月からなのでまだ一年は経っていないのですが、個人事業主としては確定申告の関係で12月で締めますし、契約的に1月始まり12月終わりというものもいくつかあり、区切りとしてちょうど良いので節目ということにしています。

なぜ売上の分析を公開するのか

なぜこのような記事を公開するのか。それは売上や収入というものが相変わらず「ソーシャルセクターへ参入することの大きなハードルになっているから」です。先日パーソルキャリアから「社会課題解決を仕事にしたい人」を対象とした調査結果が公表され、年収が減るという懸念がボトルネックになっていることが示されました。

この調査結果は非常によく分かるもので、私自身も転職からのこの数年収入面で非常にもがき苦しんでいますし、実際にソーシャルセクターへの転職を検討していた知人が年収を理由として断念してしまったり、あるいはソーシャルセクターに転職してきたけれど年収等が理由で短期間で業界から去ってしまうという人も複数知っております。

私はこの状況を変えたいと強く願っています。NPOの資金調達等のコンサルティングに関わることで職場として働き方として魅力のあるソーシャルセクターを作っていきたいですし、NPOを支援するプロフェッショナルというキャリアのロールモデルの一つにもなっていきたいと考えています。

この業界で仕事をすることを望んでいる方たちのボトルネックに対して少しでも参考になる情報をと思い、売上に関する分析を公開します。関わり方や支援テーマなど複数の面から分析していますので、「自分ならこの部分で仕事ができそうだ」というような形で考えるヒントにしていただけたら幸いです。

ということで割と細かな情報までできる限り公開していますので、ここから先は有料記事とさせていただきます(クライアントに関する情報や守秘義務違反に関するような情報は一切ありません)。ソーシャルセクターで特にNPO支援を仕事としていきたいと考えていらっしゃる方に読んでいただければと思っていますし、そもそもこの手の記事にごく一部からでもニーズがあるのかを確かめる意味合いなどからの有料判断となります。ので、コメントや「こういう観点からの情報が知りたい」などご要望も歓迎しております。

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NPOコンサルや伴走支援者になりたかった数年前の私のような方に向けて仕事をする中で感じたことや考えたことを書いています。 支援者育成やNPO支援の仕組み化などに取り組んでいくために、もしいいなと思ってもらえたら、サポートしてもらえると嬉しいです。