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通知オフ・即レス封じが仕事のスピードを上げる − NPOコンサルタントの働き方月次レビュー(2021年11月分)

こんにちは。2021年の最終月となりました。秋から年度末まで、という仕事が多いので仕事の区切り自体が良いわけではないのですが、それでも毎年年末年始は長めに休みをとって、いろいろな振り返りをする時期としているので、年内の残り日数を数えながら毎日の仕事を進めています。
ということで、今月も月次の振り返りをお送りします。

11月の仕事の振り返り

稼働時間推移

業務内容内訳推移

業務内容の予定と実績

稼働時間

10月、11月の稼働時間は以下のようになりました。

10月
時間枠 133.0h
予定  139.7h
実績  162.5h

11月
時間枠 154.0h
予定  150.6h
実績  132.5h

振り返り

10月の詰め込みすぎてツラかったという反省を踏まえて、11月はかなり意図的に業務時間を減らしました。

10月は仕事している時間が長くなりすぎて、運動やギターなど趣味の時間がなくなってしまったこともストレスの原因だったため、11月はランニングを増やすことを意識して一ヶ月を過ごしました。

結果は上記の通り。10月がランニング量が極端に少なかったこともありますが、それでも11月は月間20回、150km超えと個人的な目安ではかなり走ることができました。運動の量がこれくらい増えると身体的にはもちろんのこと精神的にもスッキリします。

仕事の時間を減らすと言っても、すでに契約している案件や予定されているアポイントなどを取りやめる訳ではありませんし、アウトプットを減らすわけではありません。実際平日夜に走り始めたときは仕事を終えずに走りにいくことも多く、クライアントワークに影響が出てしまわないか心配だったのですが、「走りにくために」という目標のおかげで集中力が上がったのか稼働時間は少なくしつつも、アウトプットは減らさずに仕事は遅れさせずに過ごすことができました。やればできるんだな、と。

裏を返せばこれまで何に時間を使っていたんだろうか、ということにもなるのですが、新たな目標を置くことで仕事時間が効率化したのは良いことです。ランニングについては12月以降もせめて月間100kmは走れると良いなと思いますし、さらにはギターの練習時間も毎日確保したいのでさらに集中力を高めて仕事をしていきたいところです。

案件状況としては10月の振り返りに書いた通り秋冬を通しての連続講座の仕事が多いのですが、11月までに第1回のスタートを切っている案件が多く、まだまだ各講座でそれぞれ準備に時間を使っていく必要はあるのですが、大きな山場は越えたという感じがします。連続講座にしろコンサルティングにしろ、長期間に渡る仕事の中で最も神経を使うのが開始前の準備です。事前に仕事の内容については打ち合わせを行いすり合わせはしているのですが、それでも実際にお客さんと顔を合わせて、どのように案件が進んでいくのかをお互いに了解が取れるまではどうしても不安な感情がつきまといます。その不安のピークを越えた、ということです。

案件状況

コンサル・業務代行など個別伴走案件
 ファンドレイジング   3件(うち1件休止中)アドバイザリー的契約1件、デジタルFRの施策ディレクション1件
 Webマーケティング    3件(うち2件休止中)SNS研修会(1月単発)
 マーケティング     1件 広報・マーケティング戦略全般
 中期事業計画策定    1件 中期事業計画策定ワークショップの企画・ファシリテーション(10月開始1件)
 組織基盤・マネジメント 1件 ボランティアマネジメントや人事周りのご相談(12月終了)

研修講師
 NPOマネジメント    3件 地球環境基金若手PL研修講師(7月〜1月)、地球環境基金組織基盤強化支援、(第5期アクサ地域リーダープログラムwithブラサカ)
 ファンドレイジング   2件 島根県FRセミナー(11月〜3月)、某財団会員向けファンドレイジング研修(1月)
 マーケティング     1件 某市マーケティング講座(11月〜3月)

新規ご相談(お問い合わせなど)
 NPOマネジメント     1件 新規ご相談中 
 その他         1件 他の支援者の方と共同でNPO支援の固定プログラムを開発中
 研修講師        2件 年明けの講座・登壇が決定2件

多くの仕事は10月の状況から変わりがありません。年明け実施で新規のご相談をいただいていたいくつかの案件が正式に決定しました。

あとは研修講師系の案件のうち集客状況などが芳しくなく、実施時期や内容の再調整を行う必要が出てきているものがいくつか出てきています。それぞれ研修のテーマや対象者が異なるので一概には言えませんが、引き続きオンライン研修が多い中で集客に苦労する状況は私が行うようなNPOスタッフ向けの研修だけでなく、NPOが主催するイベントでも同様に発生してきているように感じます。オンライン研修という場への飽きのようなものが全体に蔓延しているのでしょうか。

研修仕事がなくなると出会える団体さんの数が減ってしまうので、なんとかしたいなという気持ちもある一方で、この一年研修にしろコンサルティングにしろ常に仕事が立て込んでいて、新規事業の構想や準備に使う時間がかなり少なかったので、すこし落ち着くようであれば短期的に新規の案件を取りに行くような動きよりは(まぁその手の営業活動はほぼしたことがないのですが)、中長期を見据えて(自分のためにというよりは業界的、社会的に)必要だと思える事業の準備に時間を使えると良いなと思います。

最近考えていること

【通知オフ・即レス封じが仕事のスピードを上げる】

数ヶ月前の振り返りで「週末デジタルデトックス」をするようにしたという話を書きました。金曜夜の仕事が終わったら、メッセやチャット、SNSなどからログアウトして仕事モードから頭を切り替えて休むというものです。この習慣はそれ以降ずっと続けているのですが、最近はその習慣が平日にも侵食してきています。週末だけのログアウトだったので、毎週月曜日になったら各サービスにログインし直していたのですが、週末の間の通知のない生活が快適であることを改めて考えるようになりました。

この月次レビューを書いていることにも表れているように私は昔からタスク管理法や仕事の効率化を考えるのが好きです。仕事のスピードを上げてどんどん仕事を進めていきたいと今でも思っています。現在のタスク管理や仕事の進め方については「私の業務時間の予実管理(予定と実績)とタスク管理の方法、ツールの紹介」の記事に書いている通りで、メッセやメールなどのマイクロタスクは基本的に即レスを心がけて、なるべくやりとりのボールを自分で止めてしまうことがないように意識をしていました。即判断して、即返した方が仕事は早く進むし、自分のインパクトも大きくなると考えていたからです。そして即レスをするために、各種メッセやメールからの通知が入れば即確認、即レスを心がけていました。

が、最近それをやめました。スマホの各種アプリの通知を画面上部に割り込んで来るタイプのバナー通知や音声通知は基本的にオフにして、アプリアイコンへのバッジのみにしたり、アプリによってはアイコンのバッジもオフにしました。デスクトップアプリのプッシュ通知(画面右上等に表示される通知)も多くのアプリの通知をオフにしました。

いくつか理由はあるのですが、一番大きいのはプッシュ通知での割り込みはその時点で行っている業務に対する集中力を削いでしまうということです。そして、通知されてくる連絡の多くは集中している作業を中断してしまう程の緊急性はないということを、改めて考えてみました。

私は元々ファーストキャリアが楽天で相当なメッセ文化だったこともあり常にメッセをチェックして、メッセでのやりとりで仕事を進めていくということ自体には昨今のリモートワークどうこうとは関係なしに10年前から当たり前に順応していて、どうもその時の習慣がベースになっていたのですが、いまはフリーランスとして多くのクライアントワークを並行して進めるような仕事になりました。その中でもやりとりはなるべく早めに返せた方が良いに越したことはないのですが、そもそも先方も即レスが返ってくることが前提で連絡をしてきているわけではないことも多く、私の側が即レスを返したとしても、そこで打ち返した仕事自体が即進んでいっているかというとそんなことはありません。即レスが仕事全体のスピードを上げるためには、双方が即レスに順応する意識や体勢が取れていないとあまり意味がないのです。

だとしたらその時取り組んでいる仕事の集中力を切らさずにパフォーマンスを上げきった方が余程成果が上がります。

メッセやメールに関してはプッシュ通知で即反応しなくとも、仕事が一段落した段階でチェックすることが習慣になってしまっているので、放っておいてもどうせすぐに確認することになるのですから。

というような感じで11月は各種アプリの通知の仕方を変えることで仕事の集中力が増したのも早めに仕事を終えられる様になった要因の一つかなと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。


NPOコンサルや伴走支援者になりたかった数年前の私のような方に向けて仕事をする中で感じたことや考えたことを書いています。 支援者育成やNPO支援の仕組み化などに取り組んでいくために、もしいいなと思ってもらえたら、サポートしてもらえると嬉しいです。