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文化財の保存に、ITを活用することで技能教習を特定期間だけでなく、年中無休にできないか?

◆実験の目的と背景
コロナで文化財の公開自体が出来なかったところがたくさんあった。
埼玉県指定 無形民俗文化材のやったり踊りもその一つ。
コロナで集まることもできず、後継者に教えることもできなかったため、文化財の技能継承に苦慮している様子が伺える。
そこでスマートグラスを活用し、文化財を独自のITアプローチで守る&伝える先進的な事例が作れないか?という思いから今回応募した。

◆検証したいこと
手軽に教則ビデオを作る&鑑賞できる環境を育てることで、よりウェルビーイングな形で文化財の育成・運用プロセスに寄り添っていけないか?
今までは、どうしても教える側と学ぶ側が、「同じ場所で、直接」、指導をする・受ける必要があったため、互いの時間の共有・場所が必要であった。
スマートグラスを用いることで、直接接触でなくても時間と場所に縛られることなく、技能継承が望めるようになると期待している。
IT×文化財で、そのプロセスが手軽に実現出来るようになれば、文化財の保存・存続・技能継承に大きく寄与するはずと信じている。
IT×文化財による、「新たな価値の創出」を期待。

◆活動の概要
自身が参加している祭り「やったり踊り」は7/15に終わってしまいますが、以後も継続して実験が続けられるように、
春日部市教育委員会 文化財保護課の面々と連携して市内の他の文化財の協力を得ながら半年間、取り組んでいく態勢を整えているところです。
通常、全国各地にある無形文化財は、多くの場合、その文化財の公開日が決まっていて、指定日時でしか見ることは出来ませんが、そういった文化財を、「スマートグラスがあれば」、現地に行けさえすれば、いつでも見れるようになることで、今まで興味を持たなかった人にも見てもらえる機会を増やせると思っています。
また、単純に観光資源化することはできなくとも、観客視点、演者視点、また練習時の指導者視点など、より多角的な視点を用意することで、
その文化財への関心が高まれば、「文化財の保存」というところに対して、大きな拠り所となるのではないか?と期待しています。

■アウトプット・成果
まとまった進捗は note に公開
気づきは Twitter は随時更新
検証に協力してくれた文化財はFBやInstagramで紹介
検証の様子は Instagramストーリーに投稿

■実験の測定方法
指導者のウェアラブル端末の着用感、違和感など。
後継者がイメージしていた視点との違いや、何を感じたか?
全員で指導者目線を共有した場合に、今までになかった気づきが生まれるか?

■スケジュール・進め方
2023年6月中旬~12月中旬の6か月間
・7月     研究員同士でアイデアソン!
・8月~11月 獅子舞・神楽等、春日部市内の文化財の練習日に協力要請
・12月    ピッチコンテスト(結果発表会)

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