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データは雄弁に語るが微笑みかけてくることはない。

こんにちは。Voicyで7月からPMMを拝命しましたDさんです。
昨年7月に双子が生まれ、三児の父としても奮闘中です。
PMMって何?って思った方はこちらも併せてどうぞ

この記事はデータは有能だが万能じゃないよという1つのことを、まるで100語るかのように膨らませた記事です。
結論は以上ですので、細かいところに興味がない方は読まなくてもOKです!(読んでね)

僕は数字が大好きです

何を隠そう、僕はデータが大好きです。
決して知能指数が高いわけでもセンスがあるわけでもない凡人 of 凡人の僕にとって、データのようなfactや汎用性の高い法則は唯一と言っていい寄る辺です。

大事なことなので繰り返しますが、僕はデータが大好きです。決して得意ではないけれど。

出典:スラムダンク

データは何を語るのか

PdM(PMM)として、統計データという意味合いでのデータが教えてくれるのは「問題のある箇所 = 課題」と「打ち手の評価 = 結果」だけだと思っています。
もちろん、デモグラデータやN=1インタビューでの定性情報もデータと言えますが、ここではアプリの中での行動の可視化のような統計データのことを指しています。

出典:スタートアップのお金と指標入門講座:チャーンレート (Churn Rate)

例えばどこでチャーンしているかを可視化する。

出典:プッシュ通知の開封率を改善するには?成功の鍵は一人ひとりのユーザーに寄り添う姿勢

例えばプッシュ通知の許諾有無がアプリ起動にもたらす影響範囲を知る。

このような事例は枚挙にいとまがありませんが、これらは問題のある箇所を示しているだけです。
当然、何をどうすれば上がるのか、その具体を教えてくれるわけではありません。

何を当たり前のことを…と思ったそこのあなたへ

そうなんです、当たり前のことなんです。
ですが、意外とそれを知りつつ時間をかけすぎている自覚がある人もいるのではないでしょうか?

例えば僕は、とある数字の増減が気になって深堀りしたものの、ついぞ原因がわからないよ〜という状況に陥ったことがありました。
どういう数字かは伏せますが、以下はとある指標をカレンダー上にプロットしたものです。
各セルの塗りつぶしの色は、ある地点の固定値を境にプラスは緑、マイナスは赤でグラデーションをつけたものです。
W01などは各月何週かを表す数字ですが、このうち赤文字は東京の緊急事態宣言時、オレンジ文字が蔓延防止措置時です。
(傾向を見たかったので緊急事態宣言などは週でざっくり色分けしています)

これを見るまではdailyで見てもweeklyで見ても増減の要因がつかめず、「先週の施策が今週にネガティブに影響したのではないか、あるいは…」と躍起になって原因を探していた時間があります。
なぜなら、その原因を特定できさえすれば対策を練ることができ、数字は上向くはずだと思っていたからです。

結果は上記の通りで、音声サービスと言う特性上、緊急事態宣言など外出自粛の期間に伸長し、外出が盛んな時期には停滞するという、割と考えれば当たり前でかつ自社ではどうすることもできないような傾向が見えてきたのです。

この時の教訓が表題のとおりです。
データは雄弁に語っています。
しかし、常に我々にとって有益な情報をくれるわけではありません。
そしてもちろん、打ち手を教えてくれるわけではありません。
彼ら(彼女ら)は微笑みかけてくることはないのです。

So What?(だからどうしたってんだ?)

身をもって知ったことで今後僕の観察〜判断のスピードはより早くなることでしょう。

PdMはプロダクト目線はもちろんのこと、事業や会社目線で仕事をすることが多いこともあり、未来の予測や過去の振り返りの都度データと向き合うことが何かと多い役職です。
また、僕はデータを見るのが大好きですし、その性格上、原因をとことん探りたくなってしまう。

そういうときに常に頭においておくべきは データが微笑みかけてくることはない。深入りしすぎるな ということです。
ある程度事実と向き合っても示唆が得られないようであれば深入りせず、深呼吸して本質的な価値を追い求めることをオススメします。


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