公開から50年『センチュリアン』危険過酷LA警官の成長転落 アカデミー拒否俳優が名演
センチュリアン
コロンビア・ピクチャーズ
THE NEW CENTURIONS
ジョージ・C・スコット
ステイシー・キーチ
ジェーン・アレキサンダー
スコット・ウィルソン
ロザリンド・キャッシュ
エリック・エストラーダ
クリフトン・ジェームズ
エド・ローター
原作
ジョセフ・ウォンボウ
撮影
ラルフ・ウールジー
音楽
クインシー・ジョーンズ
脚本
スターリング・シリファント
編集
ロバート・C・ジョーンズ
製作
アーウィン・ウィンクラー
ロバート・チャートフ
監督
リチャード・フライシャー
ロイ・フェラーは大学生だが妻子がある。
学費稼ぎのため、大学に在学しながら警察学校に入校し、卒業した。
新人巡査ロイ・フェラー(ステイシー・キーチ)は警察分署に配属される。
同期にはガス(スコット・ウィルソン)、セルジオ(エリック・ストラーダ)がいた。
ロイの相棒には大ベテランで警察官全員から信望の厚いキルビンスキー(ジョージ・C・スコット)が選ばれた。
夜間勤務で、武器課からショットガンを受け取る。
数十台のパトカーが分署からパトロールに出て行く。
キルビンスキーは、「警察官は何たるか」、「どうあるべきか」をロイに教え、ロイもそれに反応し、成長していく。
一方、夜間パトロールの勤務は危険で激務であった。
ガスは商店強盗の通報を受け駆けつけるが、犯人と間違って黒人店主を射殺してしまう。
黒人店主の息子に激しく攻め立てられ、後悔の念で泣き崩れるガス。
相棒の巡査(エド・ローター)は警官にも間違いはあると慰めるしかなかった。
ロイは警察官にのめり込む。
大学も辞め、家庭を顧みなかった。
妻(ジェーン・アレキサンダー)とはすれ違いの生活で、関係は冷え切っていった。
ロイが犯人に撃たれ重傷を負っても家庭を選ばず警察官を辞めなかっため離婚することになった。
ロイは妻に親権も取られた。だが、特に言うことはなく何も思わなかった。
ついにキルビンスキーは退職し、フロリダの娘夫婦のところへ行って孫と仲良く暮らすという。
しかし、すぐにキルビンスキーは戻ってきた。
キルビンスキーを歓迎するロイ。
キルビンスキーは気丈にふるまっていたが家庭に居場所が無かったのだった。
キルビンスキーは自殺した。
恩師の自殺でロイは心に傷を負い、アルコール中毒になる。
勤務中にも酒を飲み、売春婦から金を巻き上げる悪徳警官になった。
ある日、売春婦から金を巻き上げようと、売春婦の車に手をかけ売春婦をいつものように罵っていた。
売春婦は車を急発進させ暴走、ロイは車に引きずられて重傷を負う。
心身ともにボロボロの状態で、黒人看護婦に気軽に声をかけ接し、いつしか恋愛感情に変わる。
白人と黒人の異色カップルで、警察官を辞めて結婚まで考えるようになる。
ある日、パトカーに同乗したロイ、ガス、セルジオ。ガスは警部補に出世し、セルジオには子供が生まれ、ロイは結婚を報告する。そんな時、殴られた老女がパトカーを呼び止めた。
元警察官のジョセフ・ウォンボウ原作。
後に事件より警察官の日常を主に描いた『ポリス・ストーリー』(75年~80年、コロンビア・ピクチャーズTV)が始まる。
『センチュリアン』は『ポリス・ストーリー』放送のきっかけとなる映画である。
監督は『トラ・トラ・トラ』、『ミクロの決死圏』、『海底二万哩』のリチャード・フライシャー。
脚本は『ダーティ・ハリー3』、『タワーリング・インフェルノ』、『キラー・エリート』、『スウォーム』のスターリング・シリファント。
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