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学校では教えてくれない世界の秘密①
『苦しかった時の話をしようか』 森岡 毅 (著)
書評ブログだったのだが書き始めたらボリュームが多く、とても記事がまとまらないので、タイトルを変え、自分の理解のためにも詳細を書いていく。
今日は第二章です。
学校では教えてくれない世界の秘密
このタイトルだけで興味をそそられる。内容も濃厚です。
『人間は不平等』
基本的人権の精神を説明しているならば構わない。 しかし、そうであるならば、その根底に「人間は同じではない」という厳然たる事実を据えなければならない。 人間が本当に平等にできているならば、そもそも基本的人権など要らないだろう。
至極真っ当な見解である。平等と対極にある「格差」の原因はなにか?
ある意味で身体的能力の差異よりも大きな格差を産むのが「知力の違い」だ。私はさまざまな統計データを扱う仕事をしていたので、定量データの中にある世界の残酷な真相をいくつも見てきた。 〜中略〜 生涯年収などの経済的成功の度合にもっとも相関するのが知力の格差だ。
興味深いのは、「東大生の親は、世帯所得の平均値が高い」というデータの捉え方だ。
表面的な友愛論者はこういう。 「貧しい家庭に広範囲に経済支援や福祉をもっと手厚く充実させなければ、経済格差が教育格差となり、世代間の貧困の連鎖に拍車がかかる!」と。 確かに経済格差は子供にとっては不公平であり、世代間の格差の連鎖を加速する要素ではある。しかし、実はもっと不公平で残酷な問題がある。 それは生まれつきの「知力の格差」である。
東大生の親の平均世帯年収が多いのは、本当は東大生の親の「知力」が高いからだ。知力の高い人が社会で成功して、似たような知力の高い相手と結婚し、その世帯が高い知力のおかげで平均よりも稼いでいるにすぎない。その子供も親の遺伝子のおかげで知力が高く生まれる確率が高いということだ。高収入によって後天的に恵まれた教育環境がその子供にとってプラスなのは間違いないが、それは副次的であって本質的ではない。 うまれつきボンクラでも最高の家庭教師が教えれば東大に入れる訳ではないことを考えれば理解できるだろう。
と、生々しく表現している。ある意味とても気持ちいい。
ただ、生まれつきの知力で人生決まっている!じゃなく、違いを受け入れた上で、自分の管理下にあることにフォーカスを当てることを訴えている。
君がコントロールできる変数は、 ①己の特徴の理解と②それを磨く努力と③環境の選択 最初からこの3つしかない。
この考えにぼくはとても共感している。
つづく、、、
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