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OSAKA WOOD TOUR 開催‼

去る2022年10月29日、株式会社南河内林業さんの全面協力の下『OSAKA WOOD TOUR』を開催しました。実施場所は金剛山のふもと、お子様も含め23名に来ていただきました。のんびり山歩きをしながら施業現場まで行き、木を伐採し、ジップラインやツリークライミングで遊びました。

秋晴れのもと伐採体験
親子で伐採
伐り倒した瞬間。思わず拍手(笑)
ツリークライミング

その後、場所を地元のスターバックスに移し、地域材の活用事例、店舗でのリサイクルや育苗の取組みについて、店長さんから解説してもらいました。13:00~17:00の短い時間でしたが、森の中で参加者の皆さんとワイワイ楽しく過ごすことができ、主催者の私たちにとっても心癒されるひと時でした。

スターバックス河内長野高向店
店長さんの取組み解説
大阪材を使った外装


開催の想い

さて、今回ツアーを開催したのは、大阪の森の現状を知ったことがきっかけでした。大阪は西側を除き、ぐるりと山に囲まれています。北は北摂、東は生駒、南は金剛・和泉の山々です。しかしこれだけ森があるのに、取引される木材量は都道府県別でワースト3位というのです。日本の森は昔から人が手を入れ維持してきました。自然に任せておくと劣化するのが特徴です。先ほど述べた通り大阪の木はほとんど利用されることがなく、放置林が広がっています。豊かさがどんどん失われているのです。利用されない理由は様々ありますが、まずはたくさんの人に関心を持ってもらいたいと思ったのが始まりです。

(一社)日本木質バイオマスエネルギー協会HPより抜粋


何が必要か

特に大阪に住む人たちに関心をもってほしいと思っています。それは単なる「地元愛」とは少し違います。私自身、今の仕事に就くまでは17年間リサイクルやCO2削減など環境活動のお手伝いをする会社にいました。そこでの経験から、環境問題の根っこは経済活動が大きくなりすぎたことにあると痛感します。身の回りのものは遠いところからやってきて、産地や作り手に思いを馳せることがなくなりました。どんな現実の上に自身の消費が成り立っているのか、知る機会はほとんどありません。SDGsという言葉を近ごろよく耳にしますが、コンパクトで顔の見える関係で経済を回すことこそが持続可能な未来へつながる近道だと考えます。


今後の展開

とはいえ、単にコンパクトで近いというだけでは意味がなくそこには「価値」が必要です。ワクワクする体験、かっこいい商品、思わず誰かに自慢したくなるような魅力あふれるものでなければなりません。今回のツアーには、建築士、工務店、家具製作会社さんなど様々な方が参加してくれました。一社だけでは実現できないことも大阪を愛する事業者が連携することで、他にはない素敵なものが生み出せるはずです。古代日本では結びという言葉に「産霊」という字をあてたそうです。ムス(産)・ヒ(霊)でムスビです。昔の日本人は、「結ぶ」という行為に新しいものうみだす力を感じていたのでしょう。想いを共有する心強い仲間とよりよい関係を結びあい、新しい価値を創り出したいと思います。

風で倒れた木でできた OSAKA Pencil
(大阪の木材事業者複数で連携し、2021年に作成した)


お願い

今後「大阪の森の恵み」をキーワードに様々な活動を展開します。森林ツアーの第二弾はもちろんですが、それ以外のイベントや新しい商品開発も検討中です。これからの活動情報を配信するためにLINE公式アカウント『ヤマムス!』を立ち上げました。山と人を結び、また山の恵みを使い、楽しむムスメ、ムスコたちの集いになればと願っています。イベント参加費の割引など、お得な情報も配信します。この記事を見て少しでも「おもしろそうだな」と思ってくださったなら、以下のリンクやQRコードからぜひ友だち追加をお願いします。

https://lin.ee/vrALp3U

大阪で木を扱う事業者として、これから「大阪の森」に注目し、その恵みをいただきながらワクワクするような取り組みを広げて参ります。たくさんのご参加、ご協力をお待ちしております!

ホントみんないい笑顔!

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