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アメとムチはもう古い!「やる気に関する驚きの科学」

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最近の若者はやる気がないとか、すぐ辞めるとか、そんなおじさん達の声を聞くようになって何年が経つでしょうか。悪いのは果たして誰でしょうか。本当に若者はやる気がないのでしょうか。その答えはこの動画の中にあります。

これは、TEDでのダニエル・ピンク氏のスピーチ「やる気に関する驚きの科学」です。

ダニエル・ピンク氏は「ハイ・コンセプト」「モチベーション3.0」などビジネス関連の書を多く書いている作家です。

アメとムチが通用するのは単純労働のみ

この動画の中では様々な実験について紹介されています。同じ作業を報酬あり、無し、の2グループで行った際に、どちらが速いか、といった類のものです。面白いのは、単純作業においては「報酬あり」が勝つのですが、クリエイティブな作業を含むケースにおいては「報酬なし」が勝った、という点。

これは、純粋にその問題に自主的にに取り組む、という姿勢が、報酬というフィルターがかかったことで阻害されてしまった、と取れるのではないでしょうか。

ビジネスにおける3つの新しい運用軸

そして、この動画では、ビジネスのための新しい運用システムとして、3つの軸を提唱しています。

・Autonomy(自主性)

自分の人生の方向は自分できめたい、という欲求

・Mastery(成長)

何か大切なことについて上達したい、という欲求

・Purpose(目的)

私たち自身よりも大きな何かのためにやりたい、という切望

この3つの軸を取り入れる事で、従業員は自主性を持って取り組み、自ら成長のために邁進し、企業の理念やビジョンに共鳴してより大きな目的を持って歩むようになるのです。

社員の自主性を制度化したGoogle

このような報酬ではなく企業の理念や風土によって社員を導く企業としてまず思い浮かぶのはGoogleではないでしょうか。

Googleでは、勤務時間の20%を自由に使っていい、という通称20%ルールを設け、この制度によって様々なサービスが実際に開発されたと言われています。

また、「Search Inside Yourself」という本で取り上げられているのは、20%ルールによって生まれたマインドフルネス実践法です。この本についてはまた後日記事にしたいと思います。

あとがき

報酬で競い合って良い人材を採る、という時代は終わりました。今はSNSなどを通じた「働きがい」のアピールが重要になっています。自主性を養い、企業成長につなげる。そして、得た利益をしっかりと社員に還元する。このサイクルが今の若者には合っているのです。

それでもまだ、「最近の若者はやる気がない」と言いますか?

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