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ブレインモードチェンジマン : 空想ショートショート006

「BRAIN WORKOUT:ブレインモードチェンジマン」


都市の中心、超高層ビルの一室で、シンジはデスクに向かって仕事をしていた。彼は特別な能力を持っていた。それは、6つの脳のモードを切り替えることができるというものだった。
運動モード:
人間が狩猟民族だった頃からの動物としての知能を活かすモード。体を動かすことで脳が活性化し、集中力や判断力が高まる。
睡眠モード:
地球上の多くの生物が持つバイオリズムに基づくモード。脳と体を休息させ、情報の整理や記憶の定着を助ける。
瞑想モード:
認知革命と精神革命による「知性」の誕生を活かすモード。心を落ち着かせ、集中力を高める。
対話モード:
他者とのコミュニケーションを通じて知識や情報を共有するモード。
読書モード:
印刷革命による知性の拡張を活かすモード。知識を増やし、新しい視点や考え方を学ぶ。
デジタルモード:
知的生産に向けたインプットとアウトプットの飛躍的効率化を活かすモード。

シンジは、この6つの脳のモードを駆使して、仕事の効率を飛躍的に向上させていた。彼は、運動モードを使って、体を動かすことで脳を活性化させ、集中力を高めることができた。また、読書モードを使って、新しい知識を吸収し、それを仕事に活かすことができた。
彼の仕事のスピードと正確さは、同僚たちの間で有名であり、彼の仕事ぶりを見て、多くの社員が感心していた。彼は、瞑想モードを使って、心を落ち着かせ、ストレスを解消することができた。これにより、彼は常に冷静な判断を下すことができ、難しい問題にも的確に対応することができた。
また、デジタルモードを使って、情報を迅速に収集し、それを元に戦略を立てることができた。彼の提案は、常に新鮮で独自のものであり、多くのクライアントから高い評価を受けており、彼の仕事の効率の良さや、その独自のアイディアは、多くの同僚たちの間でも話題となっていた。

しかし、彼のこの特別な能力を発揮するには秘密にされていることがあった。
シンジが脳のモードを切り替えるためには、"仮面ライダーのような変身ポーズと掛け声"が必要だったのだ。

ある日、彼は大切なプレゼンテーションの最中に、突然デジタルモードに切り替えたくなった。
しかし、人前で変身ポーズを取るわけにはいかない。彼は必死に我慢し続けたが、どうにもこうにも良いプレゼンができない。

とうとう我慢の限界が来た...
彼は突然立ち上がり
「デジタルモード、アクティベート!」と叫び、変身ポーズを取った。
会場は一瞬静まり返った後、爆笑の渦に包まれた。

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これは安川新一郎さんの著書「BRAIN WORKOUT」を読んで空想したストーリーです。
AI時代。人の知能/知性とは?
脳のパフォーマンスを高めるために
6つのモードで捉えるところなど切り口が鮮やかです。
このショートショートは、モードを簡単に切り替えられたら。。という願望ですが、それぞれのモードを鍛えるには、それなりの努力が必要です。
精進しましょう。

でも、脳のモードがわかるインターフェイスや、モードを切り替えることができるスイッチがあったら…欲しいと思いませんか?

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