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仕事が楽しいのは、仕事人生という長旅で出会う人たちのおかげだ

こんにちは。カイロスマーケティング代表の佐宗(さそう|@dsasoon)と申します。

カイロスマーケティングを2012年に立ち上げて、新たな仕事人生の旅をしている者です。すでに8年以上経ってしまいました。早いものです。当時は自宅のデスクでコード書いていました。

今日はその自宅のデスクで、自宅勤務しています。西日が強い部屋で、春なのに暑いなと思いながら、カイロスマーケティングを立ち上げてからをボーッと振り返ってみました。これまでの8年半には苦労もあるけど、やっぱり総じて楽しい。

楽しいと心から思えるそのベースには、仕事って人なんだな、という思いがあります。振り返りながら、この記事を書きました。

そもそも、仕事の楽しさとは一体なんだろう?

スタートアップの仕事をしていると、辛い時もありますが、楽しい時もたくさんあります。どっちもたくさんあるんだけど、どれがどれかよくわからない。立ち上げ時って、人間万事塞翁が馬。

スタートアップでの仕事の楽しさとは、新規のお客さまとからご契約をいただいたり、信じられないくらいの高い目標を達成できたり。その結果、給与が上がったり、ちょっぴり誇らしい役職をいただいたりなど、大きな企業に比べたら刺激的なことに巡り合える回数が多いのではないか、と思っています。

こういう機会が他の環境と比べて多いから、スタートアップで働くことはとても楽しい。そう感じることができるのではないでしょうか。

「だからスタートアップで働くのか?」と、問われると、これだけでは説明できないような気がしてなりません。この考え方って、自分中心感があるんですよね。自分中心に考えることができるのは、とても贅沢で楽しいことだとは思いますが、仕事が楽しいと説明するには、なんだか物足りない。そう思います。

仕事の楽しさとは、仕事そのものから得られるものに加えて、仕事を通じてまるで仕事そのものから湧き出てくるような喜び、みたいな感じのものじゃないかと思っています。


仕事から湧き出てくるような楽しさとは

仕事から湧き出てくるような喜びとは、仲間から、お客さまから、その結果として自分自身が感じること、あたりではないだろうかと思っています。


この仲間と一緒に仕事をして本当によかったと思う。もしくは思っていただける。

これは、スタートアップにあるような仕事が細分化されていない上にカオス。そして、同じ想いを持つ村的組織で働いている人が多い環境。そうであるほど、より強く仲間を感じると思います。なぜなら、(多くの)スタートアップでは同じ方向をみながらみんなが仕事をしているからです。

同じ方向を向いている環境なら、仲間どうしは、「競争」ではなくて「共創」を重んじます。アイデアをひたむきに隠しつづけて、その露出のタイミングを虎視眈々狙うのではなく(まさにこれはポリティクスの巣窟のような環境)、素晴らしいアイデアがあるなら仲間と共有しよう、そして、今すぐやってみよう、ってなるわけです。こういう組織ってなんだかいいですよね。

2つ目は、自分の存在よりもはるかに大きなものに役立っていると感じられること。

例えば、お客さまが属する組織や業界、社会に対して貢献していると感じるとき。仕事を頑張ってやり抜いて貢献できたと思った時は、「やり切った感」がたまりません。仕事そのものは大変かもしれませんが、仕事のプロセスを通じて楽しさが湧きがってくるワクワク感が仕事中毒っていう危険物になりそうです。

3つ目は、結果として、自分の価値が認められていること、認められていることに気づくこと、価値があると感じられることではないでしょうか。

仕事の価値は自分のために何をするかで決まらない。他人のために何をするかで仕事の価値が決まる、ということなのでしょう。

楽しい仕事に出会うための工夫

楽しい仕事に出会えるためには、自分が共感できるビジョンを見つければいいと思っています。

自分でビジョンを作ったり掲げたりしなくても大丈夫です。

ビジョンを書く(作る)だけなんですけど、難しくてハードルが高い。だから、共感できるビジョンを(持つ組織)探す努力をすればOK。探す方が作るよりもずっと気分が楽ではないでしょうか。

ビジョンは、自分の進むべき方向を指し示してくれるようなものです。

良いビジョンがあったらそれに続けばよくて、そのビジョンに続いていくうちに、いつしかそれが自分のビジョンにもなるわけです。こうして自分のビジョンができあがるわけです。

同じビジョンを持つ仲間が多くいる組織で働くことができれば、社内競争ではなく、社内共創だけを考えるはず。そのビジョンを成し遂げることがみんなの目的。だから、結果的に良い仲間が集まります。

ビジョン無くして働けば、どうしても地位とか名誉とか個人の経済価値とか。そうなれば、社内競争は避けられません。組織のビジョンに自分が共感できることはとても大切です。

組織の一員として、人の役に立つ、自分たちの価値が認められていることに気づく、そして、本当にこの仲間と一緒にビジョンに向かって走っていることを感じられる。仕事から生じる、滲み出てくるような喜びこそが仕事の楽しさだと思います。


組織のビジョンは誰のものか?

会社や組織のビジョンは、最初は創業者が作り上げる。特にスタートアップなんて、ビジョンないスタートアップはないくらい、きっちりビジョンを策定していると思います。

やがてスタートアップで働く人が増えて、そのビジョンが少しずつ実現されていくんです。そこで働く人たちは、組織のビジョンを見つけて共感して集まり、集まった仲間達でそのビジョンを実現していくことになります。

組織で働くなら、自分のビジョンを作る必要がない。共感できるビジョンを見つけてそこで働く。一生懸命に働くことは、共感したビジョンを実現することを意味します。

一方で、ビジョンを掲げた創業者。ビジョンを作って、そのビジョンに共感してくれる人たちを集めます。その後は、共感して働いてくれる人たちがビジョンを実現する。創業者もビジョンの実現に奮闘するものの、結局のところ、共感して働いてくれる人たちがビジョンを実現しています。

ビジョンに共感して働いてくれる後に続く人たちにとって、組織のビジョンはとても大切。でも、ビジョンを思い描いた創業者にとっては後に続く人たちがとても大切なのです。

もう9年近く前、「マーケティングを、もっと身近に。」したいと思い、カイロスマーケティングを立ち上げました。そのビジョンの元に、いろいろな人に出会うことができました。今でもカイロスマーケティングで仕事をしていて楽しいな、と思うのは、自分自身の仕事人生で出会う人たちのおかげであろう。と、心から思っています。

出会った人たちが、今の自分が感じる仕事の楽しさを与えてくれたんだな。そう思うと、感謝しきれません。


カイロスマーケティングの人事評価制度(β版)を半年もかけて形にしました

こんなことを当社の人事と考えながら、人事評価制度を構築しました。人事評価制度を構築するにあたり、いろいろな文献は読み漁りましたが、外部の専門家の力はほとんど借りることがありませんでした。

仕事の成果だけでなく、「マーケティングを、もっと身近に。」を成し遂げるために為し得たことを包括的に評価する人事評価制度にしたかった。

詳しくは、当社の人事が記事にしてくれています。こちらを参照してください。

いろいろとまだまだβ版な当社の人事評価制度。まずはローンチして、運用しながら改善していきたいと思っています。

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