心房細動発症から手術を受けるまで18
退院後の注意点
カテーテルアブレーションの合併症について
退院後1ヶ月程度は、遅発性の心タンポナーテ(心臓の周りに血液がたまり心臓が動きにくくなった状態)、血管損傷に伴う出血、心筋炎・心膜炎(焼灼に伴う心臓の筋肉や周囲の膜の炎症)、食道迷走神経障害(胃を動かす神経の障害により、胃の動きが悪くなること)、食道潰瘍・左房食道ろう(焼灼の影響が心臓の背中側にある食道に及び、潰瘍あるいは心臓と食道の間に穴ができること)、薬剤アレルギーなど、治療に関連した合併症が起こることがあります。息苦しさ・冷や汗・血圧低下・胸の痛み・胸焼け・胃部不快・食欲不振・物が飲み込みにくい・手足が動かしにくい・発疹などの症状が出たら病院へ連絡して場合によっては受診した方が良いらしいです。
穿刺部の保護
穿刺部(せんしぶ)周辺が内出血で紫色になったりしますが徐々に色が薄くなって行き一ヶ月ほどで最終的には消えて行きます。退院後1週間程は重いものを持ったり、走ったり足の付け根に強い力がかかるような動きは避けてください。穿刺部の出血や腫れ、痛みなどがあれば病院へ連絡しましょう。
手術後次の日はシャワーが2日後からは入浴ができますが穿刺部周辺はボディーソープなどを手につけ手で優しく洗いましょう。
症状と脈のチェック
手術後も不整脈が起こることがありますので脈のチェックをします。
私の場合はアップルウオッチの心電図アプリで行っていますが心電図アプリや心電図計をお持ちでない方は自分の指で手首で脈を測ります。脈のリズムが乱れたり飛んだ感じが無いかチェックします。
過度のカフェイン摂取はNG
カフェインの過剰摂取は不整脈を起こしやすくする可能性があるためコーヒーは2〜3杯/日程度までにしましょう。
ストレスの解消
ストレスを感じると心拍数や血圧が上昇し不整脈を誘発する可能性があるのでストレスを溜めないように注意しましょう。
運動
適度な運動はいいが過度な運動は心拍数や血圧の上昇で心臓に負担がかかり不整脈が起こりやすくなる可能性があります。過度な運動は避けましょう。
塩分制限
塩分を摂りすぎると体の中に水分を溜め込んでしまい血液量が増えるため心臓に負担がかかります。その結果高血圧や不整脈のリスクが高まります。動脈硬化を促進させてしまう要因になりますのでできる限り減塩は重要です。
禁煙
私も前は喫煙していましたが今は吸っていません止めてからもう7年ほどになります。タバコはこの先どんどん値上がりもしますし体にも悪く他人の側で吸えば他人の健康までも害することになりますし良い事はほぼありませんので禁煙を強くお勧めいたします。
不整脈に関する病気の治療
不整脈は弁膜症や心筋梗塞などの疾患があると起こりやすくなります。また糖尿病や高血圧などの生活習慣病、睡眠時無呼吸症候群、甲状腺の病気があっても起こりやすくなるので未治療の場合は治療を受けましょう。
アルコール
アルコール摂取は不整脈を起こしやすくするので禁酒をお勧めします。
はい、これについては私は無理かも(笑)
飲み過ぎないように少しセーブする必要がありますね。
肥満の改善
これは私は身をもって必要性を実感しております。
体重が増加して肥満になった時は健康診断の血液検査の数値も悪くなり再検査するように通知が来るようになってしまいました。しかしダイエットし20キロほど体重が減ると血液検査の数値も正常値に戻ったのです。肥満になると糖尿病や腎臓病などの生活習慣病になってしまうのも怖いですね。自分で予防することが出来ますので肥満にならないよう運動など努力が必要です。
内服薬
処方されている薬はきちんと用法容量を守って確実に飲み続けましょう。個人の判断で飲むのを止めてしまったりしてはいけません。他の病院にかかる事もあるかもしれませんので普段からお薬手帳を携帯しましょう。
私の場合はお薬手帳を持ち歩くのは面倒なのでいつも持ち歩いている携帯のアプリでお薬手帳をいつでも見せることが出来ます。アプリだといつも行っている薬局などでは自動連携などもできるので薬局で薬を出してもらうとお薬手帳に自動でそのデータが更新されています。
今回の記事は群馬心臓血管センターからいただいた冊子「不整脈の検査・治療を受けた方へ」から抜粋して書いた記事です。