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週刊わたしの映画メモ『成功したオタク』『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』

映画メモです。今週はシアター・イメージフォーラムさんで『成功したオタク』と、シネマカリテさんで『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』を観てきました。どちらも楽しみにしていた作品!


『成功したオタク』
監督:オ・セヨン

『成功したオタク』というタイトルそのものが気になっていた作品。なんて強い言葉なんだ。

監督のオ・セヨンさんは、とあるアーティストの大ファンで、熱心な推し活のおかげで本人からも認知されていたという「成功したオタク」。しかしその推しが性加害に関与した疑いで逮捕されてしまいます。以前のように応援する気持ちになれなくなった監督は、他にも同じ思いをしているオタク仲間たちの声を集めることに。推しが逮捕されたオタクたちのインタビューを収めたドキュメンタリーです。

印象に残ったのは、「元からそんな人だったのか、お金を得てそうなってしまったのか。お金を得たせいなら、活動を支えていたファンにも責任があるのではないか」という話。それって、私の中にはまったく無い考え。熱心なファンはそこまで自分ごととして捉えているんだ…と新鮮でした。私も男女問わずアイドルが大好きなので、仲間だな~他人事じゃないかもな~という気持ちで観ていたんですが、登場した方たちと私とでは、「推し」との距離感に違いがあると気が付きました。

私は普通に応援していたファンにそんな責任はないと思います。活動する中でその人の性格や考え方がよくない方に変わったのだとしても、それはファンの責任じゃなくて本人の問題。だから、ファンであるあなたが自分を責めなくていいよという気持ちと、推しの人生にそこまで自分が関わってると思うのはちょっと過剰かもという気持ちと半々くらい。

過剰かも、とは思うけれど、「推し」たちはこちら側に向かって「みんなのおかげで自分がある」という言葉をかけてくれるもの。それを素直に受け止めて、そんなふうに言ってくれるなんて更に応援しちゃう!となるのがアーティスト・アイドルとファンのいい関係だなとも思います。

なので、そういうアイドル文化を愛しているわりに、思いのほかクールな考え方をしてたんだな、私…という発見が、自分で面白かったです。そんな意外とクールな気持ちで応援している好きなアイドルの話もいつかしたいな~

内容にはあまり関係ないのですが、カメラを回している監督の笑い声が明るくてとっても好きでした。お友達になりたい。私はああやってカラカラッと笑う女性に弱い。

『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』2Kリマスター版
監督:ヨハンナ・ハルド

『はじめてのおつかい』に続いてこちらも観てきました!でも実は『赤いじてんしゃ』の方が先に作られた作品みたいです。確かに『はじめてのおつかい』ではすでに5歳だったロッタちゃん、『赤いじてんしゃ』の中で5歳のお誕生日を迎えておりました。そのお誕生日に、私もお兄ちゃんお姉ちゃんみたいに自分の自転車が欲しい!というのが今回のお話。

今作でも超絶不機嫌で本当にかわいいロッタちゃん。「風邪を引いてるんだから外には行けません」とか「まだ体が小さいんだから自転車はもう少し我慢して」とか、ロッタちゃんに降りかかる「ダメ」は大人からしたら「そりゃそうだ」ということばかり。でもロッタちゃんは納得しない!!!やりたいことはやるし、やりたくないことはやらない!!!それで痛い目を見ることもあるけれど、でもそうやって成長していくものだよなぁ…と思います。

映画だから安心して観られるけど、ロッタちゃんは一人でなんでもやっちゃうので現実的に考えると結構こわい。
もしロッタちゃんのパパママがこの映画を観たとしたら、目の届かないところでこんなことを?!とビックリして倒れちゃいそう。もしかして、実際にお子さんがいる人もハラハラしすぎて観てられない…!なんて感じるのでしょうか。逆にロッタちゃんと年が近い子どもたちはどう見るのだろう。わかるな~、咳のくすり、飲みたくないよね!って共感するのかな。年齢や状況によって注目ポイントが違うのかもと思うと、いろんな人に感想を聞いてみたい作品です。私はとにかくロッタちゃんの激しい喜怒哀楽が愛しい。

そして相棒バムセはまた体を張りまくっておりました。ビショビショのバムセ…鳥の卵を見守る役目を任されたまま忘れ去られるバムセ…実はブタじゃなくてブタくま?!らしいバムセ…あんなに毎日一緒のバムセ、本当に宝物だなあ。いつまでもロッタちゃんのそばにいてほしい。


今週はこんな2本でした。来週はベイスターズのホームゲームが多いため、野球中継にかじりつきになる予定です。映画の配信サービスとして愛しているU-NEXTで、昨年からハマスタの試合が全部配信されるようになったのです!お値段以上すぎる!

そんなわけで忙しくなる来週。映画、みれるかな。キビキビと行動しうまく時間を使えるようにしたいです。普段何をするにもゆったりしがちなんですが、映画と野球という趣味のためなら「キビキビと行動しよう」と思えるんだなあ私は。

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