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今週観た映画の話『ユンヒへ』『由宇子の天秤』

今週もまだ映画館には行けず、お家で大人しく観ました。今週はお正月ののんびり感を引きずっていて、何をしてたのかよくわからないけど時間が無いかも…という状態に陥って反省。時間は大切に使おうね。以下感想文です。


『ユンヒへ』
監督:イム・デヒョン

静かな映画が観たいな~と思って、いかにも静かそうなビジュアルに惹かれ視聴しました。韓国で暮らすシングルマザーのユンヒの元に、北海道・小樽に住む友人から手紙が届いたことから始まる物語。小樽の雪景色がきれい。

私がイメージしたのは、大人の女性向けのマンガ。単行本は大判サイズで、紙がツルッとしっかりしたやつで、コマ割りは大きめで、セリフやモノローグがあんまりなくて絵だけで表現されてるカットが多い感じ。映画のようなマンガだ……の、実写版みたいな作品だと思いました。どの瞬間も画がきれいで、それを眺めながら頭のどこかで一緒にちょっと悲しくなったりする。あと私がこの作品で衝撃だったのは「その思い出、見せてくれないんだ」ということ。作中の人間も、観客の私たちも立ち入れない場所がある。だからこそ、特別なんだなあ。

静かな気分になりたいとき、そして寒い冬の夜に観るのにピッタリな作品でした。

『由宇子の天秤』
監督:春本雄二郎

こちらは公開時に話題になっていたので観たいなあと思ったままになっていた作品。今となっては、劇場に行ってパンフレットを買うんだった……という気持ちです。ドキュメンタリー監督の由宇子が、取材している事件と、自分の周りで起きた事件の中でさまざまな判断や選択を迫られていくお話。

2時間半ある作品なのですが、ずっと息が苦しかったです。観ながら「こういうことかな?」「こう思ってるのかな?」と考えたり感じたりするのが、どれもこれも、あれ?もしかして違ってた…?と覆されていくというか、いやでも違わないかも…違うかも…こう思いたいなあ…そうは思いたくないなあ……と、まさに「天秤」がずっとぐらんぐらんしている感じ。重たかった。気分。

ずっと息が苦しいんですが、最後は苦しいを越して息するのを忘れました。苦しかったあ。


今週は2本。どちらも静かで、見おわったあとにもしばらく余韻が残るような作品でした。次に観るのはなんかこう、ドカンとサッパリしたやつにしようかなと思います。次になにを観ようか考えるのは楽しいけれど、実際配信サイトを開いてから「あ!コレにしよ!」となることも多いので予定は未定です。全然どんよりしたのを観てるかも。



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