フリーランスになりたくてなった人とならざるを得なかった人

ADRIATICの吉永です。
久しぶりのNOTEになっちゃいました...

フリーランスになって早丸9年経ちました。
なんやかんや長くやっているので少し思うことも出てきました。

最近は働き方の多様性からフリーランスという働き方が注目されています。
「社畜」から抜け出したいなら会社なんて辞めて起業しろと煽るような方も少なくはないです。

フリーランサーが増えるということ自体は僕は悪いことではないと思っています。
情報が簡単に手に入る時代で、個人が持つスキルを高めるのは昔に比べて容易になりました。
そのスキルを発揮し、個人でお金を稼ぐためのステージを用意するのにコストはそこまで掛かりません。
情報の発信が誰でも簡単に出来るようになって、普通の大学生がいきなり有名人になったり、オーディションやライブを重ねなくても動画配信でミュージシャンにだってなれます。

そういった個の力を逆に企業側が欲するようになり、これから先、単に会社に雇われているだけでは個の力を高めている人達には太刀打ち出来なくなると思います。

ただ、そのことと、フリーランスを推奨するのとは話が別だと思います。

会社に雇われるなんて古い
起業することで好きな事ができる

所謂「意識が高い」方達はそうやって起業を推奨しますが、僕はいつもそれを目にしてなにかモヤモヤした気持ちになります。

会社に属しても個人が力を発揮できるような働き方がこれからは増えていくのだと思いますし、守られた環境で自由に出来るのは最強だと思います。
働き方改革とはそういう部分を改革していくことだろうと思います。

ただ、人には向き不向きがあって、会社に属する事が向いている人とそうではない人がいます。
もちろん起業にも向き不向きがあります。

会社を辞めて起業することに向いている人は、
・会社に属することに苦はないがやりたい事への思いが強くて起業した人
・そもそも会社に属する事に向いていなくてやりたい事への思いが強いので起業せざるを得ない人
のどちらかじゃないかなと思います。

やりたいことは明確じゃないけど、みんな起業しろって言うし会社も嫌だから辞める、ではどう考えても成功するはずがありません。
そういう人達は「会社を辞める」ということがスタートではなく、ゴールだと考えているような気がします。

ちなみに僕は、会社に属するという事に向いていません。
誰かに雇われるということに向いていない、社会人としてはダメ人間かもしれません。

なので、フリーランスになった今でも、会社に属している人達が羨ましいし、とてもカッコよく見えます。

起業を推奨する方たちの言葉が起業のきっかけになるのは事実ですし、それで起業を志す事が悪いと言っている訳ではありません。
むしろ自分を見つめ直すきっかけになるのは良いことだと思います。
僕自身もある人の言葉をきっかけに起業を志した人間です。

ただ、会社に属する事が不正解のような言い回しにモヤモヤするんだと思います。
あと、高圧的な態度にも.....

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