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秋なのに何故
家の近所徒歩5分圏内のところに、公立中学校がある。
おそらく、わがボーイズたちは、数年後ここにお世話になるはずだ(お受験の予定がないので、そうなると思われる)。
何年か前には、学ラン姿のおそらく中学生らしき男子数名にピンポンダッシュされたこともあったし、終業式(世間ではクリスマス・イブだった)の放課後に、サンタの格好をした子たちが、校門前で何人も集っているシーンを見かけて、当時まだ幼稚園児だった息子が「サンタさんいっぱいいるね❣️なんで?」なんて言っていた年もあったが、その後はサンタのコスプレの子たちは見かけていないし、ピンポンダッシュもその数回きりだった。学校も落ち着いているようだ。
たまたま仕事から早く帰った日、いつもと違う時間帯に中学校の横を通りかかった。
校舎から優雅な音楽が聴こえてくる。
美しいバイオリンの旋律。
音楽室から?鑑賞の授業でもしているのだろうか。
でもそれにしては、校舎一体、開いている廊下の窓から聴こえてくる気がする。
もしかしたら、お昼の給食にかかっているBGMなのかも知れない。クラシック音楽聞きながらお給食なんて、すてき。レストランでもなかなかなさそう。
まぁ、中学生にしてみれば、クラシックより流行りのポップスの方がいいかも知れない。好みじゃない曲を聞きながらご飯を食べるのは、こだわりのある人にとってはなかなか辛いものがあるだろうし、さりとて、万人が好きな曲などない。つくづく選曲は難しい。
個人的には、ボカロの、速すぎて歌詞が聞き取れない歌を聞くのが、ちょっと辛い(あくまで好みじゃない、ということで、いい曲があることも、好きな人が沢山いるのも分かってはいる)。
話が逸れてしまった。
聞いたことのあるそのメロディを、一緒に口ずさんでみる。
明るくて、上品で。きっと何度も聞いたことがある、よく知っている曲だ。
♪チャン チャンチャンチャン チャララーン
チャン チャンチャンチャン チャララーン
ん?でも何か違和感。
何でだろうと、しばし歩きながら考えて、数秒後、理由が分かった。
その曲は、ヴィヴァルディの「春」だったのだ。
音楽の教科書にも載っている、バイオリン協奏曲集「四季」の、第一番、第一楽章。
暖かな昼下がり‥小春日和、と言っていいけれど。でも今は、思いっきり秋!
私は、春のメロディに乗せて落ち葉をカサカサ踏みしめながら、家に帰った。
なんで春だったのかなぁ‥
私が知らないだけで、生徒たちは毎日お昼にビバルディの春を聴いているのかな?
春ばかり有名な「四季」だけど、秋もいいですよね。
早く記事書かないから、もうすぐ冬になってしまう!
冬の第2楽章も有名だけれど、またいつか。
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