終わりがあるから始まりがある day54
5/6 (Mon.)
#66日ライラン day54
今日の記事タイトルは、私のオリジナルではありません。
今回、note記事何度かに分けて書いてきた、あるお芝居の脚本に出てくるセリフであり、歌の歌詞であり、そしてテーマでもありました。
人がつくりだした創作作品には、時に、現実世界の辛さや悲しみ、やりきれなさ、喪失感などを、受け入れ、癒し、ゆっくりと前向きなものへと変えていく力が宿ることがあります。
今回のお芝居は、そんな作品だったと思っています。
46年の歴史に終止符を打ち、取り壊しが決まった稽古場に、他ならぬその場所でお客さんを呼んで公演をし、これまでの感謝と新たな出発を伝える、そんな物語の舞台でした。
でも、見に来てもらったお客さんには、そんなかたいテーマとか難しいことは考えなくたって、ひととき現実を忘れ、楽しんで、そして笑顔で帰ってもらえたらいいなと、キャスト・スタッフたちは皆思っていたと思います。
私が参加した日程後半はゴールデンウィーク真っ只中の5/4、5/5。すぐ近くの漁港でもイベント開催中で、あてにしていた駐車場がいっぱいだったり、夜公演ではイベント会場のカラオケ大会(?)の熱唱が聞こえてきたり。
さらに、両日ともに最高気温27℃。
小劇場には冷房がない‥!
おまけに、照明機材からの熱、お客さんが入る熱気、そして役者の放つ熱い演技(⁈)
小屋の中はサウナみたいだったと思います。休憩なし1時間40分の上演時間、演者は途中引っ込んだ時水分を摂ったりもしていますが‥文句も言わず見てくれたお客さんにはほんとに感謝感謝です。
天気が良くて、客出し・見送りの時に雨や寒さの心配をしなくて良かったのは嬉しいこと。
ホールを借りると、公演も1回きりだったり、多くても二日間で3回、4回、撤収の時間が決まっているので慌ただしくお礼を言って切り上げることもありますが、自分たちの小屋の公演だと片付けを翌日に回したりできるので、お客さんの見送りにも時間と心に余裕があります。(裏方さんは、お片付けしたり次に備えて準備したりし始めてくれている。)
4日の夜公演には叔母が、5日の昼公演には、夫、弟、そして友人も見に来てくれました。
(そしてボーイズ2名も‥。これが小劇場芝居鑑賞デビュー、観終わって感想を問うと一言「暑かった」。だよね!)
他にも、懐かしい知り合いの顔があったり、団員だった当時から見ていてよく覚えています!と声をかけてくださった方がいたりで。この時は役者はメイクと衣装のまんま素に戻ってしばしお喋りしました。いやぁ、照れますね。もう、ありがとうの言葉しか出てこなかったです‥。
芝居の中には、ほんとにいろんな人間が出てきて。
意地悪な人、不器用な人、挫折した人、
優しい人、天然な人、苦労してる人。
何かに向かう人、何かを失った人。
お芝居の中では、どの人も大事な登場人物。全てひっくるめて受け入れて、その世界があります。
演じる役者も、もちろん裏方さんも、ほんといろんな人がいます。お喋りな人、真面目な人、いつも明るい人、端で静かに待っている人、楽屋ではいつもコメディアンみたいな人、気がついたら破れた衣装を繕ってくれている人‥
普通に仕事だけしていたら出会わないだろうな、と思う人と出会い、普通に生活していたら友だちにはならないだろうな、と思う人と一緒におにぎり食べてお喋りしたり。
もちろん、人間関係が上手くいかなくなって活動が止まる劇団、辞めていく団員は山ほどあると思います。むしろ、ないことはないんじゃないかと思うくらい。
でも、私はここに育てられてきました。
いろんな人と出会うことができました。
うまくいかなかったことも沢山あるけれど、
悔しくって情けなくって眠れなかった夜もあったけれど。
公演での出会いに感謝し、
ここnoteで、読んでくださってる皆さまに出会えたこともとっても感謝しています☺️
なんか、朝から振り返りながら書いてるけど全然まとめられなかった‥
明日から平日ですね。お休みだった人も、お仕事だった人も、お休みなのに忙しかった人も、いつも通りだった人も。またnoteでお会いしましょう😊
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