山先大生

詩を書いて歌っています日々のなにかしらを

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歌詞:大四畳半国家

今回は7月の月刊山先大生から一曲 大四畳半国家の歌詞を載せようと思う。 僕には人と関わることを極端に避けていた頃があった。 対社会用に、図らずも構築してしまった自分の外壁部分と、本来の自分との間に生じた齟齬をうまく馴染ませることが出来ず、僕は外壁を捨てた。人間関係を断てば外壁の自分などいらないのだ。 かくして、引きこもりという不名誉な称号を手に入れたわけだ、、、 室内に響くインターフォンの音に耳を塞ぎ、布団の中に忍んだ。連絡をくれる友人もいたが、その頃僕はケータイの電源

    • 歌詞:Comedy

      「心に価値はあるのだろうか」「きっとない」 「これは特別なものなのだろうか」「いや凡だ」 「これは実はとても軽薄で不確かなものなのではないだろうか」「きっとそうだ」 、、、、、 「しかし特別になりえるのではないだろうか」 〜頭の中にできた会議室での口論〜 「月刊山先大生7月の一曲」 comedy 愛をプレゼント そんなに価値もないさ レイトショーのチケット 大人一枚ください それと等しい 沸かした夜を 昨日に閉じ込めるため 1日のスタート 飲み干すブラック

      • 僕は時々レッサーパンダ

        レッサーパンダを知っているだろうか。 書きながら笑ってしまった。なかなかの愚問だ。しかし、その名の由来や、過去の物語を知っているものは多くない。 幸いにも僕は義務教育という名の「義務」を少し放棄していた頃があった。「頃」と称するには些か長すぎる気もするが、、、。 確かに、後ろめたい過去ではある。しかし、そう悪いことばかりでもない。義務教育で使われるはずだった脳内容量が何十GBも余ってしまい、その結果、力を持て余した僕はその余白をレッサーパンダで埋めることができたのだ。

        • 歌詞:the end

          今回も6月に発売した月刊山先大生から1曲。 the endの歌詞を載せたいと思う。 これはシンガーソングライターあるあるなのだろうか。 どうにもならない事はやはり存在して、「しょうがない」という言葉を使うのは癪だが、、、しょうがないのである。その虚しさと向き合うために、あるいは向き合わないようにするために歌を歌っている面もある。しかしあの子に届くことのない歌だって、歌っている自分には否が応でも届くのだ。口から放った虚しさは音速で僕に帰ってくる。 割り切れない思いを小数点

        歌詞:大四畳半国家

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        • 映画リビドーの様なもの
          0本
        • 歌詞
          6本

        記事

          歌詞:空を仰ぐ

          今回は6月に出した月刊山先大生の1曲目に収録されている「空を仰ぐ」の歌詞を載せようと思う。 幼い頃ヒーローになりたかった。仮面ライダークウガや救急戦隊ゴーゴーファイブのせいだろう。画面越しの悲しみを全て倒していた彼らは、どうしてもかっこよく見えてしまった。どのタイミングだったかは覚えていないが、かなり自然にそれらが作り物だった事を理解した。画面の外の悲しみは救ってくれなかった。同時にヒーローになりたいと思うことも少しづつ恥ずかしくなってしまった。誕生日にねだるものが変身ベル

          歌詞:空を仰ぐ

          歌詞:Never ending end

          連続になってしまうが、今回も5月に発売した月刊山先大生から1曲。 Never ending end の歌詞を載せようと思う。 先日、広島に住んでいた僕の祖父が亡くなった。 僕にとって身近な人の死に触れたのが、物心ついてからは今回が初めてだった。 ただ、祖父の死は突として訪れたものではなく、これまでも「今夜が峠」をいくつか越えており、ある程度心の準備はできていた。 それでも当然のように悲しみは悲しみだった 葬儀が終わった頃、僕は幸福感のようなものがあった。それは式の最後に、

          歌詞:Never ending end

          再生

          月刊山先大生5月

          1、ナラバ 2、Never ending end

          月刊山先大生5月

          再生

          歌詞:ナラバ

          最初はやはりシンガーソングライターらしく、自分の歌詞を載せよう。 今回は5月に発売したCDから「ナラバ」 僕は今年の5月から毎月、2曲入りのデモCD「月刊山先大生」を発売している。 しかし何を隠そう、これには歌詞カードが付いていない。だからこの場を歌詞カードとして使いたいと思う。 僕は脳みその利便性に腹が立っていた。 悲しみや苦しみの類いは、生きていくために鮮明さを失い、ついには忘却されていく。 人は痛みを忘れて生きている。 その機能に救われていることは重々承知な

          歌詞:ナラバ

          前書き

          人には数え切れないほどの’好き’’嫌い’が存在する。しかしそれらは往々にして、過ぎ行く日々に押し流され、本人たちが認識できるのはその一部分でしかない。 僕は山先大生という全く無名のシンガーソングライターだ。 当然、好きなものをあげれば音楽、詩が出てくる。その他に映画やアメコミ、ゲームも好きだ。そういえば絵本も好きだった。 嫌いなものといえば、、、 いや、前書きではやめておこうか。 このように並べれば切りがない。しかしだからと言って、並べずに消えてしまうのはどう