歌詞:ナラバ

最初はやはりシンガーソングライターらしく、自分の歌詞を載せよう。

今回は5月に発売したCDから「ナラバ」

僕は今年の5月から毎月、2曲入りのデモCD「月刊山先大生」を発売している。
しかし何を隠そう、これには歌詞カードが付いていない。だからこの場を歌詞カードとして使いたいと思う。

僕は脳みその利便性に腹が立っていた。
悲しみや苦しみの類いは、生きていくために鮮明さを失い、ついには忘却されていく。
人は痛みを忘れて生きている。
その機能に救われていることは重々承知なのだが、、、


ナラバ

高層ビルに西日が差せば
抗争の影が街を覆い
選ばれなかった花は風と踊り
誰の目にも留まらず枯れる
でもそれを幸せだと騙し込まなきゃ
踊らずに枯れるだけ
同じく選ばれなかった僕は
そのどちらかを選ばなきゃ

そもそも花だと信じて水を
やったのは本当に花か
僕が綺麗だと言い張っても
所詮雑草は雑草のまま
それでも幸せだと歌えるやつを
嘘つきだとは言わないが
それでも幸せだと歌って仕舞えば
それだけのこと

日が差して
影になり
照らされるひと握り
選ばれなかった花は
風と躍る
笑っているか泣いているか
枯れ果てるその時は
どうせ借り物の幸せを
免罪符にして安らかに眠るだけ
ならば ならば ならば今は

憂いてみたって変わるものはないか
仲間の優しさは副作用の強い薬
用法容量を間違えて危うく致死量
暖かさは時として摂氏0度を超える
人の幸せを喜べない
どこまでも情けない
そんな自分も愛してやってくれないかと
何も知らないスターが歌う
摂氏0度

日が差して
影になり
照らされるひと握り
選ばれなかった花は
風と躍る
笑っているか泣いているか
枯れ果てるその時は
どうせ借り物の幸せを
免罪符にして安らかに眠るだけ

「痛むのは戦ってるから」
わかってるもう聞き飽きたよ
勝つために戦ってるんだ
過程だけを美化するのはもうやめた
どうせ枯れる命なら
取り戻せない命なら
僕は10を100だと思いたくない

いつか思ってしまうのかな

日が差して
影になり
照らされるひと握り
選ばれなかった花は
風と躍る
笑っているか泣いているか
枯れ果てるその時は
どうせ借り物の幸せを
免罪符にして安らかに眠るだけ
ならば ならば 今だけ


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