
【ツアレポ】世界のデザイナーブランドが認める尾州織物の世界
こんにちは、大ナゴヤツアーズです。
今回のツアーレポートは、
「世界トップブランドが認める尾州織物の世界」。
2020年2月7日(金)に開催した時の様子を中心に、ちょっとだけお伝えします。
世界の有名ブランドからも発注がある尾州を代表する織機工場へ
この日訪れたのは、昔ながらの建物でドラマの撮影にもなったことがあるという、葛利毛織さん。
織機をはじめ、さまざまな機械が所狭しと並べられた工場では、ガシャンガシャンと大きな音が響き渡ります。それぞれの工程に職人さんがおり、作業は分業で進められます。
ここで作られた生地はファッションデザイナーによっていろいろな服となっているので、私たちも知らず知らずのうちにテレビや雑誌で目にしているかもしれませんね。
オーガニックコットンを使った時代に逆行したものづくり
次に訪れたのは木玉毛織さん。ナチュラルオーガニックコットンを使用し、ガラ紡で生地をつくっていますが、約1か月稼働して200kgほどの生地しかできないそうです。生産性が著しく悪いガラ紡ですが、綿の端切れなど他では使えない部分を再利用するために導入したのだとか。その効率の悪さからいまではこの機械を使っているところはほとんどないのだそうですよ。
日本中の生地見本が集まる生地のライブラリー
最後に日本中の生地サンプルが集まるマテリアルセンターへ。ここでは約4万点の生地を実際に触ってみることができる唯一の場所で、全国からデザイナーがサンプルを見にやってくるそうです。
生地サンプルだけでなく、デザイナーがつくった服も何点か置いてあるため、参加した方はみなさん好きな1着を着て記念撮影をします。普段は滅多に着られない一品ばかりですよ。
最後に、多くのデザイナーから注文を受け、一緒に生地をつくっている岩田さんの生地講座。ファッション業界の人だけでなく、ものづくりに興味のある人なら目からウロコな面白いエピソードがたくさん飛び出します。
こちらツアーは大ナゴヤツアーズのツアーとしてはちょっぴり長い方の6時間あまりのツアーですが、きっとあっと言う間に感じますよ。工場の訪問先などは工場稼働の関係などにより直前まで決められないのですが、この日訪れたところだけでなく、これからも様々な工場に訪問する予定ですので、ぜひ遊びに来てくださいね。
―――――――――――――――――――――
開催地:愛知県一宮市・岐阜県羽島市
ガイド:山田幸士さん / 岐阜県毛織工業協同組合 専務理事
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!