【ツアレポ】常滑焼でつくる!私だけの6号サイズ土鍋づくりツアー
こんにちは、大ナゴヤツアーズです。
今回のツアーレポートは、
「常滑焼でつくる!私だけの6号サイズ土鍋づくりツアー」。
2019年12月8日(日)に開催した時の様子を中心に、ちょっとだけお伝えします。
山源陶苑見学
常滑でいまなお甕を作り続けている会社、山源陶苑。ガイドの鯉江さんに会社の案内をしていただいたあと、今回は土鍋づくりをしましたよ。
甕で注目して欲しいのは、「点」の数です。1~2個の点はここでつくられたものの印なんだそうです。昔ながらの大きな甕をつくる「技術」はあるけれども、流通に乗せるとコストが合わないためいまはつくっていたのだとか。
使用している窯は電気窯で、水蒸気がちゃんと抜けるように組んで入れるのが重要。上と下とで10度くらいの温度差ができるのでそれも計算に入れて置くのだそうです。
乾かした後にバリ取りをします。この作業は地元の主婦さんたちによって支えられているそうで、山源陶苑では25種類の土が使用されているため、バリ取りときに、「どの焼き物にどの土が使われていてどんな特製なのか」がわかっていないといけないからとても大変!
型を使用する鋳込み成形は、「泥(=土を水で溶いたもの)入れる→石膏が水分吸い取って隙間ができてくる→ちょうどいい厚みになったら中の余分な泥を出す」という工程で行われます。型を使用していると言うと大量生産に向いていると思われがちですが、意外にも全く逆で、小さい甕は1日に2回、大きい甕は1日1回だけしかこの工程ができないため、大きな甕は1週間で30個くらいしか作れないのだそうです。
土鍋づくり
鯉江さんの簡単なデモンストレーションを見て、土鍋づくりスタートです。ちなみに土鍋に使用する土はペタライトという火に強い素材を含んだ土で、空焚きをしてもある程度は大丈夫なくらい強いのだとか。
土を厚さ8mmに切り出し、型の上にかぶせて土鍋の胴体と蓋の形を作っていきます。コツは指先ではなく掌を使ってちょっとずつちよずつ伸ばして添わせていくこと。強く押さえすぎると薄くなってしまって、直火で使用する土鍋にとってよくないのだそう。
取っ手のくっつけ方は泥(=土を水で溶いたもの)を塗って接着します。泥ははみ出るくらいつけて、あとで拭き取ります。胴体の取っ手は焼くと少し角度が下がるため、ちょっと上向きにしておくのがポイントです。蓋の取っ手は中心線を通るように注意し、なるべく接地面が大きくなるようにします。(接地面少ないのは取れやすいので)。
形ができてきたら、飾り付けをしていきます。クッキーの型やスタンプなどを使ったりしながら思い想いにデコレーション。この工程はこだわり始めるとまさに沼ですね。
一番の要かつ難しいのが蓋が載る場所をつくっていく工程。鯉江さんがサポートしてくれるので安心です。
オリジナリティあふれる世界に一つだけの自分らしい土鍋ができました!
白か黒か釉薬を選んでいただき、後日乾燥・焼き上げ後に郵送します。どんな仕上がりになっているか楽しみですね。
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開催地:愛知県常滑市
ガイド:中鯉江優次さん / 有限会社山源陶苑 代表取締役社長・
TOKONAMEプロジェクト代表
ガイドさんHP: TOKONAMEプロジェクト
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