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コロナ流行で映画業界に与える影響は?

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、エンターテインメント分野で対策が相次いでいます。
映画館では臨時休業や観客の座席の間隔を一定程度空けるなどの対応をとっていますが、ニューヨークやフランスでは全映画館が封鎖、それに伴い公開作品が続々と延期するなど、新型コロナウイルスの影響は長期化すると考えられており、映画業界はかなりの痛手であろう。
さらに、現在製作中の映画も撮影中断を余儀なくされ、今後も予定している作品の公開日は大幅にズレ込むだろう。

公開延期作品

下記に記載しているのは新型コロナウイルスに伴う公開延期となった国内の新作映画です。

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※4月3日時点

全59作品もの映画が延期となり、今年は『コナン』や『007』などの春映画どころか、『ジャングルクルーズ』や『トップガン』などの夏映画までもが壊滅的状況。
過去の例から見ても、夏の新作映画シーズンは業界にとって1年で1番のかき入れ時であり、年間の利益のうち、5月~8月分が約40%を占めています。
延期は決まったが、延期後の公開日が決まっていない作品がほとんどで、コロナの終息の目処がつかない限り、公開日を決めるのは難しいのではないか。

新作映画公開はいつ?

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映画を公開するには、様々なプロセスが必要になります。
ウイルスが沈静化したとされる中国では先月、一時的に映画館をオープンさせましたが、その後方針を一変し、予告なく閉館しました。
オープン期間中、映画館を訪れる客は少なかったそうです。
アメリカ国内においても、ウイルスの影響が少ない地域であれば映画館のオープンも可能だとされているますが、これは多くの人々が楽しみにしている映画が限られた場所でしか見られないことを意味しています。
国内の映画館の再開時期は、地域によって異なりますが、メジャーな映画の公開は全ての映画館が再開するまで待たなければいけないため、「感染のピークはいつなのか、安心して生活できるまでどれくらいかかるのか、いつになれば映画館を再開できるのか」まだまだ分からないことばかりです。

次なる打開策は?

映画業界では、収益を得るために新作映画を配信することも検討しているようです。
既に実験的にいくつか実施されており、反響も大きかったようだが、多くの映画関係者はこれが一般的になってはならないと警鐘を鳴らしています。
映画製作から公開までにかかるは費用は膨大で、配信による収入だけでは全く利益にならないからです。
しかし、映画館が再開するまでどれくらいかかるか分かからないため、今回の出来事は映画界にとってある意味変革の時期なのかもしれません。
ただじっと映画館の再開を待っているだけでは日本の映画産業は破綻します。
直近の映画は全て延期になり、大小関わらず今後の映画製作も中止、仮にコロナが収まったとしても来年に痛手が出ます。
こんな時だからこそ、国の助けと映画館の工夫が必要です。
我々は応援することしか出来ないですが、この状況を耐え抜いて皆で支えるしかありません。
一刻も早い事態の収束と、皆様の安全をお祈り申し上げます。


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