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還暦鉄ちゃんの青春18切符旅「24年夏旅ー姫新線、芸備線編」

 紀勢線のディーゼル列車に納得がいってなかったので、第二案として保留していた姫新線、芸備線の旅を決行
 ただ今朝の出発は神戸灘駅 ジョルダン先生に訊く灘駅を始発に乗っても目的地の広島が明日の朝の到着になってしまう
 それではと時刻表を取り出して、調べてみるとあるでは無いか 普通列車で西明石で乗り換え、姫路で目的とするディーゼル列車に乗り換えられる 
 但し、乗り継ぎ時間が1分、60秒である 姫路駅の姫新線のホームは北側の端 さて乗り継げるのか⁈ ここは一種の賭けである

 朝5時過ぎに灘の泊まり先を後にして、予定通り灘発の始発に乗り、西明石乗り換えまでは順調に来た
 姫路駅到着 扉の前で準備し、開いた瞬間から数字を数える
 1、2、3、4、、、、 60までに姫新線ホームに辿り着かなければならない



 ホーム到着 扉は、、、 閉まってる 万事休すと思った瞬間、扉が開いた
 無事、乗れたのだ どうも、接続時間が短いが、一応乗り換え客が来ないかを確認してから出発してるようだった

 姫新線の新しい車両に、でもディーゼル列車でクロスシートもある 
 やっぱりローカル列車はクロスシートが無いと気分が乗らない 
 最近流行りのセミクロスシートで4人掛けのボックスシートが4つと、後はロングシートである

 夏休み中の平日だと言うのに、学生含め結構乗ってる 見るとほとんどの学生が大きなリュックを背負ってるので、夏休み中の部活か試合なのだろう
 なので途中駅で一気に降りて行った

 播州新宮、佐用と乗り換える
 途中三日月駅では山肌に三日月の彫り物が 新しい発見が嬉しい

 佐用からは1両編成のディーゼル列車 意外と乗客が多いようだ
 津山到着 乗り継ぎの列車までは28分の待ち合わせ 我慢していたトイレを済ませ、駅に戻ると次の列車の乗客の列が
 先ほどから気になってたのだが、自分と同じような輩が結構いるのだ

 列車の入線と同時に雪崩れ込むように先頭の乗客から自分の気に入った席を取っていく 私もボックス席の一つをゲットする もちろん相席である
 ホームの反対側にはキハ47が停まっていて、それは岡山行き 気持ち的にはそっちに乗りたいのだが、残念ながら今回は新型キハ120です



 姫新線の中でもここは大好きなところで、線路と並行して久米川が流れている 
 以前春にここを通った時にその川に沿って見事に咲き誇る桜並木があったのだ それに合わせて、カタンコトン、カタンコトンの小気味の良い線路のリズムと、時々力を入れるディーゼルの唸る音がなんとも言えず落ち着くのだ
 今日も夏晴れで稜線が青空に美しく映える

 山の中に入っていくとスピードが格段に落ちる 25km/h制限の区間だ
 美作千代、美作追分、美作落合 駅名で旧国名を覚えて来たので、ここが美作国だったんだなぁと

 峠越えをした頃、備中の名前が出て来て、国が変わったのが分かる
 そして新見に到着
 ここでは1時間余りの乗り継ぎ時間がある その間に腹ごしらえをしなければいけない 駅前の「伯備」は以前行ったが、普通の店だったので今回は別の店へ
 駅前の観光案内所で駅に近い食堂レストランのマップをもらって、広島お好み焼きの店を見つける 今晩は広島の先に行くので、広島お好み焼きが食べれそうに無いなと思っていたので、これはと思い脚を向ける
 しばらく行った後、もう一度マップを広げると。件の店は17時からの営業では無いか ガーーーン
 それではともう一度見てみるともう一軒お好み焼き屋がある そっちに行ってみる
 豚玉とコロの鉄板焼きを頼み、待って出て来たお好み焼きは大阪お好み焼きだった 再びガーーーン

 駅の近くを流れる高梁川に甌穴が見られるらしい 「おうけつ」と読むらしいのだが、初めて訊く言葉に調べて早瀬の小さな滝壺の様なものだと分かった
 確かに幾つか見られるが、こう言ったのは以前から知ってたが名前を知らなかったのだな⁈

 早目に駅に戻りホームに行くと、津山よりも更に多い人が待っている 
 さあ、いよいよ芸備線の旅の開始である
 乗る列車が出発15分前に入線して来たが、またこちらもすぐに席が埋まる
 入線時に一人二席位で埋まっていた席も、出発時間ギリギリに乗り込んできた人達で埋め尽くされ、少し立ってるお客様も出て来た
 殆どの客は途中下車されない 1箇所だけこれからBBQすると言う4人組が降りて行ったが、後は殆ど乗降が無い

 東條と言う駅を過ぎる ここは前回来た時に唯一乗れなかった箇所である 前年の大雨の影響で流されて、不通区間だったのだ 連絡バスで備後落合まで乗せてもらったが、その時の運転手さんがこの辺りが芸備線で一番景色の良い所だと言われたので、ようやく念願が叶った形だ
 実際走ってみると、線路の横に渓谷が繋がる、素晴らしいロケーションだった
 もっとJRもこう言った所を見せる努力をすれば良いのにと思ってしまう
 事実この列車はこの後備後落合駅で木次線と三次からの芸備線列車と接続するのだが、日中に接続するのはこれ一本切り 
 なので、恐らく18切符で旅してる人達はこれに乗らざるを得ないのだろう
 地元の人たちもビックリの混雑ぶりなのだろうな⁈

 結局備後落合まで、列車の混雑は変わらず、ほぼ満席状態だった
 なので備後落合での乗り継ぎ列車も混雑が予想される
 自分は先に準備を始めた扉にスタンバイ 焦る他の乗客 
 駅に到着するとそのままホーム反対側に停まっていた列車に乗って席をゲットした
 遅れて来た乗客もみんな席に座れた 
 ところが出発時刻間際になって、慌てて降りる乗客が
 そう、この駅では3方向の列車が接続するのだ で、降りた乗客はちょっと離れたホームに停まっていた木次線の列車に向かって行ったのだ
 もちろん自分は乗車前に行き先板を確認してたので大丈夫だった
 しかしこの後もう一波乱が




 ここからは三次で乗り継ぎ、広島へ向かうのだが、しばらく行った備後庄原列車が止まった 運転士さんによると、この先暑さで線路が歪んだ影響でここでしばらく止まるとのこと 運転再開の見通しは立ってないとのこと。
 イヤイヤそれでは困る。 予定通りの列車で広島に着かなければ、その後の行程に響く。
 見ると既にその情報を察知していた乗客が、別の方法で広島を目指しているのが分かった。 取り敢えず目処が立たないと言うことなので、一緒に降りてみる。すると、ここから三次までと、広島まで直通のバスがあるとのこと。
 三次から先の運行状況がまだ分からないが時刻表を見ると三次行きが先に出て、広島行きが20分後に出発して三次を経由する様だ。ならば三次まで先に行き、そこで判断をすることに。
 520円の余分出費となったが、三次駅に無事到着。もちろん先の列車はまだ着いていないし、次の列車の出発時刻になっても現れなかった。

駅で確認すると三次より先は問題な無く、運行されてるとのこと。
 途中対向列車の遅れもあり、若干の遅れはあったものの、無事に乗り継ぎ列車にも乗れた

 そして瀬戸内に沈む綺麗な夕陽を見ながら、今夜の宿泊地呉に到着しまいた。

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