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親友が陥っている産後不眠。ポジティブな人でもなりうる産後うつ。

先日大好きな親友が第一子を出産した。妊婦高血圧症候群になってしまったため、予定日より1ヶ月以上早い緊急帝王切開での出産だった。

高血圧に関してなんの自覚症状も無かった彼女は、まさかその日に急遽自分が出産することになるとは思っておらず、驚いて「今から産むことになるらしい!妊婦検診先の病院から急遽救急車で大きな病院に運ばれた!」とメッセージをくれた。そのメッセージグループのメンバーみんなで「もうすぐ赤ちゃんに会えるね!頑張れ〜!」と興奮してメッセージを送りあっていると、数時間後には無事赤ちゃんが生まれたと報告があり、本当に嬉しい気持ちになった。

赤ちゃんは予定日より早い出産だったため、低体重でしばらく入院している。親友は血圧も落ち着き退院した。けれど、彼女は出産数日後から全く眠れなくなってしまったらしく、精神的にとても不安定になっている。

症状を聞くと、産後うつの可能性があるのではと思い(私自身も一人目出産後精神的にとても不安定になった)「病院に行ったほうがいいよ!眠れなかったら睡眠導入剤もらえると思うし!」と伝えた。それから数日おきにメールして、その後体調どう?と聞いているんだけれど、精神科を受診して睡眠導入剤はもらったものの、まだうまく眠れない日々が続いているらしく、本当に心苦しい。

彼女は私が高校生と大学生の時それぞれ精神的にすごく落ちていた時に、泣きながら話す私の手を握って「まりちゃんは考えすぎだよ。私なんて、なーんも考えてないよ。私の頭をまりちゃんに分けてあげたい。まりちゃんは何があっても絶対大丈夫だから」と話を聞いてくれた。高校生の頃は校庭の裏のベンチで。大学生の頃は夜のジョナサンで。

いつもは本当にくだらないことを言い合いながらで腹の底から笑って、凹んだ時には受け止めてくれて、そんな彼女の存在に私はどれだけ救われただろうか。

彼女はとてもポジティブで、あっけらかんとしていて、身に降りかかった災難も笑い話に変えてしまう、うつとは対局にいるような性格だ。でも今うつ状態になっている。

産後の急激なホルモンバランスの変化は、まさかと思うような人にも不眠、過眠、極度の悲しみ、食欲減退または過食、など、様々な症状を引き起こす。

それは個人の性格や資質に起因するものではないと同時に、個人の気合いなどではあがらうことが出来ないものなのだ。ホルモンバランスの乱れというのはそれほどな力を持っている。

「これからずっと眠れないし凹む日々だと思ったら余計眠れなくなる…」という彼女に、私ができることは「〇〇(彼女の名前)の性格のせいとかでは決してないし、ホルモンが整えばよくなるから、長くは続かないからね!」と日々メールを送るくらいでもどかしい…。

眠れない状態が続く苦しさは私自身が身に沁みて知っているからこそ余計に。空が白み始めても眠れないという状態は本当に苦しい…。

「もし昼間眠れそうだったら、眠って、会えなくてもドタキャンでも全然いいから、会いに行くね」というメッセージを送り、今週末会いに行く。眠くなりそうな本何冊かと共に。

今この瞬間、細切れにでも、少しでも彼女に眠れる瞬間が訪れていますように…。


書けども書けども満足いく文章とは程遠く、凹みそうになりますが、お読みいただけたことが何よりも嬉しいです(;;)