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バスキア&ヘリング展@メルボルン 【オーストラリア旅行記】#17

2月頭から始めたオーストラリア旅行も残すところあと数日。
最後の目的地、メルボルン最終日。
本当は最後の1週間はタスマニアによる予定だったんだけど、東京で友達が最後になるイベントをやるということで、それに間に合わすために帰ることにしました。
そのDJとは2丁目界隈では超有名で、これを最後に引退するということで、ずっと見守って来た俺としては顔出さねば。とか情のアツい部分が出て来てしまったんですねw

ぶっちゃけ、コロナ的に、今帰っておかないと大変なことになるような予感もしていた。(→3月半ばに帰りましたが、大正解でした。)


メルボルン探索!(→結局してないw)

翌日は、ちょっとだるくて、お昼くらいまでグダグダしてメルボルン観光に出かける。

街は思ったより、かなりコンパクト。
建物もシドニーに比べるとアーティスティックな建築物が多い。
なるほどねー。なんとなくメルボルンが最近人気なのがわかってきた。
ポートランドとかともちょっと近いような雰囲気かな。


昨日会った友達がテキストで「バスキアxキースヘリング展やってるよ!」ってくれたので、急遽見に行ってみる。

正式な展覧会の名称は
Keith Haring and Jean-Michel Basquiat : Crossing Lines」。
(詳細はコチラ→ ここで展示作品見れます)

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すっごいおもしろかった! 
場所はNATIONAL GALLERY OF VICTORIA。
日本のキースヘリング展も何年か前に行ったけど規模感と迫力が全然違う!
一個一個のアートワークを遠くから見たり至近距離から見たりできるのが
大きい美術館のいいところ。

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↑エントランスも「映え」仕様


初めてみる作品もいっぱいあって、政治的な意味の込められた作品とかじっくりみれたのはよかった。


↓ テーマによって、展示されてた。
 バスキアとヘリングのコラボの作品や未完成の作品なども。

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↑バスキアは、一度描いたものの上に塗料で塗りつぶし、よーくみると隠されたメッセージがある、という「匂わせ画法」が多用されていました。w
写真だと見えにくいけど、よくみると凹凸があったり、透けて見えてたり、なかなか奥深い。

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↑「匂わせ画法」の中に「おりがみ」を発見w

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↑でかい!

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↑個人的に1番好きな作品。お金持ちだったら買いたいw

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↑ヘルメットかわいい

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↑Grace Jones「I’m not Perfect」のコスチュームで使われたオーナメント。これはかなり貴重かも!! 日本だとこういうアイテムはスルーされちゃうからな〜

↓これね

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↑これも迫力あった作品。

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↑夜光塗料を使用した実験的な試みを再現した部屋

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↑有名な「Pile of Crowns for Jean-Michel Basquiat」。
 バスキアが亡くなり、ヘリングがバスキアクラウンをモチーフに製作した作品。これも実物初めてみた!泣けた😭


バスキアって昔モデルやっててコム・デ・ギャルソンとかのパリコレのショーに出てたのね。知らなかった。まあイケメンだもんね。マドンナとも付き合ってたとか、なかったとか。

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キースヘリングのバースデイパーティをStudio 54でやったときにMadonnaがライブで「Dress You Up」を歌っている映像などが流れてたんだけど、この衣装がキースのグラフィティ。もう、超カッコいい。

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しかもマドンナがショーンペンと結婚した時に、キースヘリングとアンディウォーホルが、2人の共作のアート作品をプレゼントした作品も展示されてた。

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そのベースとなっているのが、タブロイドの紙面。
マドンナがデビュー前にフルヌードでモデルになっていた写真が「Playboy」にリークされて大騒ぎになったんだけど、すかさずマドンナが、「だから何?」「全然恥じてないわ」と宣言したのが、タブロイドの一面に報じられた時の紙面を使っている。
当時はヌード写真なんかがリークされたら、ショービジネスでは生きていけないような世の中だったのに、マドンナは突っぱねて、「男どもに好きなようにはさせない」とか言って、逆に女性の共感をわしづかみにしたのです。


ほかにも、Grace Jonesの衣装の製作風景のビデオとか、ブレイクダンス映画「Breakin’」とか、衣装を担当したオノヨーコの舞台とか、いろいろ見れて、何時間もあっという間に過ぎちゃった。

そういや、昔アトランタのレコード屋でキースヘリングのアートワークの12インチ(SILVESTER / Someone Like You ラリーレヴァンリミックス!)が2ドルで売ってて、友達にお土産であげちゃったんだけど、今や結構な価値になってるのかしら。

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マリポールの写真展も!

最後に展開してたのがアーティストのマリポールが、80年台のパーティで撮った写真の展示がされていた。
個人的にはこれもすごい感動した。これだけで単独のエキシビジョンになっちゃうじゃん!というクオリティの高さ!!(かな?w)

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↑バスキア

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↑マリポールとマドンナ

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↑キースヘリングとデビ・メイザー

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↑グレイス・ジョーンズ

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バスキアもヘリングもいわゆるPOP ARTの寵児だし、メディアにもたくさん出ていた。
一見チャラっとしてるけど、そのアート作品にはやはり苦悩なんかも滲み出ていて
というかむしろ、それが原動力になっていたのだな、と再確認させられた。
そういう意味で、アートってやっぱりコミュニケーションなんだなあ、と思わされる。

彼方は表現して、こちらはそれに何が込められているか、何が言いたいか、思いを馳せる。
それってコミュニケーション以外のなにものでもない。


最後の夜

そんなことを思いながら、夕方のメルボルンを帰途に付いたのだけど
このあたりから、死ぬほど頭が痛くなってきていた。
部屋に戻り、横になるけど、もうライトの明るさだけで、ギンギンしてくる。
部屋を真っ暗にしてしばらく横になっていた。

この日は、近場のベトナム料理屋で簡単にすまして、夜は出かけないで休むことにした。
オーストラリア最後の夜だったんだけどね。

ダーウィンから始まって、
アリススプリングス、
ウルル(エアーズロック)
ブリスベン
バイロンベイ
アヴォカビーチ
シドニー
メリンブラ
メルボルン

といろいろ回った。こちらの人の暮らしぶりもよく見れた。
今日本で実行している、ヴェジタリアンな食生活・サステイナブルな生活・動物愛護の思想など
オーストラリアではより自然に生活に染み込んでいて
本当に居心地が良かった。
今後住みたい国の有力候補かもしれない。

このあとはフィリピンのマニラに1泊して日本に帰る。
帰ったその日は古いDJの友達の引退パーティがあるので、それに参加するのだ。



オーストラリア旅行記:終わり



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