お見合いとその服装
二か月ぶりだろうか。久しぶりに対面のお見合いに行ってきた。
今回は初めてお相手の方からお見合いを申し込んでくださったのだ。
本当にありがとうございます。
どんな服装で行くか。
普段のカジュアルな服や仕事用の服ではなく、よそ行きと呼ばれる服として、麻とポリエステルのワンピースをそれぞれ私は持っていた。
迷ったが、麻の服はデザインが少しカジュアルかと思い、ポリエステルのワンピースを着て前回と同じホテルのラウンジへ向かった。
ホテルのラウンジに着いて、やっぱりポリエステルのワンピースにしてよかったと思った。ホテルのラウンジというものはキチンと感があったからだ。
私がそのワンピースを購入したのは、知り合いの紹介で自分の顔色や体形に合う服を選んでくれるお店だった。試着した時とても気分も上がり、店員さんと共に嬉しい気分で購入したのだった。
だが今回ピークを過ぎたのか、まばらに10か所ほどで行われているお見合い
女性方は皆私と同じようなポリエステルのワンピースを着ていた。
私も含め皆同じ服装なのだった。
今年流行のデザインだったのか、自分が皆と同じような服を着ていることに、とても奇妙な気分になった。
気に入って購入した服だったはずなのに、『お見合いはワンピース』という型番を実践した一員になったことに、自分というものが少し薄くなってしまったような気がした。
『自分』がうすくなってしまった私がどうこのお見合いで勝ち抜いていくのか。
私と同じような服を着てお見合いをしている女性方、
皆、かわいい、綺麗、若い。
三拍子、なんならそれ以上揃っていた。
勝てないと思った。実物でこんなにキラキラした人たちばっかりだったなら、写真はもっと素敵なはず。そりゃどんなにお見合いを申し込んでも成立しないわなと思い知った。
じゃあ、私はどんな方となら成立するのか。
お見合いの申し込みは自分の市場価値を知り、申し込みが成立するような市場へするようにとよく言われる。
でもその市場に自分が納得できない場合は?
自分がいいなと思う市場に合う自分に、ベタに受け入れられるような自分に変化していくしかないのだろうか。
婚活中は、『自分』という個性はいりませんという言葉も聞いたりする。『自分』を抑えた『自分』。
相手に受け入れられるような『自分』。
私にできるかな?
でも皆と同じ服装を着て、ベタになった自分が勝てる『売り』って何?
すでに髪型はベタではなくなっているようだが。。。
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