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台中晩御飯 驚愕の味

さて、いい加減晩御飯を食べに行こう。いまだ一日目だ。


事前にホテルの近くにどんな食事ができるところがあるかを調べていた。
すると、どのお店も閉店時間が20:00であるところがほとんどだった。

あれ?台湾と言えば、夜市があって、夜遅くまでお店がやっているんではないの?

19:30頃にホテルに着く予定なのにまずくない?
自分一人ならなんとでもするが、父親も一緒なので、なんとか食事場所は確保せねばと思いいくつか候補は挙げた。




とりあえず、スーツケースを部屋に置きに行き、ホッと一息をつく間もなく、食事処を探しに出かけた。
泊まっているホテルの通りに人がたくさん入っている牛肉麺やさんがあったが、そこも20:00まで。もうすぐ閉店の雰囲気なのかと思い、またホテル前まで戻った。
そういやホテルから30秒ほどの所に☆がたくさんついたレストランがあった!宿泊何日かめの楽しみにとっておこうと思ったが、もう時間もないので、そこに向かった。

私たちが入る直前に3人家族が入っていったので、まだやっていると安心してそのレストランに入った。
ちょうど8人ぐらいの家族が二組食べ終わり、机を囲んでいた。

これだけ、現地の人が入るならきっとおいしいはず。




男性店員さん(ちょんまげ風な髪型だった)が席を案内してくれた。早速中国語で何かを説明されるが、全く分からずそれに気づいたお兄さんは英語で少し説明をしてくれた。


ただ、閉店間際なだけあり、メニューを見て選んだものはいくつかsold outと言われた。
なので、前菜はブロッコリーの炒め物、チャーハン、エビのなんかしたもの、父は冬瓜のスープを飲みたかったようだが、売り切れなので『冬虫夏草・・・』にした。名前は聞いたことあるが、どんなものがでてくるのだろうと少し不安だった。


閉店間際だからなのか、お料理が出てくる順番は前菜から…ではなく、まずチャーハンから登場。そしてブロッコリーとにんにくいため、エビと出てきた。

肝心のお料理にピントが合っていない。映えより食欲を優先した結果。



チャーハンは少し油が多かったのかパラパラというより、もっちりとした食感だったが、味は美味しかった。

ブロッコリーも味はとても美味しい。にんにくがとても効いているが、台湾では、皆にんにくを食べているだろうと思い、においも気にせず思いっきり食べた。
そう、思いっきりなぐらい、ブロッコリーの量が多かった。
これは一房ぐらい食べてます?というぐらいごつく多かった。
おそらく4人家族ぐらいで食べるもんなのだろうな。


そしてエビ!皮ごと大量のニンニクと炒めており、これまた美味しい。
皮がぱりぱりで香ばしいのだ。




そして最後に登場したスープ。



取り分けて一口。





超絶美味しい。



目を見開き、「なんじゃこりゃ!!!!!」と言ってしまった。



これまでの人生で、食べ物で人生観が変わったのは香港で食べたアワビ粥だった。あの時食べたおかゆは、『世界にはこんなにも美味しい食べ物があるのか!もっと生きてみたい。世界ってなんて広いんだ!』と思わされた。


それに匹敵する。

第二位にランクイン!

と思いながら堪能した。

鶏なのか、透き通っている味なのに、濃くすごく味わい深い。
もうとりあえずなんじゃこりゃ!!!!と言う味。

器から蒸されていたのか、すべてが熱々で染みわたる味だった。
感動した。


感動しすぎてブレる。心の衝撃を表す。


店内では、食器が割れるよという勢いで店員さんがテーブルを整え食器を並べている。お料理ができると、「チン♪」という音が厨房から聞こえ、ウェイターのお姉さんは思いっきりダッシュしてお料理を取りに行く。
レストランで走っている人を初めて見た。

そういう感じ結構好きだ。

そのお姉さんは、中国語だけ話せるようだったが、積極的に「お皿をもう下げてよいか」など中国語で話しかけてくれ、初めは意味が分からずポカーンとしていたが、何度も中国語で話しかけてくれた。

いや、違う。そもそも私は中国語が分からないので、何度中国語で言われても分からないよと思うが、お互い徐々にその状況に慣れてきた。


そんな個性的ですごくおいしいレストランだったが、次の家族が来店すると、もう時間だから・・・のような感じでその家族たちは出て行ってしまった。


台北の空港でお兄さんが1本早いバスにのせてくれたおかげでレストランが開いている時間に間に合うことができ、こんな感動するスープと中華料理に出会えた一日だった。





食べ終わると、バスの車窓から見えたクリスマスのデコレーションを見に出かけた。

若い高校生から大学生、家族連れが多かったが、日本ほどの込み具合ではなく、堪能することができた。


家を出てから12時間以上。色々な出会いと親切とタイミングが合ってここまでくることができた。たくさんの周りの人たちのおかげで始まった旅だった。


トナカイもタピオカを堪能






皆楽しそうだった

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