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難しいけど、美しいことば

最近、なんだか無性に本を読みたい気分。

ひさしぶりに文学も読んでいる。
学生の頃 とても好きで、作品が出れば読んできた山田詠美さんの本。

ここ数年はあまりピンこなかったけど、何冊か新しい本が出ていたので、先日一冊読んだのだけど、やっぱりいいな。

純文学って、だいたいエロスと死とか、裏切りとか嫉妬とか。
その、人のさまを描くものかな、と思う。
それを文学的な言葉や文章で、整えるというか。

そこに惹きつけられる。

これは、不倫にからめた男女のお話なのだけれど、読んでいると、見たことない難しい漢字にぶつかる。


その度、スマホで検索して読み進めるけれど、
意味どころか、漢字の読み方すらもわからなくて、検索すら手こずるし(笑)

「笑窪」「忸怩」「手管」「殊勝」
「逡巡」「女傑」「憤死」「吝嗇」

えぇーと… なにこれ? なんて読むの?
ムズい…

えくぼ、じくじ、てくだ、しゅしょう、
しゅんじゅん、じょけつ、ふんし、りんしょく

日常に使わない、聞いたことない言葉で、物語が描かれる。
物語そのものと、その表現の魅力をいつも感じる。


「気に染む」って?
スマホに入力しても、出てこないし。
でも、なんか今度 使ってみたいなぁ。

人のこころ、感情や考え、そこから生み出される様々なことがらを、繊細に描く。

そのために必要な言葉や表現なのだと思う。

きっと人は生々しいから、こういう難しいというか知的というか、上品なふんわりしたベールをまとわせて、ちょうどいいのかも。

このやり方、普段も使える?
生々しい感情を伝えるときとか。

「憤死」の意味は、怒りのあまり死ぬこと。
だから、感情的に怒りを相手に向かって爆発させないで、「憤死したから」とか?(笑)

意味わからなくて、聞き返されそうだ。
でも、文字でやりとりする 今の時代にはいいかもしれない。

「わたし、吝嗇な男はきらい。」
なんか、おもしろいなー。


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