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別れ

危ないかも
という連絡があって2日後。

祖父が97歳で大往生。
老衰だったそう。

コロナ禍になった頃から施設に入所した祖父とはなかなか面会ができず、最後に会えたのは2年以上前になってしまっていた。

裁縫の仕事をしていて、カメラが趣味だった祖父。
学校へ持っていく手さげなどは全部縫ってくれていた。

口数の多い祖母の尻に敷かれていたのであまりたくさん話した記憶はないけれど、1つ1つの言葉に重みがあって芯のある人だったと思う。

祖母といえば、口数が多いどころか口から出る言葉は基本ナイフだったため、私もかなり攻撃を受けて傷ついてきましたww

あまりにも一方的にまくしたてられている祖父を見たとき
「なぜ言い返さないのか?」
と聞いたことがあった。

「ばあさんがわめいてスッキリするなら、それで良いから」

その言葉が子どもながらにずっと心に残っていた。

そういう祖父からの目に見えない愛情を知らないまま祖母は先に亡くなってしまったけど、夫婦ってずっと続けていると色んな「思いやりの交換こ」があるなーと感じた。

2022年はメンタル的にとても参っていて、限界を感じる日も少なくなかった。
そういった中で、2023年は新しい道に踏み出して、これまでの生活を手放し全く違う暮らしをする覚悟をしよう、と考えていた矢先の祖父の急逝。

祖父から「そっちの道じゃないよ」と教えられたような気がして踏みとどまっている。

そして15年ほど寛解状態だった喘息の再発。

4歳から20歳までずっと喘息の治療を続けていたが、症状が出なかったため油断しきっていたぶん急な発作には面食らった。
これもまた「生活を改め見直しなさい」と言われているのだろうと思い断酒を決意。
3ヶ月に1箱のペースとはいえ、喫煙者だったので禁煙も決意。

おじいちゃん、ほんとありがとう…笑

また祖父のことで思い出すことがあれば、昇華と供養のためにnoteに書くと思います。

その時はお付き合いいただけたら嬉しいです。


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