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モノクロを撮るだけでエモちらかった写真になるのか

僕が白黒フィルムの写真を撮り始めたのは、写真の練習がしたかったから。ぜんぶオートで撮ってればそれなりになるんだけど、もう少し思うように撮りたい。フルマニュアルのフィルムカメラで撮ると、感度、F値、シャッタースピードのバランスや、被写界深度などが体感的に理解できるようになる。

さらに白黒だと色に頼れないから、構図を強く意識するようになる。具体的には、被写体に対して頭の中でバババってアウトラインが引かれて、そのバランスで構図を作るようになる。これ感覚的にやってるけど普通なのかな?

いちばん大事なのはシャッターの重みを知れること。1ロール36枚しかないから、無駄撃ちしなくなる。集中して丁寧に撮るようになる。デジカメで子供のスナップ撮っていると、決定的瞬間を逃すまいと逆に写真が荒くなるので、今でも時々フィルムカメラを持ち出している。

という、至極つまらない理由で白黒フィルム写真を撮ってるんだけど、写真を見せるとまあだいたい「エモい」って言われる。エモってなんだよ、eastern youthか?とか言うと、コアなファンから顔をゼロ距離まで詰められて「eastern youthはエモじゃねぇからっ!」ってブチ切れられるそう。そういうほとんどの人に伝わらないイーモウジョーク、本当に良くない。

エモはこういう感じの音楽です。

前回は山形でX100Fというデジカメで撮った写真で、今回は同じく山形でPENTAX SP2という50年くらい前のカメラで撮った写真。エモという言葉の意味は非常に多義的なようだけど、僕が子供を撮っているときの心情はまさしく該当している気もする。

ただ、白黒写真によりエモいっていいたくなる気持ちもわからないでもない。同じシチュエーションで撮られた写真でも、表現されているものがまるで別物のように見える。まあ、エモ云々置いておいて、白黒写真自体がやっぱり面白いってことか。

PENTAX SPはどこの中古カメラ屋にもあるし、ヤフオクやメルカリにもゴロゴロ転がっていて、レンズ付きで3000円以内で買えるから、もし写真見て興味が湧いた人はチャレンジしてみてはいかがか。

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お金よりも大切なものがあるとは思いますが、お金の大切さがなくなるわけではありません。