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五行易基礎 完全版


2018.7.27
 ・巻末に質疑応答集を追加しました。ご質問を頂いた方ありがとうございます。
2018.8.7 
・巻末に質問8と9を追加しました。
・納甲表 坤為地(首卦・六合卦)となっていましたが、正しくは坤為地(首卦・六冲卦)です。修正しました。
2018.8.25 
・納甲表 風雷益の伏神を修正しました。
2018.9.5
・”用神の再現”の文章と画像を修正しました。


2018.9.10
・巻末に質問10を追加しました。
2018.10.25
・”8.宮(きゅう)の出し方”の①の文章を修正しました。
2019.7.8
・十二支(地支)の方角を修正しました。
・質問11を追加しました。


プロローグ

もともと私は、全然占いには興味がなく、美術系→瞑想→ヒーリング→指圧→福祉という道を進んできました。

20代後半まで、何人かの師匠を渡り歩きながら、スピリチュアルや気功、瞑想などの修行に邁進していました。

しかし、当時の妻も同じ修行をしていたにも関わらず、離婚してしまったのです。

この出来事に私は、


「修行しても運良くなんねえじゃん(激怒)」


とぶち切れてしまいました。

そんなとき、ふとしたきっかけで五行易(断易、六爻占術)と出合ったのです。
最初は中国系の占いなので、勉強するのに難儀しましたが、やっていくうちにハマってしまい、結局占い師までなってしまいました(汗)

何せ、五行易は非常に良く当たるのです。

まあ、良く当てるためには、よく勉強して熟練も必要になってきますが・・・

五行易は的中率が高いだけではなく、さまざまなメリットもあります。

・吉凶がハッキリ出る
・迷った場合により良い選択をすることができる
・占いでネガティブなことが将来起きることがわかった場合、あらかじめ改善策を講じてある程度予防することができる
・あなた以外の目に見えない事柄(まわりの状況や他人など)の状況がわかる
・問題に直面した場合に、効果的な改善策を探すことができる
・あなたと関わる人々やペットなどの運気をあげることが出来る
・あなたをより良くしていく方法がわかる
・買い物(投資、家などの金額が大きいものなども含む)をする場合に本当に自分にとって役にたつものか?利益が出るか?を判断できる
・転職の吉凶
・病気に対して効果的な治療法を選ぶことができる
・自分の状況を良くする効果的なルートを選択できる
・現在のあなたが引き寄せているものを客観的に分析できる
・本当にあなたに合った人を選ぶことができる
・現状の問題に関する考え方の問題を知る事ができる
・あなたにとって良い風水かどうか判断できる

まだ他にもありますが、とりあえすこの辺でやめときます・・

このテキストは五行易の基礎ですから、運気の改善までは触れません。それはおいおい書いていきたいと思ってます。

まあ、五行易を身につければ、人生の様々な状況で頼りになることは確かです。

実際私もかなり救われてきましたから。

現在、私は五行易のブログを書いていますが、一番アクセスが多いのが『現役占い師がこっそり教える五行易の学び方』であり、いかに皆さんが五行易に興味があるか、学びたいと思っているかがわかります。

ですが、紹介している本は軒並み絶版であり、手に入りずらくなっているようで、私としても非常にもどかしい思いをしていました。

だったら、「自分で五行易のテキストを書けばいいのではないか?」と、思い立ち書いて見ようと重い腰を上げました。

このテキストは、『誰でも自力で五行易で占えるようになる』がテーマですので、なるべくわかりやすく書いたつもりです。

何せ始めてテキストを書くので、いろいろ不備があるかもしれませんが、そこはご容赦下さい。


第一章 五行易とは

五行易(断易、漢易)の創始者は、今から二千年以上前、中国古代の周王朝時代の楚の国の人である鬼谷子であり、それを後の漢王朝時代の京房が陰陽五行論に基いて、八卦(六爻)に六親、十二支を当てはめ、月日の相生相剋で占う形になったと言われています。

その後、千五百年ぐらいの時が経ち、明王朝の劉伯温(劉基)の「断卦『黄金策』」で、京房の理論を体系化して、五行易を完成させました・・

・・・まあ、小難しいことはこれぐらいにして、五行易、断易の歴史については、たくさんの書籍で説明されているので、ここではこれくらいで終わらせときます。

簡単に言えば、易を使った占いです。

でも普通の易ではありません。

おなじみの子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)の十二支を使い倒しまくる占いです。

で、これらの十二支には固有の特殊スキルがそれぞれあります。

その十二支同士がそのスキルを使って相手を助けたり、邪魔をしたり、攻撃したりして強さを競うゲーム・・

易というより、そんな感じで捉えたほうがしっくりきます。

五行易を知らない人には、なんのことだかわからないと思いますが、このテキストをよく読んでもらえれば分かってくると思います。

では、その十二支のエネルギー源とは何でしょうか?

それが五行であり、吉凶の元なのです。

だから五行易なのです。


さて、五行易をどうやって占うかといえば、擲銭法(てきせんほう)という方法を使います。
3枚のコインを振って陰陽を出し、それを6回繰り返して立卦(りっか)します。

それをある決まりによって、六つの爻(こう)に六親、十二支を配当し、月日の十二支からの影響を見て吉凶を判断していきます。

もちろん、どのコインでも占えますが、私は四角い穴の開いた昔の中国の古銭を使っています。

普通はコインを三枚振って、表の方(文字面がある方、中国古銭の場合)を数えて陰陽を出しますが、私の場合は、裏(文字面が無い方)を数えて行きます。

では何故、裏を数えるのか?

易学では、混沌(カオス)から始まり、二つの相反する性質を持つ気である陰と陽が互いに気を変換させながら、この宇宙を作っているという概念があります。


陰陽の意味を簡単に分類すると

となります。

そうすれば、裏は陰で見えない事を意味して、潜在意識の情報を表すからです。陽は過去を表し、未来は見えないので陰になります。

占いは目に見えないことを扱うので、裏を数えた方が理屈に合っているように思います。表を数えるのもやってみて検証しましたが、私の場合は裏の方が良く当たっていました。

ただ検証する場合では五行易は微妙で、同じ事を何回か占っても一回目、二回目と表現方法が変わってくるので、見方に細心の注意が必要になって来ます。

基本的には同じ質問で、何度も占わない方が良いでしょう。多分、一番最初の卦で基本的な吉凶を表す可能性が高いと思います。

もちろん十円玉でも出来ます。10円と大きく書いてある方が表で、絵柄がある方が裏です。

ではどうやって吉凶を判断するのでしょうか?

基本的には、五行易というぐらいですから、五行を使います。

五行とは簡単にいうと、万物を形作っている根源的な要素で 木、火、土、金、水のエネルギー(気)のことです。

この世界のあらゆる物事、現象を抽象的にまとめた五つの性質だともいえます。

五行易や四柱推命などでは五行は必ず使います。

吉凶を判断するためには、五行どうしの関係すなわち相生相剋(そうせいそうこく)というルールを使います。

相生相剋とは各五行が他の各五行に対して働きかける運動の法則です。

これが運命の吉凶の元になります。

ちょっと、じゃんけんに似ていますね。

五行は自然現象を観察して、その性質をまとめ、かなり抽象化した概念です。
現実でも五行の相生相剋の法則を確認しようと思えばできると思います。
が、基本的に占いは未来の結果を知るものですから、この場合の相生相剋の法則は、実際の物事を裏で動かしているエネルギーとして仮定します。

わかりやすくするために、車で例えてみます。
走っている車はもちろん動いて見えますね?

でも、それは外側から見た話で、実際車の動力源になるものは見えないですよね?
エンジン内部でガソリンが燃焼して、そのエネルギーをタイヤに伝えて動いています。

となります。

この車の内部の動きにあたるのが、五行の相生相剋の法則になります。
あらかじめ占うことで五行がわかります。

五行のあいだの相生相剋の法則によって、物事の変化していく流れがわかりますので、必然的に未来の出来事が予想できる理屈になります。

これらの一連の流れをまとめると、

未来を知りたい対象の原因のエネルギーを、占うことにより五行を目に見える形にして、相生相剋の法則を使い、未来の吉凶(結果)を判断していくということです。

基本的には相生関係(助ける)が良くて、相剋関係(攻撃する)が良くなく、五行が強いのは吉、弱いのは凶です。

周易やタロット、手相などで明確な吉凶を観るのが難しいのは五行がないからです。

五行易も四柱推命も五行の概念があるからこそ、吉凶が出しやすいのです。だから、結果も厳しくなりがちになります。

世の中うまくいかないことの方が多いので必然的に悪い結果が出やすいです。

ですが、この厳しい占いも利点があります。

はっきりとした吉凶(未来の結果)がわかりやすいので、運が悪い(五行が弱い)ところを見つけ出して、改善していくことが出来ます。


では、とりあえず五行易の雰囲気を味わって頂くために実際の判断例を紹介します。

三枚のコインを六回振って立卦した卦がこちらになります。

※わかりやすくするため、卦の右横にコインを振った順番が書かれています。また、中央にある 、、の記号はコインの裏面の数になります。  だったら裏面が一枚出たとなります。○は裏面三枚です。

一年運で大事なのは自分自身が災いもなく健康に暮らせることなので、「世」と書いてある場所を見ます。この吉凶の中心点になる場所を五行易では用神(ようじん)といいます。

「用」にはもちいる、使う、役立てるという意味があります。なので、用いる神ということで用神です。

で、この用神となった世は正式には世爻(せこう)といいます。

※爻(こう)とは卦を組み立てる一つ一つの横棒のことをいいます。陽が一本の横棒、陰が二本の横棒です。卦は全部で六つの爻で出来ています。この場合は点卦法という記述方式なので、陽が  陰が 、、になります。

世爻は自分自身を表すので、自分の健康運がここで見れるのです。

基本的には、世爻と月日の関係で強さを見ていきます。

月日はおおもとのエネルギー(暦・時間・宇宙)なので、物事の吉凶を決めるほぼ絶対的な力を持つと思ってください。

月日が世爻に対する一方的な影響を見ていくわけです。

まず、月日に十二支がありますね?これは、占った月日を旧暦を見て出したものです(市販されている万年歴を見ればわかります)。12月(子水)24日(戌土)ですね。

月の場所に子の十二支がありますが、世爻の午(火の五行)と子(水の五行)の関係性を見ると、月に世爻が剋されています。

月は水ですよね?対して世爻は火になります。

そうすると、火に水をかけられる感じで、世爻の火が弱くなります。

また、月の子は午と相冲(そうちゅう)関係となり、世爻の午は月破(げっぱ)となります。

月破というのは、月からの影響で破れるという意味で、エネルギーが壊されることをいいます。

月の五行は水で、十二支が子なので、世爻は剋されて月破になり、ダブルで月からマイナスのエネルギーを受けているということになります。

そして、日の影響も見てみると、日には戌があります。

戌の五行は土です。

世爻の火に対しては直接の影響がありませんが、助けにもなりません。

そうすると、世爻は月に剋されただけとなり、私はこの一年は健康運が悪くなるということです。

一年を振り返ってみると、まず心臓の動悸があり眠れないこともあり、精神的に不安定で思い悩むことが多かったです。

午火は心臓の意味もありますので、水に剋されると「心臓に不調がでるよ」と卦が教えてくれているのです。

また、火の五行は楽しい感情もあらわすので、悩みが多くあまり楽しくない一年だったと思います。

でもこれは、あらかじめ運気を改善しての結果なのです。改善していなければもっと酷い状態になっていたかもしれません。

では、運気を改善した方法を知りたい人もいると思うので説明します。

世爻の兄弟午火が月破になっています。

そうすると、まず月破で傷を負った午火をなんとかしなければなりません。

この場合は午の相合(そうごう)関係である十二支を使います。

相合関係は基本的には仲の良い十二支です。

引き寄せあい、かばい合う関係ということです。

午の場合は未の十二支が相合関係になります。

改善するためには、未を意味するものを何か使えばいいのです。

そうすると、未が午の月破という運気の傷を治すような働きをしますので、効果的なのです。

どうでしょうか?何となく雰囲気はつかめたでしょうか。

次は実際にコインを振って、自分で卦を立てられるようになる為の説明をしていきます。

※これが五行易をやる際の最初のネックになります。覚えるのが多少やっかいです。が、自分で卦を立てられるようになれば、他人を占った時に尊敬されますよ。プロを目指すのであれば必須ですね。お客さんの前で本やアプリを見ながら占うってのは信用が無くなります。でも目指さないのであれば必須ではありません。その場合は易のアプリで自動で立卦・装卦を行えば面倒な手順を踏むことなく手軽に占えます。ちなみに私が現在使っているスマホアプリは「易爻」というアプリです。使い方はブログでも紹介しています。


第二章 立卦・装卦のやり方


・立卦のやり方

1.同じ種類のコインを三枚用意します

いろいろな説がありますが、10円だったら10と大きく書いてある方が表とします。
裏は平等院鳳凰堂の絵柄の方です。
私の場合は中央に四角い穴の開いた中国の古銭を使っています。

※別にコインは何でも構いませんが、必ず金属製の物を使って下さい。あと一円玉のような軽すぎるものはダメです。


2.質問を強くイメージします

慣れない内は少し時間をかけてイメージした方が良いです。
イメージしにくい人は、言葉で唱えてもいいです。
その際、なるべく明確に問いたいことに焦点を当てます。
強い明確な問いがないと、ピントがずれた卦が出やすくなり、外れる可能性が高くなるからです。


3.コインを両手の中で振ります

この時はもう質問をイメージしなくて良いです。
なるべく無心でシャッフルしましょう。

※手が小さい人で、コインが振りにくい場合は、箱や袋などに入れてシャッフルしても良いです。


4.机などの固い場所に落とします

狭い場所の場合は、トレイなどの容器を用意してやるのも良いです。
別に落とす場所が固くなくても(クッションとかの柔らかい場所)問題ないです。

※箱などに入れて振った場合、そのままコインの裏表が確認できるのであれば、落とさなくても良いです。


5.コインの裏(10円の場合は平等院鳳凰堂の絵柄の方)を記録します

計六回振って落とします。
その都度、コインの裏の数を記録していきます。

中国古銭の場合は漢字が書いていない方です。

コインの記録法ですが、私の場合は楽なので点卦法を使っています。

× で記録していく方法です。

例えば、裏の数が、一回目・2、二回目・2、三回目・1、四回目・0、五回目・1、六回目・3 の場合だったら、

こんなふうに記録します。
これで、六つの爻(陰陽)が立卦できました。


6.十二支の装卦(納甲・納支)を行います

上半分(外卦、四爻~六爻)の部分は、巽(そん)の八卦、すなわち風(ふう)です。

下半分(内卦、初爻~三爻)の部分は、艮(ごん)の八卦、すなわち山(ざん・さん)です。

その八卦を二つ組み合わせた形が、風山漸(ふうざんぜん)ということです。

当然このままでは、五行易としては占えませんので、卦に十二支を当てはめて行かなければなりません。

納甲(なっこう)とは、六本の爻に干支を当てはめる事です。

天干はほとんど吉凶の判断には使いませんので、ここでは地支(十二支)だけを配置していきます。

八卦に十二支を当てはめるルールとして、「納甲(なっこう)の歌」というのがあります。

「納甲の歌」とは、ある八卦が配当された場合の内卦と外卦の十二支の始まりを表しています。

今回はそれを簡略化して説明します。


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五行易基礎 完全版

大黒天@五行易

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『現役占い師の気分を良くするブログ』を運営している占い師の大黒天です。専門にしている五行易や占いなどについての情報を発信をしていきたいと思います。

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